断片日記

断片と告知

2008-01-01から1年間の記事一覧

さよなら2008年

濃い1年でした。いろんな出来事があり過ぎて、これが本当に1年間の間に起こった出来事なのかと、自分でも不思議になります。たくさんの人たちと出会いました。自費出版ですが、はじめて本も出せました。来年も、今年以上に楽しい年になりますよう、がんばり…

朝6時起床。本当にこれから朝は来るんだろうか、と思うほど12月の朝は暗い。目を覚まそうとお茶を飲みつつテレビを見る。NHKでは「あの人」という早朝番組で「やっぱり“これでいいのだ”〜赤塚不二夫〜」をやっている。戦後、満州から引き上げてきて、母親の…

明日はコミケ

さて明日12月30日は、年末ですが、コミケでもあります。夏コミと同じく、ナンダロウさんのブースに間借りして新作のミニコミを売らせていただきます。お暇なかた、コミケに一度は行ってみたかったというかた、明日、東京ビックサイトでお会いしましょう。 ナ…

オ風呂ノ話。

明後日30日は、冬コミです。東京ビックサイトです。ナンダロウさんのブースに居候します。 西2ホール、なー8b「けものみち計画」 コミケで販売するミニコミ ■けものみち文庫2『山からお宝 本を積まずにはいられない人のために』著者 南陀楼綾繁&積ん読…

普段

かえる食堂で、みどりのカレーを食べる。今年1年間、呪われたようにみどりのカレーしか食べなかった。おいしいんだから仕方がないと思いつつ、思い返せば芸がなかった。来年こそは新たなメニューにチャレンジしようと思わないでもないけれど、きっとまたみど…

麻酔

歯医者に行った。麻酔の注射を2本打たれ、がりがりと歯を削られた。この麻酔をした後の、くちびるの感触の無さ。口腔の感触の無さ。舌で撫でまわし、歯で噛みながら、そのなんの感触もない、ぶよぶよとした肉の塊を楽しむ。夕方かけた麻酔が切れたのは夜の6…

親指

余所見をしながら包丁を使っていたら、指をざっくりと切った。爪から肉の途中まで包丁の刃が入っていく感触。途中どこかで引き返えすこともできず、食い込んでいく刃が自然に止まるのをただ見つめる。その刃をどうやって指から抜いたのか解らないまま、ふと…

イブ

コンビニの前に立つ、サンタガールとサンタボーイたち。赤い衣装に身を包み、声をはりあげながら、ケーキやチキンを売っている。どのコンビニの前を通っても、サンタは寂しく震えるばかりで、ケーキやチキンが売れている気配はない。いつものクリスマスより…

もよもよ

夕方、早稲田へ。古書現世を覗くと、レジには向井さんの姿、そしてその前には晩鮭亭さんの姿が。これから立石書店で開催されている「もよもよ・まつり2008」を見に行くという晩鮭亭さん。それならご一緒にと、2人で早稲田通りを立石書店まで歩く。立石書店に…

てなもんや三度笠

いつも行くラーメン屋。カウンターに座り瓶ビールを飲みながら、店の奥の壁にへばりついているテレビで「さよなら新宿コマ劇場 涙と笑いの50年」を見る。久しぶりに江利チエミの「テネシーワルツ」を聞いた。久しぶりに美空ひばりの「悲しい酒」を聞いた。記…

夜の乗客

夜遅い時間の、上り電車が好きだ。家路に向かう人たちとは逆の電車に揺られることが好きだ。1車両に1人か2人しかいない乗客。窓の外に流れて行く夜の町。外から見たらこの列車は、銀河鉄道に見えるかも知れない。そんなことを思いながら乗る、夜の電車が好き…

横顔

豚の横顔、を描く。鼻は思ったよりも飛び出していない。みっちり毛が生えている豚と、そうでない豚がいる。目は大きくもなく、小さくもなく。あまり見ることのないものを、じっくりと見て描くことは、意外と楽しい。

ひし形

世田谷美術館で「山口薫展 都市と田園のはざまで」を見る。HBギャラリーで牧野伊三夫さんの個展を見る。自分だけの世界を、筆1本でさらりと表現できる人たちは、私にはみんな魔法使いに見える。 神保町の三省堂書店で近代ナリコさんと浅生ハルミンさんのトー…

別もの

歯医者に行きました。昔詰めたところの下がなんだか痛いような気がしたからです。美人の女医さんが、口の中をあちこち見てくれました。歯の一部が削れているらしくそれが染みる原因とのこと。そこに染みない薬を塗りましょう、と言われ、最後にシューと冷た…

日本を育てた男

不思議なところからアクセスが、とそのリンク先を辿ってみると、不思議なサイトに辿り着いた。それは「あの人検索SPYSEE」というサイトで「SPYSEE はセマンティックウェブ技術を使い、ウェブ上から人と人の関係を見つけ出して見える形にするサービスです。」…

進まない日々

昨日も今日もミニコミ制作をほぼ1日中している。「月の湯」の女将さんに聞いた話をどうやってまとめようか、悪戦苦闘している。2時間で聞いた話が、どうして2時間でまとめられないのだろう。なんで2日もかかるのだろう。おもしろい話をどうやったらおもしろ…

変質者

雑司ヶ谷にただ1軒残る銭湯「高砂湯」へ行く。住所に「雑司ヶ谷」とつく銭湯は今ではここだけになってしまった。旅猫雑貨店の前の通り、弦巻通りを護国寺のほうに少し歩いた左手に「高砂湯」はある。ビルの1・2階が銭湯、銭湯の入り口には小さなコインランド…

月の湯、取材

夕方、古本まつりでお世話になった目白台の「月の湯」に取材に伺う。番台に座っているときに来てもらえると助かるわ、とのことなので、日曜日の営業時間の夕方4時過ぎに伺う。女将さんは玄関の掃き掃除をしているところで、まずお風呂に入ってその後ゆっくり…

クスクス

今年1番お世話になったAさんとかえる食堂へ行く。たまには昼から忘年会もいいんじゃないの、というわけで女2人カウンターに座りビールで乾杯をする。おつまみで出していただいた海南チキンを食べながら、昼からビールを飲むことの幸せよ。ビールとつまみがな…

めーちゃん

山手線に乗り西日暮里へ。そこから歩いて古書ほうろうまで。古書ほうろうのミカコさんが作ってくれたムトウ棚をぜひ見なければと足を運ぶ。店内に入り、真ん中の通路の雑誌の棚の横に、そのムトウ棚はある。棚の後ろには大阪での個展のチラシが貼られ、その…

誤表記

このブログでハゲを告白して以来、会う人のほぼ全員にハゲチェックをされる。そしてハゲを見た人々の評価は主に2つに分かれる。1つは「冗談かと思っていたら本当に薄い!」と言う真実驚愕派、もう1つは「なんだよ、そんなにハゲてないじゃん」というおハゲ…

出版業界最底辺忘年会

ナンダロウさんに誘っていただき、神保町での忘年会に参加する。待ち合わせは東京堂書店の1階に午後7時。東京堂に到着し売場を見渡すと、すぐにナンダロウさんのむっちりとしたシルエットを発見。東京堂書店名物の新刊台「軍艦」の周りに塩山さんを発見。文…

雨の日

アトリエで絵を描き、本を読み、一日が終わる。そう言えば雨が降っていた。明日はやむといいなと思う。

辰巳湯

練馬駅から歩いて10分くらいの銭湯「辰巳湯」へ行く。ビルの1階にあるイマドキの銭湯。ビルの手前にはコインランドリーと歯医者があり、コインランドリーの横を抜けて行くと銭湯の入り口がある。自動ドアが開いたとたん、もぁ、っとした温水プールに来たとき…

住民ゴッコ

たまに行く郊外の大型スーパー。そのスーパーで買い物をした後、必ず立ち止まり見てしまうものがある。お客さん同士の情報交換用の掲示板がそれで、大きな壁2面が掲示板として活用され、なかなかの賑わいをみせている。そこに貼られているのは、そば打ち講…

月の湯、大掃除

旅猫雑貨店の金子さんに誘われて、目白台の銭湯「月の湯」の年末大掃除に参加する。「月の湯」は春と秋の古本まつりで「わめぞ」がお世話になった場所。そのお世話になったお礼、そして銭湯の大掃除をする機会なんてめったにないことなので、喜んで参加させ…

雨の図書館

返却日が迫った本を抱えて、アトリエそばの図書館へ行く。本を返し、また新しい本を借り、外に出てみると大雨大嵐になっていた。この中を本を抱えて帰るのは無理だと思い、また図書館の中に引き返す。本を借り、ありがとうございました、と言われたカウンタ…

力と欲

山手線、大江戸線を乗り継ぎ、六本木まで。国立新美術館と、サントリー美術館でピカソ展を見る。国立新美術館のタイトルは「巨匠ピカソ 愛と想像の軌跡」、サントリー美術館のタイトルは「巨匠ピカソ 魂のポートレート」。それぞれそのタイトルそのままの展…

思い出アルバム

まず、こちら。古書往来座のブログ「古書往来座 ちょっとご報告」の中の「みちくさ市写真集」であります。これらの写真の撮影者は、ワタクシ武藤、古書現世の向井さん、そして古書往来座の瀬戸さんであります。まず私の撮った写真でありますが、交代のスタッ…

水風呂

竹橋の東京国立近代美術館で「沖縄プリズム」を見る。会場の所々にモニターがあり、戦前戦後のニュース映像や、ドキュメンタリー作家の撮った今の沖縄や、三味線を演奏する映像が、延々と流されている。この映像たちがかなりおもしろいのだけれど、長いもの…