2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧
明日の「外市」の搬入作業を手伝う。往来座に着いたそばから瀬戸さんに「あ、ハゲ」とバカにされ、それから「わめぞ」の人々ほぼ全員に「ハゲ」と呼ばれ、普通、そういうことは言葉には出さないのが大人の人間関係のあり方だと思うのですが、「わめぞ」にそ…
「塩山さんが誉めているぞ」とナンダロウさんから電話をいただく。何のことやらと事情を聞けば、塩山さんが編集しているエロ漫画誌「コミックMATE」で「死闘篇」を誉めてくれているとのこと。それはぜひ拝見せねば、と「コミックMATE」が毎号送られてくると…
髪の毛が長いくせに、まともに手入れをしておらず、いつもボサボサなものだから、外に出るときくらいはなんとか格好をつけなければ、と帽子をかぶってみたら案外よかった。そして数年、帽子をかぶり続けていたら、頭頂部がハゲてきた。これはいかん、とここ…
青山のオーパギャラリーでサイトウマサミツさんの新作ドローイング展「向こう」を見る。そのまま秋晴れの青山渋谷間を歩く。渋谷の路上はいつ歩いても人がいっぱい。それなのに副都心線に乗るために地下に降りると、同じ町なのかしら、と思うほど人が少ない…
道路工事をしている。ショベルカーで山を切り崩し、山の上から駅の方まで一直線に、新しい道が出来ている。道路予定地にたっていた大きな木は切られ、家は壊され、畑は潰されていく。大きな蟻の巣も掘られた土と一緒にどこかに行ってしまった。数年後に生ま…
第11回「外市」が今週末に迫っているのですが、まだ本の用意をしておらず。そうこうしているうちに「わめぞ新イベント」の発表まであって、気持ちばかりが急いています。新イベントですが、商店街での一般参加型の古本マーケットです。古本20冊あればあとは…
杉作J太郎の漫画「ヤボテンとマシュマロ」、もしくはQBBの漫画「中学生日記」。「不発連合」の彼らと話していると、そんな漫画が頭に浮かぶ。「不発連合」は、人生が不発だ、と言い切る男子の集団だ。まだ20代という若い身空で自分の人生を「不発」だと言…
久しぶりの日の出会。7時過ぎに研ぎ猫さんちに着くとすでに退屈くんがいて、これ、と差し出されたのが別冊宝島の「日本の右翼と左翼」。もしかして、これが誕生日プレゼントですか。ありがとうありがとう。そう言えば去年の誕生日には中公文庫の深沢七郎「言…
いつも行くラーメン屋のママさんに、昨日のお礼を言いに行く。立ち見だった、どうだった、でも巨人負けちゃったじゃない、と一気に言われ、いえあのどっちのファンでもなくてでも楽しかったです、とあわあわと返事をする。ラーメン屋のテレビは今日も野球中…
いつも行くラーメン屋のママさんに、これ、と言って差し出された封筒ひとつ。中を見ると、東京ドームの巨人戦のチケットで、そう言えば、1週間だか2週間だか前に来たとき、チケットいる?と聞かれていたのだ。誰も行く人がいなければ、と答えたはずで、どう…
アトリエからの帰り道の、家の近所の午後七時過ぎ。いい匂いのする家がある。台所らしき場所にある小さな窓から、夕餉の匂いが漂ってくる。ある日は煮付け、ある日はカレー、ある日は焼き魚の匂い。この匂いは、幸福の匂い。夕餉の時間、家々の小さな窓の下…
アトリエからの帰り道の、池袋西口午後7時過ぎ。とある公園の前で、黒いスーツのコワモテの男が1人、携帯電話で話している。その前を足早に通り過ぎたとき、その男は電話に向かって一言、静かな低い声でこう言ったのだ。「処女膜か。」と。え?今なんておっ…
ピエ・ブックスさんから「イラストレーションブックプロ 02」が発売されました。150人のイラストレーターの作品集なのですが、ありがたいことにその1人に混ぜていただきました。 見開きページに、どん、とイラストが紹介されていて、うれしく、そして感激…
今日も缶ビール片手に、お会式を見に行く。池袋駅前から明治通りを通って鬼子母神まで連なる万灯行列を見ながら、缶ビールを飲む。ゆっくり進む万灯の列。それに合わせるように、こちらものろのろと進んでいく。鬼子母神でお参りをすませ、縁日を冷やかす。…
いつも静かな雑司ヶ谷だが、10月16・17・18日の夜だけは違う。万灯行列が町を練り歩き、太鼓の音が夜空に響く。雑司ヶ谷の鬼子母神堂を中心にして、毎年この3日間だけ行われる「お会式」というお祭。「お会式」は10月13日の日蓮の命日に合わせて行われる日蓮宗…
行こう行こうと思っていたのになかなかいけなかった場所、そんな場所に今日は行ってみようと思う。 地下鉄に乗り後楽園で降りる。ラクーアの中にある、ムーミンカフェでパンを買う。チーズの入った細長いパン。それを齧りながら缶ビール片手に水道橋まで歩く…
もろもろの予定が終わり、ふと、気が緩んだ隙をついて、風邪はやってくる。特に、春と秋の季節の変わり目が要注意だ。薬を飲んで、冷えピタを貼って、静かに風邪が通り過ぎてくれるのを待つ。昔はこんなことはなかったのに。有り余る体力で風邪なんか捻じ伏…
月の湯の売上を持って、かえる食堂に行く。月の湯で売ってくれたから、とかえる食堂のフルコースをご馳走になる。まずはビール、鶏肉の前菜、いつもよりパワーアップしたみどりのカレー、シフォンケーキにキャラメルアイス、そしてスパイスティ、とこれでも…
午後3時過ぎ、ナンダロウさんから電話。三河島で買った肉、食いにこない、と。三河島?肉?なんで今日?そしてどうして私?と頭にハテナマークが点滅するが、肉の誘惑に勝てず、6時過ぎ、山手線に乗ってナンダロウ家に赴く。千駄木のマンションに着くと、エ…
昨日の月の湯で売れた本のスリップをじっと見る。いつもはあまり売れない高額商品が売れている。1000円、1500円、2000円の本が売れている。これは私にとってはすごいこと。この本とても面白いのに何で売れないんだろう、という本も売れている。これは私にと…
朝7時半、起きると外はどうやら雨降り。曇りの予報のはずだったのにと、あたらない天気予報を呪う。それでも仕度をして外に出てみれば、なんとなく西の空は明るく、10時までにはなんとかなるかも、と希望がわく。かえる食堂で、シフォンケーキと胡麻のタフィ…
全国、銭湯ファンの皆様、お待たせいたしました。明日11日、文京区目白台の銭湯「月の湯」にて、「第2回・月の湯古本まつり」が開催されます。銭湯で古本かよ、というご意見多々あるかとおもいますが、ちょっとお待ちください。普段入れない、男湯に、女湯…
天気がいいので散歩をする。西武池袋線の練馬高野台駅からぽくぽく線路沿いを歩き、一駅先の石神井公園駅そばのラーメン屋まで歩く。座敷のあるラーメン屋は珍しい。せっかくなのでサンダルを脱ぎ、座敷に上がり、座布団の上にどかりと座る。瓶ビールと餃子…
風呂のタイルの目地の部分に茶色いシミが。いやカビか。と近寄ってよく見ると、私の小指よりも小さく細い、子どものヤモリ。小さいくせに、指の先、尻尾の先まで、きちんとヤモリの形をしている。ビーズのようなキャビアのような、真黒な小さな目がくりくり…
副都心線に乗り、明治神宮前まで。青山のオーパギャラリーでトヨクラタケルさんの個展「こどもどろぼう」を見て、近くのHBギャラリーでヒノクチミワさんの銅版画展「JOY」を見て、青学そばのピンポイントギャラリーで石井聖岳さんの個展「いつものおはなし」…
ほとんど毎日会う人がいる。ある日は、アトリエそばの古い銭湯の壁に寄りかかりながらしゃがんでいる。ある日は、アトリエそばの緑道の縁石に腰掛けている。冬も夏も、同じ服を着ている。何十年も洗っていないように見えるその服は、元の色がよくわからない…
頭が痛く熱っぽいので、冷えピタをおでこに貼る。冷たくて気持ちがいい。が、このシート粘着力が弱すぎる。朝起きるとたいていの場合、おでこから剥がれ落ち、枕のそばにぐにゃりと生暖かく丸まっている。それを拾ってゴミ箱に捨てるのだが、シートというよ…
しばらく前の日の出会で、ふりかけ飯をもぐもぐと咀嚼していたとき、口の中でカチリと音がし、歯の詰め物が取れた。歯の穴の中に食べたものが詰まる不便さと、電話予約して歯医者に行く面倒さを天秤にかけ続けて2週間たった。もうそろそろ行ったほうがいいん…
早稲田の古書現世に立ち寄り、仕事のイラストを見せ、そのまま穴八幡で開催中の早稲田青空古本祭りをのぞく。帳場にいた立石書店の牛さんに挨拶をして、棚を見る。気持ちのいい秋の日。熱心に本を探すというよりも、神社の境内で本棚を見ていることが楽しく…
9月の終わりから涼しい日が続き、雨が降る日も多かったものだから、まだしばらく素足にサンダルでいようと思っていた気がくじけそうになる。靴が嫌いで、靴下も嫌いで、なので1年のうちで4月の終わりから10月の終わりくらいまでの約半年間は、素足にサンダル…