断片日記

断片と告知

2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

花見は命がけ

六義園で枝垂桜を見る。お花見8回目。枝垂桜の花びらは小さい。その花びらが、桜の木の根元の苔の上に舞い散り、水玉模様を作っている。園内で1番高い場所、藤代峠のベンチで弁当を食べる。眼下には日本庭園と池、その向こうには満開の白いコブシの花と、桜…

野菜カレー

昼は、ビールとつまみを買って東久留米の滝見観音でお花見。誰もいない境内、背の高い桜の木、曇り空の下、震えながらビールを飲む。雨が降る前に、いそいでつまみを食べ酒を飲み花を見る。花見とはこうまでして無理やりするものなのか。するものなのだ。花…

満開の桜の下

アトリエのある場所は、元小学校の3階の旧理科室。窓の外には満開の桜の花がもわっと広がっている。視線の先まっすぐにある桜は、下から見上げる桜とは少し違う。花の一つ一つがこちらを向いているように見えて少し息苦しい。去年もここでこの桜を見たはずな…

迷い道

善福寺公園でお花見。昼の桜は健全でいい。子どもとお母さんが桜の下でお弁当を広げ、お年よりはゆっくりと散歩している。ベンチに座り桜を見ながら西荻で買ったおいしいベーグルを食べる。アルコール抜きのこんな花見もたまにはいい。お花見5回目。 夜は青…

花見4回目

アトリエで絵を描き、夜は上野へ行く。赤いぼんぼりが桜を赤く染めている。例年よりも早く満開になったからか、いつもより花見客は少ない。でも桜の木の下のあちこちに、車座になって酒を飲んでいる人達を見ると、「これぞ日本の花見です」という気分になる…

消炎・鎮痛パップ剤

格安チケットで新幹線の切符を買って、みどりの窓口で指定席券にかえてもらって、行きは海の見える側、帰りは富士山の見える側をお願いしたら、窓口のお兄さんに笑われて、かえる食堂でいつものみどりのカレーを食べて、我慢したけど欲望には勝てずシフォン…

じりじり期間中

じりじりと日々を過ごす。個展の前はいつもそう。もっと早くいろいろすればよかった、もっとちゃんと描いていればよかった、そのじりじりを毎回繰り返す。これはたぶん儀式のようなもの。このじりじりとした期間を過ぎなければ、できないなにか。そんなもの…

花見はじめ

今朝は少し寒かった。水道の蛇口から出る水も久しぶりに冷たいと感じた。桜が咲き始めたと思ったらこれだ。油断すると、すぐ寒さが顔を出す。 夜、南池袋公園で花見をする。缶ビールを飲みながら、咲き始めの桜を見る。これが今年1回目の花見。毎年できるだ…

笑う犬

犬が笑うと知ったのは、チューヤに出会ってからだ。チューヤはN氏の家の中型犬で、毛が長く、夏は苦手で、寒いのは大好き、風呂は嫌いで、カリカリよりも缶詰の柔らかいご飯が好きで、散歩も好きだけど、年を取ってきた最近はちょっとよぼよぼ歩く。そんな犬…

サクラサク

桜の花が咲き始めた。近くのお寺の山門そばの桜の木。この桜が1番日当たりがいいからか、毎年1番に咲き、1番に散っていく。大好きな白木蓮もここ2〜3日でぶわっと咲いて、ぶわっと散っている。咲くのを楽しみにしている花ほど、散っていくのも早く感じる。 …

誉め言葉

「わめぞ」の皆様と知り合って1年ちょっと。その間に数々のあだ名をつけていただきました。知り合ってすぐの頃は「絵姫」というなんともこそばゆい名前を頂戴していたのですが、この1年の間、飲むうち遊ぶうちにメッキが剥がれていき、ついに先日「野人」に…

ご馳走様でした

石田千さんと荻原魚雷さんの高円寺コクテイルでのトークショー。夕方5時少し前にカウンターにつき、お2人の山の話を聞きながらゆっくりと飲み始める。大きな場所でのトークショーと違い、すぐそばで一緒に飲んでいるように話を聞けるのはとても贅沢なこと。…

もしも願いが叶うなら

もしもタイムマシンが出来たなら、一昔前のゴールデン街に行き、「ばぁ まえだ」でマレンコフのギターに合わせて歌いながら、滝田ゆう、田中小実昌、長部日出雄たちと飲んだくれたい。騒ぎながら、笑いながら、ケンカしながら、飲んだくれて、朝焼けの新宿を…

白木蓮

新宿御苑に白木蓮を見に行く。新宿門を入ってすぐ右手に大きな2本。その奥に1本、また1本と、白木蓮の木をたどりながら御苑の中を歩いていく。御苑の中で1番好きな場所は「母と子の森」。木も草も伸び放題で野趣溢れる森。ここ数年で整備されかなりこざっぱ…

低収入

明日は早起きして朝8時半には税務署に行かねば、と思って昨夜は寝たはずなのに、起きてみれば9時近く。昼本市の次の日に、早起きを志すのは無謀と知る。諦め半分、ちんたら朝飯を食べ、ちんたら池袋西口の税務署に向かう。いつもは静かな税務署周辺が、静か…

昼酒

11時少し前に西荻窪に到着。松屋裏の柳小路通り飲食街へ。くじ引きで場所を決め、持ってきた本を並べ、昼本市がはじまる。今日は暑かった。3月とは思えない陽気。日差しをバンバン浴びながら昼から生ビールを飲む幸せよ。Y&Nさんの差し入れを食べ、ラーメン…

ふりだしにもどる

アトリエの机に座り、レシートの山を前にし、早くもくじける。ちょっとご飯に行ってきます、と言い残しかえる食堂へ行く。みどりのカレーを食べる。午後はずっと電卓をたたく。収入に対して支出が多すぎる。人生の何かが間違っている。 夜、家に帰ると、大阪…

極楽湯

イラスト同業者の瀬藤さんの新居にイラスト同業者の伊藤さんとお邪魔する。その前に恒例の光が丘公園散策。売店で焼きたてパンを買い、パンを狙う鳥を見ながらもぐもぐ食べる。胚芽のベーグルがなかなかおいしい。瀬藤さんちでお茶ご馳走になり、夕方から近…

私の詩人・私の猫

初台へ。「池田満寿夫 知られざる全貌」展を見る。50年代終わりから60年代初期にかけての版画がものすごくいい。それまでの泥臭い油絵と違い、版画という技法を得て一気に昇華された感じ。この版画には何かある、何かある、と思って見つづけるけども、それが…

霧の中

恵比寿へ。リムアートの別館で山本祐布子さんの「Paper Foods」展を見る。切り絵の展示。日本の品種とは違う、細長く種がいっぱいあって水っぽそうな、スイカの切り絵が1番好き。 青山まで散歩。HBギャラリーで北村人さんの個展「となり町」を見る。北村さん…

今日はまるで春のようだ

何もしたくない日もある。なんとなく散歩してみる。なんとなく本を読んでみる。なんとなくアトリエに行く。なんとなく何かはしているのだけれど、心ここにあらず。ただ、ぼーっと、ぼーっと、ぼーっと。そんな日もある。

ハーメルン

夜、家に帰り、レピッシュの上田現さんが亡くなったことを知る。彼の作った「ハーメルン」はとても好きな曲だった。不思議な歌詞と、不思議な曲だった。10代の最後の頃の自分と、その時代を思い出す。 笛なら吹けるよ 太鼓も叩くよ ねぇ あの歌を教えてよ ダ…

花粉日より

花粉症がつらい。今日は特にひどく、一日中くしゃみをしていたような気がする。くしゃみは、1回2回くらいなら平気だけれど、10回くらい続くと全身が疲れてくる。骨がバラバラになるような気がする。頭蓋骨が顔の皮から突き出るような気がする。かなりのカロ…

見世物

オープンアトリエの日。水彩画を描くのにも飽きたので、汚い作業着に着替え、床の座布団の上に座り、見に来たお客さんには背中を向け、ひたすら黒いオイルパステルで絵を描く。気にせずいつものように絵を描こう。そう思うものの、やはり背後が気になる。唐…

へたも絵のうち

北浦和の埼玉県立近代美術館で「熊谷守一」展を見る。北浦和の駅を降りるのは久しぶり。こないだ来たのは何年前の何の展覧会のときだったか。全く思い出せない。こんなに駅の周りがひらけたのか、商店街も華やかになって、と時間の流れを感じながら歩くこと…

啓蟄

4月8日から旅に出ます。大阪京都に6泊7日です。1泊2000円と2500円の安宿を確保し、後は新幹線の切符を取るだけです。安宿。今まで一度も泊まったことがなかったのですが、今回、探してみたらおもしろいところを見つけたので、泊まることにしました。相部屋、…

道順

かえる食堂への行き方。池袋の西口を出て、要町通り(乱歩通りともいう)を池袋駅を背にして要町方面にまっすぐ歩く。道の右側にJJ、女性自身なんかの大きい看板の乗った茶色い光文社ビルが見えてくる。その光文社ビルのすぐ手前の道を右折すると、ちょうど1…

白木蓮

白木蓮の毛むくじゃらの蕾が日増しに大きくなっていく。新宿御苑には見事な白木蓮の大木が何本かあって、毎年、満開のそれを見に行くのを楽しみにしている。まだか、まだか。待ち望む気持ちと、咲いたらすぐに散ってしまう寂しさと、気持ちは半々。

ひな祭り

毎年2月の半ばを過ぎた頃、母は小さな雛人形をテーブルの上に飾ります。男雛、女雛だけのシンプルなお雛様です。子どもの頃はこの周りに菱餅や小さな嫁入り道具や桃の花なんかも一緒に並べられていたのですが、年々縮小され今は男女2体のお雛様しか飾ってい…

奴隷志願

外市2日目。昨日と違い、風もなく暖かい1日。昼過ぎから混み始め、夕方はぎっしりみっちりさらに混み、5時過ぎまでそれは続く。ありがたいことです。ご来場いただいた皆様、本を買ってくださった皆様、マッチとブックカバーを買ってくださった皆様、どうも…