断片日記

断片と告知

2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

干瓢

浅草の観音裏、木村衣有子さんのよく行く縄のれんの店で飲む。古書往来座の写真展の打ち上げと、干瓢を、木村さんが書いた、わたしが描いた、仕事の打ち上げ。今日発売の京阪神エルマガジン社「うまい旅関東篇」に、木村さんは「地味な滋味」と題した干瓢の…

出来たばかりの本を手渡したいから、と出版社の名前の入る紙袋をさげて、Nさんは雑司ヶ谷に来た。袋から出てきたのは、7月に発売された阿刀田高さんの「闇彦」とその英語版で、今月開催された国際ペン東京大会2010で、国内国外の作家たちに配られるためだけ…

バイバイ、レンゲ畑

「日和下駄」。「今日東京の表通は銀座より日本橋通は勿論上野の広小路浅草の駒方通を始めとして到処西洋まがひの建築物」と荷風が批判したまがい物の西洋建築も好きなら、「裏町を行かう、裏道を歩まう」と荷風が愛した隅田川沿いの入り組んだ路地もそこに…

明日はみちくさ市

明日は「みちくさ市」なのです。なのですが、いつもの「みちくさ市」とは違うのです。その違いをご紹介いたしましょう。 まず「みちくさ市」ですが、開催場所が二箇所に増えました。いつもの鬼子母神通り商店街、そして商店街の真ん中辺り、文房具の「隆文堂…

古本とドローイング

はじめての町、はじめての場所、はじめての人たちと何かをするとき、しばらく忘れていた感情がよみがえる。入学式の、アルバイトの初日の、はじめて画廊で絵を展示したときの、感情がよみがえる。自分のことを知っている人たちに囲まれて過ごすことに慣れた…

さくらんぼの実る頃

岡崎京子の漫画「東京ガールズブラボー」を久しぶりに読む。「東京ガールズブラボー」は、とーちゃんとかーちゃんがリコンしてトーキョーに住むことになりました、ツバキハウスと屋根ウラとピテカンのあるトーキョーに行けるのよ!!パパママリコンしてくれ…

外市ですよ

明日明後日は、古書往来座の「外市」です。今回のゲストは、岐阜の徒然舎さん、そして愛知犬山の、ごっぱ、こと五っ葉文庫さんです。ごっぱ、そう彼がまた明日東京に来るのです。そのために、今日は早く寝ようと思います。 そして、古書往来座小景では、木村…

味見はるあき

面白いと思った本を紹介する文章が面白くなかったら駄目だろう。そう考えていて日にちが経った。考えれば考えるほど敷居が高くなるのなら、諦めて、書けることから書いてしまおうと思う。 話しているとき、飲んでいるとき、木村さんの口から出る言葉は、放り…