断片日記

断片と告知

2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

池袋大橋

家からアトリエに行く道は何通りもあって、少し余計に歩きたい気分のときは、池袋大橋を渡って西口に行く。東口の家から西口のアトリエに抜ける道は、ビックリガードだったり、WEロードだったり、どれも線路の下を通るトンネルなのだけれど、池袋大橋だけは…

観覧車

メシ食いに行こうぜ、と電話がかかってくる。何か美味しいものが食べたいな、と答えるわたしに、カロリーの少ないものな、と電話の向こうの人が言う。こんなこと言う人だっけ、と、うれしいような、可笑しいような。 観覧車のようなものだといつも思う。お台…

D

不動前の居酒屋で、Dと飲む。Dは、わたしが本屋で働いていたころの同僚で、いまは奥さんとオーストラリアで暮らし、奥さんの稼ぎで生活しながら自分は主夫をしている。10日間だけ日本に戻ってくると連絡があり、Dが以前暮らしていた不動前の居酒屋で、飲む約…

外市でした

今年最初の外市、終了いたしました。寒い中、たくさんの方のご来場、ありがとうございました。次回の「わめぞ」のイベントは3月。昨年好評だった豊島区役所そばの、豊島区民センターでの古本市です。お楽しみに。 としま未来文化財団×わめぞ ■イケブックロ2…

外市1日目

朝一番で往来座に来たU-SEN。コンビニに行く間だけと、縛って持って来た新書の束を往来座横に置き、2〜3分後、コンビニから戻って来るとその束がなくなっていた、とまだ外市がはじまる前から騒いでいる。誰かに持っていかれたのならまだしも、今日は資源ご…

明日は外市

明日明後日は、今年はじめの「わめぞ」の古本市、古書往来座の「外市」です。寒いので、要防寒でお越しください。せっかく雑司ヶ谷まで来るのなら、いろいろあちこち歩いていただきたい。わめぞ周辺のイベント情報を参考に、ぜひ雑司ヶ谷散歩を楽しんでくだ…

寒中見舞い

毎年早め早めと思うのに、年賀状作りを年内に終わらせることができない。年末年始にアトリエが閉鎖されるのも原因のひとつだが、怠けているわたしが1番いけない。5日にアトリエが開き、溜まっていた仕事の絵を描き、本日やっと寒中見舞いを作り終える。閉ま…

査定

ポポタムで店番をしていると、はっちこと橋本くんが遊びに来たので飲みに行く。昨日今日と2日連続、橋本くんとは飲んでいる。仕事帰りアトリエ帰りにまっすぐ家に帰りたくないとき、飲みに付き合ってくれる気の置けない友人がいるのはとてもいい。昨晩は、池…

将軍様プレイ

わたしの数少ないテレビの時間は、再放送の「暴れん坊将軍」で占められている。松平健扮する八代将軍・徳川吉宗が、貧乏旗本の三男坊・徳田新之助と名乗り、たびたび城を抜け出しては、町火消「め」組に厄介になりながら、江戸の市民とふれあい江戸の悪を倒…

じゃが芋

高田馬場ビックボックスで行われている古本市をのぞき、休憩時間の古書現世のパロパロ向井と、夕飯を食べに行く。さかえ通りの回転寿司屋。仙台で食べた中落ち軍艦もどきの寿司が回っている。1皿120円の店でその皿は240円と高いのだけれど、中落ちがあるのが…

賄い

雑司ヶ谷の友人、うーちゃん宅で夕飯をご馳走になる。廊下の窓から欅並木の先っぽと、葉の落ちた枝の間からスカイツリーが見える。一人暮らしにしては大きな冷蔵庫を開けると、実家でもらったビール券で買ったという缶ビールが冷えている。 蓮根きんぴら、蕪…

田舎もん

夜、水道橋の食堂アンチヘブリンガンへ。ナンダロウさんとNEGIさんのトークショー「NEGIとアヤシゲの同世代漫談」を聞く。第1回のテーマは「東京」。 A5判時代の雑誌「宝島」やSF雑誌を読み東京を夢見ていた出雲市生まれのナンダロウさんは、岡崎京子の漫画…

雑司ヶ谷ブルース

いつもの大塚のスタジオで、藤井書店のリボーちゃんを迎えて、ボエーズの練習録音のち飲み会があったのですが、その前に、昨年11月に録音した「雑司ヶ谷ブルース」をどうぞ。作詞作曲はネディこと寝床やさん、映像編集ははっちこと橋本くんです。映像に写る…

充電中

王子から借りたiPodで、音楽を聴く。繰り返し流れているのは、ボエーズのオリジナル曲とカバー曲のふたつ。やる前にたくさん聴いておいたほうがいいですよ、と瀬戸さんに言われ、数日後のスタジオ入りに合わせて、いつもこうして借り物の小さな機械を耳には…

熊ぼっこ改訂版

久しぶりに「熊ぼっこ」に行きたい気分に、古書現世のパロパロ向井が付き合ってくれた。パロパロ向井が参加している、古本市の片付けが終わった、夜9時半ごろ。「熊ぼっこ」に入ると、ミャンマー出身のおねえさんが、変わらない笑顔で、奥の席どうぞ、と迎え…

ヒヨドリ

「ヒヨドリはあとからやってきてほかの小鳥を追っ払う 憎らしいから石を投げてやる」 鳥が好きな母も、雀やメジロにやるように、枝に刺した蜜柑の輪切りに、ヒヨドリが来ると追い払う。蜜柑の刺さった枝の見える窓ガラスを丸めた手で、どん、と叩き、ヒヨち…

ねぎっちょ

根岸さん、NEGIさん、ねぎっちょは、世界中知らない人はいない、というくらいのアルプス山脈なみの人脈を持つ男で、それなのに周りに女の気配がないのはハニートラップを恐れてのことで、自称団体職員と名乗っているが、たぶんどこかの国のスパイなんだと思…

大塚の、ラーメン屋もあれば花びらが回転しているような店もある、うかれた繁華街を歩いていると、いらっしゃいいらっしゃい、と黒い服の人に呼び止められる。昨年末の忘年会の雨の夜、ひとり歩いて帰るとわがままも言いづらく、男3人わたしひとりの4人でタ…

「創」2011年2月号

帰りに本屋に寄るといいですよ。電話の向こうの人がそう言うので、アトリエからの帰り道、夜10時まで営業しているリブロに寄る。文芸とか思想とか、A5判の雑誌の積まれた一角に、「創」を見つける。今柊二さんの連載のページに、「en-taxi」と「HB」が紹介さ…

日高屋

渋谷で仕事の打ち合わせ。そのまま代々木公園の横を、原宿、北参道まで散歩。副都心線で要町まで戻る。アトリエからノートパソコンを持ち出し、ネット環境のある目白のマクドナルドで作業する。作業に嫌気がさしたころ、遊びに来た人と飲みに行く。近くの日…

タイ料理屋のテーブルに散らばる、食べ終わって空いた皿を、わたしの分と自分の分と、大きさ別にきちんと重ねていく。本当はすぐに洗わないと嫌なんだけど。そんなことをつぶやきながら。幾度も食事を共にしながら、いままでわたしはこの人の何を見てきたの…

誘蛾灯

アトリエで作業し、誰とも話さないで終わりそうな1日、帰り道に古書往来座に寄る。番台には、瀬戸さんか、ノムさんか、王子がいて、あー、とか、どーもー、とか言いながら、こちらを見て笑ってくれる。帰り道、歩きながら飲んでいた缶ビールや缶チューハイ…

リュウグウ

埼玉県の桶川から雑司ヶ谷まで、王子が自転車で帰ってくると知り、テープカットで迎えようと、紙テープを買いに行く。池袋パルコの画材屋、世界堂、にはなく、西武のロフトで紙テープを見つける。商品名は、観光テープ。リュウグウ、とカタカナで印字もして…

年賀状

元旦にはどさっと、2日3日はぱらっと、年賀状が届く。仕事をした人、同業者、昔からの友人たち。年々仕事の葉書が多くなるのがうれしい。同業者の凝った葉書を見て落ち込む。毎年、今年は飲みましょう、と書かれたまま飲みに行けていない友人たちからの葉書…

雑司ヶ谷七福神

帰る田舎がなく、正月も東京に残る数少ない「わめぞ」民、古書現世のパロパロ向井と、雑司ヶ谷七福神巡りをする。みちくさ市でお馴染みの、キク薬局の前で待ち合わせ。喫茶「さむしんぐ」さんで珈琲をご馳走になったあと、1番端にある、お穴の鬼子母神、から…

正月の過ごし方

実家に戻るOさんの代わりに、石神井公園近くのOさんの家に行き、夕方の数時間、飼い猫タンポポと過ごし飯を食わす、というのが、ここ数年のわたしの正月の過ごし方だ。 石神井公園駅から、行きの明るい時間は、石神井公園の中を抜けてOさんの家へ行く。元旦…