断片日記

断片と告知

絵の仕事

蟲文庫30周年 ショップカードと書皮

倉敷の蟲文庫さんは2024年2月7日で30周年をむかえます。記念のショップカードと書皮に、絵を描かせていただきました。ショップカードの絵は、蟲さんの希望で枇杷を描きました。枇杷は蟲文庫の裏庭の石垣のところに生えている植物のひとつです。書皮は、文庫…

恵文社 冬の古本市

お誘いいただき恵文社一乗寺店(京都)で開催する「冬の古本市」の一箱部門に参加します。わたしの一箱には、漫画中心の古本と、描き文字を使ったオリジナルの紙もの「2024年のカレンダー」を出品します。カレンダーは、色紙、薄い色紙、わら半紙、包装紙など…

祖母の味、わたしの味

雑誌「婦人之友」2024年1月号から河合真理さんの連載「祖母の味、わたしの味」の挿絵を担当します。河合真理さんの祖母は料理研究家の阿部なをさんです。河合さんが書く阿部なをさんの思い出と季節ごとのレシピが毎号楽しみです。1月号の絵はおせちを描きま…

武田豊詩選集『忘れたステッキ』澤村潤一郎編 龜鳴屋

武田豊詩選集『忘れたステッキ』(龜鳴屋刊)が出来上がりました。武田豊と同じ滋賀県長浜生まれの澤村潤一郎さんが編集し、巻末の解説「おっちゃんの忘れ形見」を書いています。わたしは装画、扉、検印紙の絵を担当しました。置去り詩人文庫シリーズの5冊目に…

まごえもん椿油と「大和伝」

今年もまごえもん椿油の販売がはじまりました。椿の実をひとつひとつ木から採り絞り、丁寧に作られた椿油です。植物のとてもいい香りがします。お試しいただけたらうれしいです。ご注文はまごえもんのサイトから。 宮崎県川南町の農園|梅|椿油|まごえもん…

中田忠太郎詩集『かひつぶりの卵』龜鳴屋

中田忠太郎詩集『かひつぶりの卵』が出来上がりました。装画、扉絵、検印紙の版画を担当しています。龜鳴屋の「置去り詩人文庫」シリーズの3作目です。 書籍編集発行所「 龜鳴屋」 後書きによると、中田忠太郎は明治四十年(1907年)石川県河北郡津幡町の旧北…

「百椿図」巡回展倉敷編はじまります

「百椿図」巡回展倉敷編が明日3月21日(火)からはじまります。倉敷編では蟲文庫の壁をお借りして椿の絵を展示します。恵比寿からはじまり、仙台、石巻、盛岡、岐阜と椿を描き続けるうちに少しずつ絵が変わり、今回は明るい色の椿の絵が描けました。展示のほか…

「おかえりなさい、公設市場」展はじまります

市場の古本屋ウララでのグループ展「おかえりなさい、公設市場」展は本日3月17日(金)から。わたしは蝙蝠デイゴ柄のサコッシュと短文「市場の向かい」セットを販売します。茂木淳子さんがパラソル通りや店番のことを書いた冊子『あのコ、このコ、ねこコ』や、…

オンラインショップのご案内

こちらは「百椿図」巡回展でお世話になりました岐阜・徒然舎のオンラインショップです。徒然舎おすすめの新刊・リトルプレス、龜鳴屋の本のほか、巡回展のために作った鵜トートバッグもこちらで注文できます。ぜひご利用ください。 徒然舎オンラインショップ…

本の仕事『田端人』『空海』入谷コピー文庫とまごえもん椿油

矢部登さんの随筆集『田端人』(龜鳴屋)に装画と挿絵を描きました。今年5月、著者の矢部さん、版元の勝井さん、カメラマンの小幡さんと田端を歩きました。ここが芥川龍之介の家の跡、ここの煙草屋のおばあさんが芥川を見たことがあるって、ここが犀星の庭石の…

百椿図巡回展 盛岡編

武藤良子個展「百椿図」は、恵比寿、石巻、仙台と巡回し、次は盛岡へまいります。盛岡に引っ越しした6JUMBOPINSさんの新店舗の壁を借り、椿の絵の新作を展示いたします。久しぶりの盛岡、6JUMBOPINSさんの新店舗、どちらもとても楽しみです。冬のはじまりの…

大和伝のご注文はメールでもできます。

恵比寿ギャラリーまぁるでの展示「素敵に食卓日本酒ラベル展ⅩⅢ喜々」がはじまりました。好きな作家のラベルを選び会場で注文できます。会場に来られない方もメール等でご注文いただけます。 以下の項目を入力し下記のアドレスまでメールをお送りください。 …

まごえもん椿油

宮崎県の農園まごえもんのホームページが新しくなりました。椿園や梅園の様子、栽培や生産のこだわりを知ることが出来、わたしがパッケージの絵を描いた「まごえもん椿油」の注文も出来ます。この椿油のパッケージを描く仕事をいただいたことが、いろんな椿…

グループ展「日本酒ラベル展XⅢ喜々」

お酒のラベルを描くグループ展に参加いたします。宮城県の酒蔵「一ノ蔵」のつくる日本酒「大和伝」のラベルの絵を参加者29人が描くグループ展です。会場は「百椿図」でお世話になった恵比寿のギャラリーまぁるです。会場でお好きなラベルを選びご注文、約一…

「文字を描く」ワークショップその後の報告

9月10日、「百椿図」石巻編の会場の石巻まちの本棚で「文字を描く」ワークショップを行いました。石巻の歌人・近江瞬さんの短歌『海に沿う地名の由来を紐解けば波が渡ると書いて「渡波」』を、ひとり1文字から3文字ずつに分担し、参加者のみなさんとまちの本…

『天上の櫻 宮崎孝政詩選集』

編者の芝雪さんの後書きによると、宮崎孝政は明治三十三年(1900年)生まれ。出身は石川県鹿島郡徳田村。七尾中学を中退後、杉江重英らが創刊した詩誌『森林』に参加。大正九年(1920年)から母校の徳田小学校で代用教員を勤めながら、石川が生んだ詩人室生犀星…

『梅 上井正三詩集』

巻末の著者紹介欄によると、上井正三は大正二年(1913年)生まれ。出身は現在の三重県伊賀市八幡町。二十代の頃から長年にわたり竹中郁に師事し詩作を続けた。今回の『梅 上井正三詩集』は、生前一冊だけ刊行された『上井正三詩集』を底本として、写真集「正三…

『本屋になりたい』『梅 上井正三詩集』『天井の櫻 宮崎孝政詩選集』

絵の仕事の告知を3つ。 那覇の公設市場の目の前で「市場の古本屋ウララ」を営んでいる宇田智子さんのちくま文庫『増補 本屋になりたい この島の本を売る』。以前、ちくまプリマー新書から出ていた『本屋になりたい この島の本を売る』の増補版になります。公…

コロナの春 5月6日から5月12日

5月6日金曜日 曇り。坦々そぼろ飯。nと出勤時間を交換したSは夕方からの出勤でだらだらしている。昼過ぎ、都電の雑司が谷停留所へ。KOさんと雑司ヶ谷徘徊散歩。東池袋の再開発と見えている高層ビルの紹介、雑司ヶ谷霊園の泉鏡花、中川一政、村山槐多、夏目…

たんたんとvol.3

静岡県蒲郡にある小林住建さん発行の冊子「たんたんと」vol.3 が出来上がりました。1号2号に続き、今号も装画を描かせていただきました。今号のテーマは、蒲郡にある三敬株式会社さん。糸からこだわったガーゼケットを使ったベビー寝具を中心に作られている…

『全集 伝え継ぐ日本の家庭料理』第3期

『全集伝え継ぐ日本の家庭料理』第3期が発売になります。第3期は、野菜のおかず春から秋、四季の行事食、いも・豆・海藻のおかず、年取りと正月の料理、どんぶり・雑炊・おこわ、の5冊です。「別冊うかたま」として発売中の雑誌版とこちらの愛蔵版、どちらも…

古本マニア採集帖

『古本マニア採集帖』(皓星社)が発売になりました。南陀楼綾繁さんが36人の本好きたちにインタビューしています。わたしは装画と挿絵を描きました。装幀は横須賀拓さん。すてきな本になりうれしいです。一般の書店にも並んでいますが、本書を直取引で扱っ…

コロナの秋 10月15日から10月21日

10月15日金曜日 晴れ。カット野菜と豚バラでケンミンの焼きビーフン。Sは往来座へ。洗濯。手帳販促用に、昨日ユザワヤで買った布にON SALEの文字を描く。慣れない素材で難しく毎年どうやってもうまくいかない。4時に往来座へ。店の奥で付録を折っているnを…

たんたんとvol.2

小林住建さん発行の冊子「たんたんと」vol.2が出来上がりました。表紙に蒲郡の「市の木」、楠の葉と実を描きました。冊子では、小林住建さんが手がけられた家や庭が紹介されています。小林住建さんのある蒲郡市で配布中です。 愛知県蒲郡市|自然素材の木の…

コロナの夏 7月16日から7月22日

7月16日金曜日 晴れ。暑い。納豆ご飯。数日前から脚が痛いと言っていた母、病院で調べたら小さな骨折をしていた、静かにしていれば手術はしないくてもいいんだって、と言いながらいつも通りに家の中を歩いている。食堂アルバイトへ。ひま。いまさらだがバレ…

「龍潭譚」原画展

昨年秋、北陸中日新聞に掲載された泉鏡花作・武藤良子絵「龍潭譚」の原画展が、6月14日から金沢の泉鏡花記念館で開催されます。企画展「鏡花と衛生」の壁を少しお借りした同時開催になります。展示にあたり、新聞掲載時14枚の内の数枚を加筆訂正いたしました…

たんたんと蒲郡

愛知県蒲郡にある工務店・小林住建さんのサイトと、冊子「たんたんと」に絵を描きました。ショールーム「カタチヅクル」のロゴマークも描きました。冊子「たんたんと」は隔月発行予定です。 仕事場と倉庫で見せていただいた組み木、ショールームにある大きな…

明日の友の菜の花

婦人之友社の雑誌「明日の友」251春号のエッセイに、春の草花の挿絵を描きました。扉の挿絵は菜の花です。春先に八百屋やスーパーに並ぶと必ず買う大好きな草花です。好きな食べ方は辛し和えです。ふきのとう、たんぽぽ、ハハコグサ、桜も描きました。本屋さ…

私のセツ物語 後編

私のセツ物語、前編に続き後編もupされました。わたしの文章は10年前に書いたブログを加筆訂正したものです。あのときからさらに10年経ちました。まだ絵を描いています。 断片日記 -セツとわたし(前篇) | 私のセツ物語 -みんな夢みる生徒だった- 断片日記…

私のセツ物語 前編

かつてセツモードセミナーに通っていた人たちが書く「私のセツ物語」。そのひとりにわたしも入れていただきました。文章は以前ブログに書いたものの転載ですが、節先生の絵は今回のために描きました。後半は1月末にupされる予定です。 断片日記 -セツとわた…