断片日記

断片と告知

絵の仕事

金沢ばあばのまほう手帖

『金沢ばあばのまほう手帖』(マスダさん著・風土社)に、装画、挿絵を描きました。発売記念に金沢で原画展をしていただけることになりました。短い期間ですが、装画の点々、マスダさんの顔、マスダさんが長年使っている道具、金沢の野菜や魚など、観ていただ…

『全集 伝え継ぐ日本の家庭料理』第2期とトウキビ

別冊うかたま『全集 伝え継ぐ日本の家庭料理』(農文協)の、第2期ハードカバー版が発売になりました。第1期に続き、装画と目次を担当しています。すでに発売中の雑誌版と同じ内容ですが、装丁のすてきなこちらのハードカバー版も、本棚に並べていただけたらう…

犀星映画日記

室生犀星の日記のなかから、映画と映画館について書かれた日のみで編まれた本『犀星映画日記』が出来あがりました。大正13年35歳の犀星が訪れた金沢香林坊の松竹館からはじまり、昭和31年67歳の犀星が試写会に行った日までを収めています。あとになにも残ら…

龍潭譚

9月20日の北陸中日新聞に告知が載りました。泉鏡花の小説「龍潭譚」に挿絵を描きます。10月3日から11月半ばまで、週末土日のみの14回の掲載です。北陸中日新聞の社会面に載ります。はじめての鏡花、とても楽しみです。

犀星スタイルトート出来ました。

新しい室生犀星グッズのご紹介です。犀星スタイルトートバッグLサイズ、金沢の室生犀星記念館で販売開始いたしました。気軽に金沢に行くことが出来ない日々ですが、記念館の犀星グッズは通販できます。犀星Tシャツ、トート、サコッシュ、冊子など、金沢に行…

うおつか流食べつくす!

『うおつか流食べつくす!』(魚柄仁之助・著 農文協)の装画と挿絵を描きました。食べ残しのない生活へ、魚柄さん流のいろいろな試みが紹介されています。4章で魚柄さんは古紙回収で日銭を稼ぐ人たちと、路上で鍋をつついています。ダンボールを積んだリヤカ…

2019年でした。

今年4月、はじめての本『銭湯断片日記』(龜鳴屋)が出版されました。雑誌と書籍で絵の仕事をいくつかしました。入谷コピー文庫に文章を寄せました。11月から金沢の室生犀星記念館で展示「犀星スタイル 武藤良子原画展」が開催中です。 退屈くんに教えてもら…

「犀星スタイル」グッズ販売はじまりました

金沢・室生犀星記念館のサイトで「犀星スタイル」グッズの販売がはじまりました。 サイトの雑貨の頁で、室生家で食べられていた金沢式玉子焼きのトートバッグとサコッシュ、版画家の畦地梅太郎さんの文字を装画に使った『われはうたへどもやぶれかぶれ』サコ…

『全集 伝え継ぐ日本の家庭料理』第1期

全集『伝え継ぐ日本の家庭料理』(農文協刊)の装画を描きました。 前書きには「このシリーズは、日本人の食生活がその地域ごとにはっきりした特色があったとされる、およそ昭和35年から45年までの間に各地域に定着していた家庭料理を、日本全国での聞き取り…

『放送作家の時間』と『君恋し』

『放送作家の時間』(大倉徹也著 イーストプレス刊)の装画を描かせていただきました。永六輔さんと出会い、まだ放送作家ということばがなかった時代に、ラジオ、テレビ、舞台の世界に飛び込んで行った大倉徹也さんの、極私的放送史です。 目次を見るだけで、…

『市場界隈』『漱石全集を買った日』『銭湯断片日記』

飲み友達でもあり、『銭湯断片日記』のなかにたびたび登場する、はっちこと橋本くんの新刊『市場界隈』が今月5月末に発売されます。発売に合わせ、千駄木の往来堂書店でトークショーが開かれます。橋本くんにお誘いいただき一緒に話すことになりました。 橋…

ポポタム14周年記念包装紙

西池袋にあるブックギャラリーポポタムが、2019年4月1日で14周年をむかえます。14周年を記念した、わたしがイラストと文字を描いた、ポポタムの包装紙が出来上がりました。デザインは横山雄さん。4月1日の記念日より、ポポタムでお買い上げの商品を包みます…

北陸中日新聞

8月18日の北陸中日新聞で『犀星スタイル』を取り上げていただきました。 【本】「犀星スタイル」出版 伝わる 文豪の暮らし:北陸文化:北陸中日新聞から:中日新聞(CHUNICHI Web)

犀星スタイル

室生犀星のファッションや暮らし方に光を当てた冊子、『犀星スタイル』が出来上がりました。室生犀星と娘の朝子さんの書いたエッセイや日記のなかから、孫娘の洲々子さんが、犀星のこだわりをよりぬき編まれた一冊です。 目次は、オデイト、艶布巾、満州ダイ…

東京の空

西池袋でカレーを食べた帰り道、雲ひとつない青い空を見上げながら、東京のお正月っぽい、と明日長野に帰る友人が言う。 年末年始、友人たちがSNSにあげる、それぞれの故郷の写真を見るのを楽しみにしているが、雑煮の違いや家族の写真に気をとられ、どの町…

分け目通販開始

分け目Tシャツの通販がはじまりました。Tシャツの色、サイズ、インクの色を選べば、あなただけの分け目Tシャツが作れます。みちくさ市と同時開催だった今年の妄想ロックフェス会場では、シルバーのインクで銀髪に刷るのが好評でした。あなた好みの分け目、ぜ…

石神井書林目録100号

絵の展示でお世話になっているブックギャラリーポポタムの大林さんと古本屋の石神井書林の内堀さんは、子どもたちが同じ時期に同じ保育所に通っていた父兄仲間だ。内堀さんが発行する次号の古書目録に題字を描いて欲しいと、大林さん経由で内堀さんから連絡…

野溝七生子の青春

小説家、野溝七生子の肖像画を描きました。粗いモノクロ写真を元に実在の人物の顔をカラーで描く、はじめての仕事でした。女性が学問をすることが難しかった時代に、書き学ぶことを選んだ女性の強さと、少女の不安や柔らかさが同居する、そんな顔が描けたら…

シジミとパン

夏にご好評いただきましたしじみTシャツですが、その冬版のしじみトレーナーの販売がはじまりました。トレーナーの製作販売通販は秋田の6jumbopinsさん。いつもお世話になっております。しじみTシャツ、しじみトレーナーの販売は今月12月20日までになりま…

しじみの宅配

盛岡・ひめくりでのTシャツ展で好評いただきました、しじみTシャツの通信販売がはじまりました。通販は、秋田のTシャツ屋6jumbopinsさんで承ります。Tシャツのサイズ、色、インクの色を選べます。あなただけのしじみTシャツをぜひご注文ください。酒飲…

わたしの、まえのひを再訪する

「彼は、人生が一回しかなくて、すべてが過ぎ去っていくことが許せないんですよ。私も許せない。つまり、いつか全員が消えてしまって、この世のすべてが終わってしまうということが本当に理解できない。」 これは、『まえのひを再訪する』に抜粋されていた、…

をみなごのための室生家の料理集

室生洲々子著『をみなごのための室生家の料理集』(発行・龜鳴屋)の挿絵を描きました。室生洲々子さんは作家・室生犀星の孫娘。孫娘の目から見た、祖父、祖母、母が作った室生家の味が23点、この本では紹介されています。料理集といっても細かな分量は書かれ…

spectator

雑誌『spectator』2016年Vol.36が発売されました。表紙と本文イラスト、目次と各章題字の文字を描きました。特集は「コペ転」。コペルニクス的転回を人生で果たした7人の物語です。ほぼ丸ごと一冊、雑誌の絵や文字を描いたのははじめてのことでとても嬉しく…

おとなの週末

雑誌『おとなの週末』2016年3月号の特集「おいしい寄席」に装画を描きました。噺によく出てくる、饅頭、さんま、蕎麦、うなぎ、あんころ餅、酒の挿絵です。特集は落語の基礎知識から寄席の入り方楽しみ方、寄席の近くの飲み屋まで、はじめての落語や寄席通い…

みんなの家事ブック

本多さおりさんの「みんなの家事ブック」(マイナビ出版)の挿絵や扉絵を描きました。 「家事は閉ざされた空間で黙々と行なうため、ほかの人のやり方を目撃する機会がなかなかありません。」と書かれた序文のことば。 友人の家に遊びに行き、おいしいご飯や…

娘に伝えたい おせち料理と季節のごちそう

『娘に伝えたい おせち料理と季節のごちそう』に雑煮やお重の挿絵を描きました。難しい面倒くさいと敬遠されがちなおせち料理ですが、そのときはひとつからでも、と、娘たちへと書かれた著者・本田さんの序文のことばが柔らかくて嬉しいです。ひとつから、と…

はじめての言語獲得

雑司ヶ谷小学校の同級生から装画依頼がきたのは、作家になった樋口毅宏くんについで二人目のこと。 中学から私立へいったわたしは、雑司ヶ谷小学校から雑司ヶ谷中学校へ進んだ彼らが羨ましくて仕方がない。同じ制服を着て笑う彼らに、違う制服を着るわたしは…

ポポロックフェス

雑司ヶ谷の家からそう遠くない場所にギャラリーが出来るらしいと知ったのは、学研から出ていた雑誌『Pooka』の記事だったように思う。どの駅からも遠い、何もない住宅地にギャラリーを作る人たちがいる、と出来てすぐにひやかしに行ったのが運の付き。ギャラ…

潮の音、空の青、海の詩

仙台在住の作家、熊谷達也さんの新刊『潮の音、空の青、海の詩』(NHK出版)の装画を描きました。仙台のブックカフェ「火星の庭」の前野さんと知り合い、2009年からはじまった本のイベント「Book! Book! Sendai」に参加するため、毎年6月、古本屋の友人たちと…

イタリア再訪日記

先月の発売でしたが紹介が遅くなりました。『HB』を発行しているはっちこと橋本くんの『イタリア再訪日記』上・中・下巻の装画を描きました。一定の距離を保ったまま、しかし面白いと思う人たちが行くところはどこまでも追いかけていく、奇妙な傍観者・橋本…