断片日記

断片と告知

金と銀

夜、目白の回転寿司屋に行く。カウンターの一番端の席に座り、生ビールを飲みながら寿司を食う。右隣りに座る、金と銀の皿しか注文しない男を見てハラハラし、左隣りに座る、安い皿しか取らないが1200円しか持っていない男を見てまたハラハラとする。ハラハラするのにも疲れ、開き直って自分も高い皿を食べてみれば、金と銀の皿の寿司はやっぱり美味しいなと思う。食い散らかした代償は、回転寿司なのに万越えのお会計で、軽く眩暈がする。気分直しに近くの日高屋で飲みなおせば、さっきまでの寿司の味を全て忘れる。