帰りに本屋に寄るといいですよ。電話の向こうの人がそう言うので、アトリエからの帰り道、夜10時まで営業しているリブロに寄る。文芸とか思想とか、A5判の雑誌の積まれた一角に、「創」を見つける。今柊二さんの連載のページに、「en-taxi」と「HB」が紹介されている。その最後に、わたしが「HB」に書いた「オールナイト熊ぼっこ」、が取り上げられている。秀逸、と印刷された文字を、何度も何度も目がなぞる。「熊ぼっこ」で12時間過ごしたのは去年の3月のこと。まだ1年経ってもいないのに、だいぶ昔のことのように思う。