断片日記

断片と告知

コロナの秋 10月28日から11月3日

10月28日金曜日

曇り。寒い。白湯。Sと鬼子母神横の鶉山医院へ。豊島区の無料の健康診断を受ける。混んでおり座る場所もないので外に出、鬼子母神境内にたつ赤テントなど見つつ待つ。呼ばれて医院の奥のベンチに腰掛ける。血圧、採血、尿検査、身長、体重、最後に問診をして終わる。体重測定を終えたSが、60キロ台を目指したかった、とナースに嘆くと、洋服を着てなかったら60キロ台でしたよ、となぐさめられている。思っていたより時間がかかり、昼飯を食べる間もなくSは往来座へ。わたしはトラッドのクイーンズ伊勢丹で野菜とツマミなど買い目白駅前でめずちゃんと待ち合わせ。miちゃんちへ。空きっ腹に缶ビールがしみる。しばらくしてケンタッキーを持ったuが来る。miちゃんの作ったポッサム、めずちゃんの買ってきた柔らかい餅、トマト、ケンタッキーのチキンなど食べつつ、uの持ってきたスイッチで桃鉄をやる。10年決戦。めずちゃんがぶっとびカードで各地にぶっ飛んでいく。夜、歩いて銭湯「五色湯」へ。最近リニューアルしたと話題だった。以前と同じマンションの1階だが、壁や入り口の引き戸の桟など黒く塗られ、黒字で五芒星のようなマークと「五色湯」の文字が入るのれんがさがる。左手にあるコインランドリーもリニューアルされおしゃれ黒っぽい。のれんをくぐるとバリアフリーのスロープ状でどこで靴を脱ぐか少し迷う。右手と正面に下足箱。券売機で入浴代500円の券を買う。入ると左手にフロント、入浴券渡す。小さなロビーの真ん中には柱、その前にはベンチ、両壁には棚があり本や雑誌がぱらぱらと並んでいる。柱やベンチ棚板などやっぱり黒っぽく間接照明なこともありムーディーな雰囲気。脱衣所。ロッカーは大きめととても大きめ、床の畳敷きが珍しくどーんと広く快適。男湯との境の壁のうえには昔ながらの銭湯広告が残され並んでいる。洗い場。入ると、左手の壁にカラン、島カランが真ん中に1列。右手の壁には広めの湯船で、手前からジェット、泡、とゆったりと区切られている。その奥に熱めの湯船、通路を挟み正面にサウナ、サウナ右手には椅子が3つある外気スペース、サウナ左手には立ちシャワースペース、左手奥には大きめ深めの水風呂がある。水風呂はこれまで入ったなかでも相当冷たく、ぬる湯と水風呂と何度か行き来しても体がしびれるくらい冷たい。右手の大きめの湯船のうえの壁には色ガラスが入った木枠の窓。少し空いている空間から外気が入ってくるが、押してもこれ以上開かず。全体的に黒か焦げ茶色でまとめられ、間接照明で薄暗く、洗い場もムーディ。正面の水風呂の上のタイル部分には葉っぱがもさもさしたペンキ絵が残る。フロントで銭湯遍路の判子を押してもらう。だいぶ前に来たときに棚にプラモデルが並んでいたんですが、あれは?と尋ねると、あれは父のです、いまもそこにありますよ、と指された先を見るとロビーの黒っぽい棚の一番上にガンダムや飛行機のプラモデルが並んでいる。息子さんがついだが、お父さんはいまもコインランドリーにいるとのこと。水風呂のうえのペンキ絵も以前のものを残したそう。銭湯プロデューサー今井健太郎さんの設計とのことで、棚には今井さんの本が置いてある。リニューアルした銭湯ほど応援してるんだ、借金とか大変だと思うから、とu。miちゃんちに帰り、だらだら飲み続けながら桃鉄の続き。7年目までしか終わらせられず。めずちゃんが先に帰り、uと11時過ぎに帰る。深夜、Sから今日はビリヤードに行ってきたとラインがある。M家泊。

東京都の感染者数、3520人。

五色湯:サウナと外気浴がある椎名町駅より徒歩3分の銭湯|五色湯

 

10月29日土曜日

晴れ。納豆ご飯。土曜日だがイベントがあるため食堂アルバイトへ。暇すぎて30分早く終わらせて帰る。終えて、パルコの世界堂で額装した絵を受け取り、山手線で池袋から恵比寿まで。ギャラリーまぁるに「大和伝」のラベルの絵を納品。ナディッフ、写真美術館で写真新世紀、恵比寿の有隣堂など見、山手線で池袋に帰る。往来座へ。本搾り。miくん、saさん。ハナマサで買い物。夕飯は、ごぼう豚しゃぶ鍋だと思うが覚えていない。M家泊。

東京都の感染者数、4121人。

 

10月30日日曜日

晴れ。気持ちがいい。ヨーグルト。韓国でのハロウィン圧死事故のニュース。7時半、目白駅でuと落ち合い、山手線で新宿まで、小田急線で新松田まで。参加予定だったsっちゅから、発熱したため欠席の連絡が届く。会社で大学生に関わるuに、最近の大学生の趣味の欄に書かれる巨人大鵬卵焼き的3種の神器は、サウナマーベルクラフトビール、だと教えてもらう。ホームでHちゃん、改札でtuっち、Tやん、隊長、と合流。すぐ目の前の御殿場線松田駅から電車に乗り谷峨駅へ。赤い三角屋根のかわいらしい無人駅で、登山の格好をした人が続々とおりていく。駅の便所に行ってから酒匂川を渡って山に入っていく。隊長、Tやん、uは、道の脇に落ちている木を拾い杖にしている。Tやんは何度も拾っては捨て拾っては捨てを繰り返し、理想の杖を探している。坂道は平気だが、階段状の山登りはきつい。ヤマビルが出ると聞いていたが天気がいいからか見かけず。途中からずっと山姥のいそうなススキ野原をのぼる。雲のうえから富士山の頭だけが見える。熊出没注意の看板がちらほら、ときどき獣臭がし、鹿らしきフンがあちこちに落ちている。大野山山頂で昼飯。山頂は開けていて右には相模湾小田原市内、左には山並みと丹沢湖が見える。空いたベンチに腰掛け、Hちゃんが作ってきた粕汁雑司ヶ谷セブンイレブンで買ったおにぎり2個で昼飯。Hちゃんは缶ビールも2本持ってきており、みなに一口ずつわけてくれる。ビール、粕汁、とてもうまい。おにぎりもいつもよりうまく感じる。しばらく休んでまた歩きだす。途中、牧場があるが乳製品は売っておらず。たずねてくる人が多いからか、入り口に乳製品は売ってない旨の看板がたてられている。行きの階段状の登りもつらいが、帰りの階段状の下りもつらい。膝と爪先がしんどく、もう下り飽きた、と口々に嘆く。膝が笑う、という晩年を表す人生季語が生まれる。隊長が龍の頭にも鯱にも見える木の根っこ拾う。隊長が死んでいる蛇を拾い木の杖にぶら下げ追いかけてくる。帰りは山北駅に出、線路沿いに建つ町営の「さくらの湯」へ寄る。ビルの3階、100円リターン式の下足ロッカーに靴を入れ、券売機で入浴券400円を買う。2時間制。通路の左手に畳敷きの休憩所、奥に女湯ののれんがさがる。通路の右手には温水プールもあり大きな窓から万国旗のさがるプールが見える。のれんをくぐると、右手にプールの更衣室、左手に風呂の脱衣場がある。脱衣場はそう広くはなく、流しと100円リターン式のロッカー、間にベンチがあるくらいでシンプル。洗い場。入るとすぐ左手にかけ湯。その左に扉のついた全身系のシャワーが一台、そこから左手の壁沿いにカランが並ぶ。正面は左手から、ボタンを押すと温めの湯が落ちてくる打たせ湯、広めの湯船、ゆるく区切られてゆるいジェットがつく。右端には水風呂。水風呂の横に外に行く通路があり、右手にサウナ、左手に露天風呂の入り口がある。露天は大きめの丸い湯船で、空が広く見え、山の空気が気持ちよく、いつまでも入っていられる。露天と水風呂を繰り返し入っているうちに待ち合わせの時間になる。休憩所でくつろいでいた男湯のメンツと合流、歩道橋を渡って山北駅まで。みな電子系のパスを持っており、切符を買うのはわたしだけ。窓口で松田までの切符をお願いすると、新幹線に乗れそうなでかい紙の切符をくれる。駅舎も古く、駅前には古い美容院があり、ボンネットバスも運行している。松田でおり、予約してくれていた居酒屋宴楽の個室で、生ビール、キンミヤのお湯割り、山北の日本酒、鮭の親子フライ、しらすのチーズ焼き、アジのたたき、唐揚げ、デラックス揚げ出し豆腐、坦々焼きそばなど。どれも美味しく、店員さんの人当たりよく、いい店だね、と言い合う。隊長は拾ってきた根っこを神様のようにテーブルのセンターに置いている。正月のゲーム大会改め、山の上プロジェクトの発足が決まる。2時間ほど飲み、新松田から小田急線で帰る。車中、登戸のスナックに行きたい、カラオケに行こう、とHちゃんが騒ぎ、隊長がのる。登戸でおりる面々と別れ、uと新宿まで。構内にYouTuberと書かれた赤いTシャツを着たおじさんがスマホに向かって話し続けている。山手線で目白に帰る。明治通り鬼子母神境内でやっている唐組帰りのYさんに声をかけられる。往来座に明かりがついていたので寄ると、S、n、saさんがパソコンで日本シリーズを見ている。8回だったのでuとわたしも椅子を出して見る。バッファローズの優勝が決まる。日本シリーズと神保町の古本まつりが終わり、おれの秋が終わった、とsaさんが帰っていく。Sとuと帰る。ファミマで買い物。Sの夕飯は、わかめネギごぼう汁、ファミマで買った茹でとうもろこしをチンしたもの。「鎌倉殿の13人」続き見る。スケ様の女問題で揉めている。S家泊。

東京都の感染者数、3687人。

 

10月31日月曜日

晴れ。気持ちがいい。だいぶ前に作って冷凍庫にあったカレー2種類を混ぜて温めたカレー。uがすすめるドラマ「エルピス」1話目を見る。面白そう。これだれだっけ?ドライブ・マイ・カーの子だ、など言い合う。Sは休日、ユーチューブでクレイジージャーニーを見ている。トイレットペーパーが無くなりそうでけちけち使ってしのぐ。体がところどころ筋肉痛。掃除などし、あとは転がって過ごす。Sは夕方往来座へ。夜、往来座へ。Sはかんぺの表紙の版画を作り終えパソコンでデザインしている。本搾り。大倉で買い物。本搾り飲みつつ、雑司ヶ谷公園をぐるっと回って帰る。夕飯は、冷蔵庫にあったのをいろいろ入れた、ごぼうケールさつま揚げ鶏肉豚しゃぶ鍋。「鎌倉殿の13人」続き見る。M家泊。

東京都の感染者数、2019人。

 

11月1日火曜日

晴れ。納豆ご飯。今日もあちこち筋肉痛。今日から恵比寿のギャラリーまぁるで日本酒のラベル展がはじまる。食堂アルバイトへ。終えて、S家へ。SはT先生の家で毎年恒例の文化祭の手伝いに行っていていない。絵。夜、本搾り飲みつつマルエツへ。買い物。夕飯は、トマト、ビヨンド豆腐、かぼちゃにもらったチキンとトマトソースを足してトースターで焼いたもの。9時過ぎ、酔っ払ったSからいまどこを歩いているかわからないとラインと電話。目白の住宅地をさ迷っている模様。しばらくして貝の小鳥の前にいる写真が送られて来、Sが帰る。飲みすぎ、ひとりはしゃぎ過ぎたようで、死にたい、と連発している。水飲め、と言い布団に放り込んで帰る。M家泊。

東京都の感染者数、6520人。

 

11月2日水曜日

晴れ。納豆ご飯。ヒロコちゃんが2ヶ月の入院からやっと退院できるって、と母。食堂アルバイトへ。終えて、目白から山手線で恵比寿まで。日本酒ラベル展を開催しているギャラリーまぁるへ。ちょうどわたしのラベルでお酒を注文してくれた方がおりうれしい。自分のラベルで2本注文。ひと月後に届くとのこと。恵比寿駅の有隣堂で立ち読み。山手線で目白に帰る。S家の前で待っていたSと缶ビール飲みつつ東池袋マルエツへ。買い物。夕飯は、ルッコラオニオンスライストマトアボカドの生ハムサラダ、ビヨンド豆腐、かぼちゃともらった煮込みハンバーグをトースターで焼いたもの。Sはうに味のビヨンド豆腐。「エルピス」2話目、「鎌倉殿の13人」の続き見る。なんでそうなるのじゃ、が何度も出てくる。上総介、木曽義仲、いいやつほどいなくなる。歴史の上に立つもの残るものの残酷さが際立つ。武将も武士もみんな人殺しだ。布団の上に立ち上がり、いくさじゃ、と叫ぶと、義経そっくり、とSが喜ぶ。S家泊。

東京都の感染者数、6346人。

 

11月3日木曜日

晴れ。気持ちがいい。もらった鶏肉トマトスープにナスを足したパスタ。いくさじゃ、と腹から叫ぶと気持ちがいいことがわかる。また北朝鮮のミサイルのニュース。Sは往来座へ。絵。夜、地震往来座へ。本搾り。Sとnは先日買い取りしたものの整理をしている。今日は手帳がたくさん売れた、とn。nに宮崎土産の鶏軟骨の煮物をもらう。聞いて、母親いままでで一番顔色よかったの、目がしっかりしてるっていうか、ご飯食べられてるんだって、もう少しがんばったらひ孫の顔が見られるんだけどな、とn。n姉の子どもの子が今月生まれるそう。ハナマサで買い物。ここ最近、Sが缶ビールを飲みすぎる。「鎌倉殿の13人」の感想を言いつつ帰る。夕飯は、ごぼう春菊さつま揚げ豚しゃぶ鍋、汁はにんにく味噌味。Sは食べたりないといい、冷蔵庫にあった蒸し大豆に酢をかけ即席酢大豆にして食べている。チョコフレークを少し。「鎌倉殿の13人」続き見る。壇ノ浦の合戦。合戦など派手な絵はあまり見せず。わざとそうしているのだとだんだんわかる。S家泊。

東京都の感染者数、6686人。