断片日記

断片と告知

本の仕事『田端人』『空海』入谷コピー文庫とまごえもん椿油

矢部登さんの随筆集『田端人』(龜鳴屋)に装画と挿絵を描きました。今年5月、著者の矢部さん、版元の勝井さん、カメラマンの小幡さんと田端を歩きました。ここが芥川龍之介の家の跡、ここの煙草屋のおばあさんが芥川を見たことがあるって、ここが犀星の庭石の残る公園、と矢部さんに教えてもらいながら。表紙は田端駅の南口を描きました。山手線の駅とは思えない小さな改札を抜けると階段があり、矢部さんの教えてくれた芥川の煙草屋があります。いまは自販機だけが並んでいます。小幡さんが撮るいまの田端の写真と、長年住んできた人には懐かしい崖上の喫茶店アンリィと、橋の上にあったころのだるまや食堂の写真も掲載されています。生まれ育ち歩いてきた街と読んできた本とが絡み合う、矢部さんのことばで書かれ残る田端の街をうらやましく思います。

書籍編集発行所「 龜鳴屋」

『ぶれない心をつくる ポケット空海 道を照らす言葉』(河出書房新社)の装画挿絵を描きました。いまに通じる空海のことばがわかりやすく読みやすく書かれています。

ぶれない心をつくる ポケット空海 道を照らす言葉 :名取 芳彦|河出書房新社

入谷コピー文庫『どんくさいおでんたち』の装画を担当しました。ときどき文章で参加していますが、表紙に呼ばれるのもうれしいです。

パッケージに絵を描いた「まごえもん椿油」が宮崎県川南町のふるさと納税に入りました。

まごえもん自家椿園産 「椿油」 1本(50ml)【美容用 椿油 ヘアケア 髪健やか 国産】 - 宮崎県川南町|ふるさとチョイス - ふるさと納税サイト

椿油はまごえもんのサイトから直接通販もできます。どちらもぜひ。

宮崎県川南町の農園|梅|椿油|まごえもん