断片日記

断片と告知

コロナの春 4月7日から4月13日

4月7日金曜日

曇り、大風。レトルトのグリーンカレー。Sはチーズカレー。Sはカレーだけで足らず、卵かけご飯も食べている。昨日から作っていた新しいサイトは、見直してみるとデザインは悪くないが面倒くささにくじけそう、やっぱり慣れているブログでなんとかするかと思い悩む。Sは野球の動画を見ていてなかなか起きず。1時近くにやっとSは往来座へ。絵。夜、M家で母が作ったキーマカレーをもらい、往来座へ。ru先輩、miくん、saさん。nに『猫奥』の最新刊を借りる。鬼子母神がちらっと出てくるとのこと。Sはここ数日夏に予定されている、S父の回顧展の図録のための写真整理をしている。夕飯は、かき菜大根豆もやし豚しゃぶ鍋。麦チョコを少し。「水もれ甲介」の続き見る。2本目の途中で寝落ちする。S家泊。

東京都の感染者数、1133人。

 

4月8日土曜日

曇り。納豆そば。Sはミョウガざる蕎麦。アメトーーク侍ジャパン芸人を見る。大谷の泥臭ささの格好良さ。Sは往来座へ。絵。夜、池袋西武でトップスのチョコレートケーキ、ハナマサでいちごを買い、往来座へ。トップスは誕生日ロウソク5本で55円と別売り。閉店後の店内にテーブル椅子を設置。ru先輩が目白台のドミノまでピザを取りに行く。u、ZA先輩、saさん、MZちゃん、n、S。ZA先輩が持ってきた缶ビールを飲みつつ、ru先輩の帰りを待つ。ru先輩が戻り、シャンパンあけて乾杯。4月生まれとnの宮崎日日新聞での連載開始のお祝い。8人中、S、n、わたしをのぞく5人が4月生まれ。シャンパン、焼酎のお湯割り、ドミノピザ、ポテサラ、豊島屋の唐揚げ、石田衣良サラダ、いちご、チョコレートケーキ。酒は往来座に差し入れでもらったものばかり。食べ物は持ち寄り。先輩、と言うと、ru先輩とZA先輩のどちらも振り向く。ZA先輩の新居に合うライトをSが奥から探してくる。長野移住計画。ギターで、春一番を弾きながら歌うと、そんな歌だっけ?と言われる。そのまま、制服、赤いスイトピー歌う。ドラマの青が散るに出てきたあの人、と役者の名前が思い出せず、似顔絵を描いたりなんだりし、遠藤憲一が出るまで数十分かかる。徒歩自転車組だけ残り12時近くまで。大鳥神社のファミマで解散。酔っ払ったSが風呂場で寝、寒い、と言いながら出てくる。うるさい。S家泊。

東京都の感染者数、1261人。

 

4月9日日曜日

晴れ。母が作ったキーマカレーひよこ豆が入っている。おいしい、とS。先日寝落ちした分の「水もれ甲介」見る。ケヤキ並木入り口にあった花屋が映る。建物はいまも残っている。法明寺横にあった横尾クリーニングも懐かしい。こちらはいまはもうない。昭和49年のドラマだが、1週間ぶりの銭湯だって、銭湯高いからなぁ、というセリフが出てくる。都内の銭湯の入浴代を見てみると、昭和46年40円、昭和47年48円、昭和48年55円、昭和49年75円、昭和50年100円、と毎年値上げしている。昭和49年のかけそば170円、ラーメン190円、山手線一区画30円。Sは往来座へ。絵。夜、往来座へ。saさん、YOさん。本搾り。石立鉄男好きなYOさんと「水もれ甲介」話。saさんはそろそろはじまる大学の授業について、大きなため息をついている。YOさんとSと、水もれロードを帰る。ファミマで解散、買い物。夕飯は、ごぼう小松菜大根おろし豚しゃぶ鍋。チョコチップクッキーを少し。「水もれ甲介」見るも途中で寝落ちする。S家泊。

東京都の感染者数、956人。

 

4月10日月曜日

晴れ。食堂からのラインで、検便と出勤表の提出が今日までだったと気づき、慌ててM家に帰り検便、食堂に寄り、検便と出勤表を提出する。がなんだか気分が悪い。S家に戻りミートソースショートパスタ。うまい、とS。なんか変だなーと思っているうちに、水下痢と吐き気が止まらなくなる。熱はない。Sは往来座へ。夕方、あまりに症状が悪く、Sに電話。Sに薬を買ってきてもらう。便所で水下痢をしたあと、流してから、そのまま便器に顔を突っ込みこんどは吐く。朝食べたものが全部出ていく。便座の裏が汚れているのが見える。出しても吐いても苦しく、体が全力で毒物を出そうとしているのがわかる。便所から動けなくなっているわたしを見、救急車呼ぶ?ナイター診療行く?とS。動くのもいやなので、薬を飲んで様子を見る、と言い張り、Sにはまた店に戻ってもらう。食堂アルバイトに明日休ませて欲しい旨のライン。薬のせいか2時間ほど眠る。8時半過ぎS帰る。頼んでおいたグレープフルーツジュースは売ってなかったと言い、かわりに買ってきたりんごジュースを飲む。飲んだそばから便所に行く。Sは買ってきた木綿豆腐に冷蔵庫にあったひき割り納豆をかけて食べている。さっき吐いたゲロみたい、と言うと、ゲロ食べてたってちゃんとブログに書いておいて、とS。寝落ちした「水もれ甲介」の続きと、「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編見るが、画面を見ていると気持ちが悪くなり、そうそうに寝る。S家泊。

東京都の感染者数、458人。

 

4月11日火曜日

晴れ。レトルトの白粥。りんごジュース。Sはチンした飯にかつおみりんをかけて食べている。食欲はないものの食べられるし、吐き気はだいぶおさまったが、なにか口に入れると便所に直行するのは変わらず。水下痢治らず。昼過ぎ、Sは上板橋の実家へ。S父の展示の打ち合わせ。途中、Sから電話。昨日の朝、冷蔵庫にあったちょっと古くなった牛乳飲んだからじゃないの?うまい、って飲んでたよ、とS。体重計にのると53キロ台が点滅している。53キロ台なんて20年ぶりくらいではないか。どうしても今日中にやらなくてはいけないことがあり、息切れしながら、世界堂で紙を買い、キンコーズで手差しコピー、往来座に戻りサコッシュと組み合わせて、隣りのローソン100から那覇に発送する。どうにか約束の日時に間に合わせる。ほとんど食べていないので体力がなく唇が乾く。息切れしながらS家に帰り、りんごジュースを飲んで寝転がる。食堂から連絡、念のため明日も休みになる。腹は空かないが吐き気もないので飯を作る。冷凍庫にあったシチューの素に小松菜玉ねぎを少し入れチンした飯を入れた雑炊もどき。薬が効いてきたのか食べても便所に行かず。10時過ぎS戻る。S母たちと焼肉に行ったが腹が減ったと言い、冷蔵庫にあった木綿豆腐、昨日コンビニで買ったサラダ、チョコチップクッキーを食べている。食べ終え静かになったと思ったら泣いている。まだちゃんと泣けてない、回顧展用にS父の写真を見ていて、選んでいるとつらい、とS。S父の展示が終わる8月後半までは情緒が不安定とのこと。傷が生乾き状態。「日本の古本屋」のメンテナンスが伸び、4月17日まで直らないらしい。ネットがないとnもtもやることないって言うけど、昔はそうだったじゃん、とS。「水もれ甲介」続き見る。北海道の大学に行きたいと言っただけで、またチャミーが殴られている。女は怒っても口だけなのに、男は手を挙げるのは本当にどうかしていて頭にくる。S家泊。

東京都の感染者数、1490人。

 

4月12日水曜日

晴れ、大風。小松菜玉子うどん。吐き気、水下痢とまる。「モヤさま」谷根千の回を見る。ムジカの葛原りょうさんが自由律俳句を叫んでいる。Sは休日、洗濯し、布団に転がり動画を見るかブログを書くかしている。絵。夜、Sと缶ビール飲みつつイケサンパークからマルエツへ。丸二日酒を抜いたのでもっとビールがうまいかと思ったがそうでもない。マルエツごぼうがなく、西友へ行き買い物。メンテナンス中の「日本の古本屋」のサイトについて、そりゃ大変だよ今月の売上とか、でも逆境のほうが野球も面白いし、とS。夕飯は、ごぼう小松菜大根豚つくね鍋。「水もれ甲介」の続き見る。大学に受かったチャミーが友達たちと鬼怒川にスキーに行っている。しゃれたスキーウェアを着、しゃれたホテルに泊まり、バスやホテルでみんなで雪山の歌を歌っている。男友達もいるなんて、と優しい兄たちは心配しつつも送り出す。同じ年のドラマ「傷だらけの天使」のオサムとアキラはボロ雑巾の捨て犬のような扱いでドラム缶に入れられ捨てられ、チャミーの兄の甲介とテルは育ての母と家族に恵まれ、どちらも戦争孤児なのに境遇のあまりの違いに涙が出てくる。アキラとオサムのこと考えると泣けてくる、とS。M家泊。

東京都の感染者数、1334人。

 

4月13日木曜日

晴れ。納豆ご飯。朝からずっとこのニュース、と母。北朝鮮からの弾道ミサイルが北海道のどこかに落ちるかもしれない、とテレビ。新聞に載っていた短歌の投稿作品がかっこいい。レモン爆弾。食堂アルバイトへ。痩せた、弱々しいムトーさんを見るのははじめて、とskさん。まだ食べ物の匂いが気持ち悪い、体の動きが鈍くおろつく。終えて、銀行でサコッシュ代の振込。いつの間にか振込先の銀行名が変わっていてまごつく。S家へ。疲れて転がる。夜、鍋を仕込んでから往来座へ。asさん、ru先輩、saさん、H印刷のふたり。本搾り、缶ビール。『数字であそぼ。』をru先輩に貸すと気に入り、asさんに『動物のお医者さん』みたいな漫画ですとすすめたところ、『動物のお医者さん』が大好きなasさんがさっそく三省堂で1、2巻を買ってくれたとのこと。ひとが胃腸炎で寝込んでいた横でSは帝銀事件のドキュメンタリーを見ていた、悪くなった牛乳をついだのはSだ、とふたりに訴える。10年くらい前『スラムダンク』を買い取りしてもらおうと持って来たのが往来座に来た最初、とru先輩。ハナマサで買い物。夕飯は、ごぼう小松菜大根豚しゃぶ豆乳鍋。Sがファミマで買ってきた変な色の麦チョコを少し。「水もれ甲介」最終話見る。最後の新宿のビルの屋上で水をかぶるシーンがどことなく「傷だらけの天使」を思わせる。とてもきれいな最後だった。S家泊。

東京都の感染者薄、1181人。