断片日記

断片と告知

コロナの夏 8月2日から8月8日

8月2日金曜日

晴れ。ヨーグルト。明日隣りのお母さん納骨だって、霊園の下の清立院、フランス人のひとがすぐそこに住んでるんだけど、最近そのひとがやってるツアーのひとたちがうちの前通るの、向かいのHさんちの家のヒビと、隣りのYさんちの写真撮ってくの、と母。昼過ぎ、西口のかえる食堂へ。みどりのカレー、シフォンサンデー。おいしい。いつもあっという間に食べ終わってしまう。7月6日(木)をもって「海南チキンライス」の提供を終了させていただきます、の貼り紙。飲みすぎて網膜剥離、視界が緑色になる、酒をやめたら数値が如実にさがる、朝から飲みはじめて朝まで、朝起きると本搾りの缶がずらーっと、とここでも酒の話。健康診断の大切さ。谷端川緑道を歩き、目白図書館へ。緑道の縁石に寝そべり体を焼くひと。図書館で知りたかったことばをメモする。歩いて雑司ヶ谷に戻る。S家に寄り、夜、大塚まで散歩。山下書店、たんぽぽハウスをのぞき、巣鴨中学の横を歩いていると風にのってどこからか盆踊りの音が聞こえてくる。そういえばサンシャイン盆踊りは今日あたりではと缶チューハイ飲みつつサンシャイン60へ向かう。近くなのにサンシャインの盆踊りを見るのははじめて。ウルトラマン像の横の大階段をのぼると、うえにものすごいひとと盆踊りのやぐら。やぐらの横には太鼓隊もいて、踊る輪がこっちの生け垣からあっちの生け垣までとぐるっと巨大。2階のファミマで酒とサンドイッチを買い、飲み足し飲み足し盆踊りを見る。近所の町会のひとたちが3曲ずつ担当しやぐらで踊っている。老若男女、浴衣を着た外人、真っ赤な電飾のひと、と踊るひとが豊か。どの街にも必ずうまいひとがいる。椿音頭、フォーチュンクッキーダンシングヒーロー、など知らない音頭がたくさんかかる。巣鴨プリズン跡での盆踊り。缶チューハイを飲みながら帰る。M家泊。

 

8月3日土曜日

晴れ。トマト、目玉焼きご飯。目白通りの店先に鶏がぶら下がってた鶏屋さんあったでしょ、その隣りに米屋、YOさんちその隣りで豆腐屋やってたんだって、でおじいさんが葬儀屋はじめて、今じゃずいぶん大きくなったけど、だからYOさんちも豆腐屋だったのよ、と母。昼過ぎ家を出、目白から山手線、新宿から京王線芦花公園まで。世田谷文学館で「伊藤潤二展 誘惑」を観る。構図、アナログ原画の迫力、淵さん、双一、排水管、油絵、ヴァニラ画廊で売れなかった、売らなかったなどのぼやき。最後に自分も『うずまき』になれるおまけあり。双一の家、地下道を通らないと便所に行けない、は岐阜県中津川の伊藤潤二の実家からとったものだと知る。1階で小堀杏奴の油絵を観、グッズ売り場をのぞくがなにも買わず。世田谷文学館の横の緑道を歩いて環八まで。低層住宅と木や公園の多さで歩いていて気持ちがいい。環八の大渋滞を越え、京王線の線路沿いを桜上水まで歩く。線路沿いは京王線の高架工事のためほぼ更地で日差しが厳しいが、歩いていると次の駅が見えるのでついつい歩いてしまう。日大グランド、松原高校の横をくいっと曲がり、銭湯「月見湯温泉」へ。昔ながらの瓦屋根ののる銭湯に、前面にフロント部分がつけたされている。奥を見ると、大きな煙突は見当たらず、家庭用を少し大きくしたような銀色の煙突がくっついている。正面右手に入口、紺地に白で「月見湯」の文字ののれんがさがる。入ると、右手と正面に下足箱、正面うえに「月見湯」と彫られた額。左手に自動ドア、入ると大きなロビー、右手にフロント。入浴代520円出すと、550円になりました、と女将さん。8月から東京都の入浴代が550円になる。ロビーの壁に大きな富士山の額、テレビ、ソファセット、冷蔵庫など並んでいる。フロント右手に女湯ののれん。脱衣場。手前右手にソファブースと流しと便所、左手の壁沿いにロッカー、ベンチ、洗い場入口に体重計。洗い場。左手に立ちシャワーがふたつ、左壁沿いにカラン、島カランが真ん中に一列。右手前には別料金のサウナ。湯船は、サウナの向かい右手の壁沿いに水風呂と、大きな湯船に電気、備長炭、座ジェットがふたつと1本ジェットがゆるく仕切られ正面の壁まで続いている。左手に折れて月見湯温泉の湯船。水風呂はかけ流しでうっすら茶色い。温度計を見ると30度だが、もっと冷たく感じる。顔につけると鉄さびのような匂いと味で、湯船のタイルに茶渋のような縁取りが波々している。月見湯温泉も入っていると汗がだくだく出てき、すごく効いている気がする。正面奥の壁一面に大きな富士山のモザイクタイル絵。湯船のすぐ上、女湯から男湯までの全面のタイル絵で、こんなに大きく立派できれいに残っているものは見たことがない。絵柄は、おそらく広重の東海道五十三次の「平塚 縄手道」「原 朝之富士」などいくつかの絵を組み合わせ、真ん中にどーんと大きな富士山を置いている。ひび割れなのか一部に雷のような白い線が走ってる。天井は高く真っ白、桟は水色、大黒柱的なものは木肌のまま残っている。下側の窓はよしずで目隠しされつつ開いており開放感がある。フロントで銭湯遍路の判子をもらい、缶ビールを買う。ロビーではせたがやまつりの話題でにぎやか。この建物になってから65年、でもその前にも月見湯っていう銭湯があったから、温泉になったのは27年前。ひっきりなしに客が来るのでお暇する。缶ビール飲みつつ、住宅街をひとがいるほういるほうに歩いて行くと下高井戸に出る。京王線で新宿まで。西口に出ると、小田急デパートが丸ごとなくなっている。ハルクはあるものの、景色が違いすぎてここがどこだかわからなくなる。思い出横丁を抜け、線路沿いを歩きつつ、明治通りに出、早稲田のティーヌンへ。久しぶりに行くとスマホQRコードを読み込み式の注文になっている。グラスビール、汁なしガパオ麺。麺の選択を間違い、極細麺がくる。これじゃないと思いつつ、食べたかったガパオの味でうれしい。唐辛子をどばどばかける。向かいの細道を天祖神社まで抜け、神田川をわたって帰る。K会長宅に寄り帳簿。まいばすけっとで買い物してS家に帰る。10時近くS帰る。酔っ払い、ぐえー、ぐえー、と南国の鳥みたいに叫んでいる。納豆とファミマで買ったチーズ焼き鳥を食べている。ドラマ「ファーゴ」続き見る。S家泊。

 

8月4日日曜日

晴れ。玉ねぎブロッコリーひき肉のカレー。昨晩Sが寝落ちしたので「ファーゴ」の見直し。石鹸がない、とS。台所の石鹸があとかたもなく消えている。Sは往来座へ。文章。絵。夕方、K会長宅へ、帳簿戻し。鬼子母神通りの診療所の横が完全な更地に。高田引っ越し組へ飲み会の提案。カクヤスで本搾り買い、飲みながらスーパーよしやへ。買い物。帰り道、ピンク色の夕焼け。セブンイレブンで資料のプリントアウト。お茶割り飲みつつS家に帰る。夕飯は、カットキャベツ揚玉さきイカ豚バラを入れたお好み焼き。よしやで買ったオタフクソースとマヨネーズをかける。久しぶりでうまい。青のりも欲しかった。10時過ぎ、S帰る。Sの夕飯は、よしやで買った焼き鯖、夕方作って置いた肉なし豚汁。ドラマ「ファーゴ」続き見る。ドラマに出てくる地名、ファーゴ、ルバーン、カンザスシティの距離感を調べる。スマホの地図によると車で、ファーゴからルバーンまで3時間39分、ファーゴからカンザスシティまで8時間12分。ほぼ直線上に街があり、印象的な雪の平原の一本道はこれかと思う。MAさんの話。戦後親の代からずっと住んでて、2階で兄弟が自殺していて、1階に住んでたんだけど、勝手に駐車場を貸して、それで食べてたんだもん、駐車場も解約されてガスも電気も払えなくなって、居酒屋のIさんが夜外で寝てるの見たって、見かねて知り合いの知り合いが1週間くらい前に共産党のひとに声かけて、でもぜんぜんつかまらなくて、会えたのは前日、当日も共産党のひと区のひと福祉のひと6人くらいで囲んで、豊島区にそうい施設がないから近くの区にいたんだけど、うちではもう面倒見きれませんってケンカ別れしていなくなったんだって、それが4日前。S家泊。

 

8月5日月曜日

曇り。玉ねぎセロリひき肉のトマトソースパスタ。昨晩シンクのなかに置いていた石鹸はそのままある。テレビ千鳥、酒場放浪記、見る。吉田類さんは酒を飲むたびに少し笑ってガッツポーズする。昼過ぎ、都電で庚申塚まで。KOさんと待ち合わせ。地蔵通りを歩き、ナニコレ食堂へ。6時までと書かれていたが、4時でラストオーダーですけどいいですか、と言われるが、酒は注文でき6時近くまでゆっくり飲める。生ビール、凍った杏サワー、いくら煮卵、ポテサラ、モスバーガーのぬき、鴨スモーク。議題の、ボウモア、いらない。話していて、自分が一次資料であることを怠っていたと知る。ひとに乗っかりなまけていたことに気付かなかったことがとても怖い。八百屋でKOさんが野菜と桃を買う。刻んだミョウガと梅干しを入れる炊き込みご飯を教わる。八百屋の女将さんが、シャインマスカットは出はじめでまだ高いからだめ、出たころはみんな飛びつくんだけど、と言い、いま食べるべきなのはこれこれこれ、と指差しながら教えてくれる。果物は冷蔵庫に入れない、食べる1時間前に入れれば充分、とも。地蔵通り商店街を抜け、お地蔵さんの腰と頭などさすり、巣鴨まで。KOさんと別れ、山手線で大塚まで。折戸通りを北上し、マンション1階の銭湯「巣鴨湯」へ。入口左手にコインランドリー。入口ののれんは白地ににぎやかな文字で「リターナブルびんラップチャレンジ」と書かれている。くぐると左手に下足箱、右手に券売機。入浴券550円。入ると冷蔵庫イステーブルの並ぶロビー、正面にフロント、フロント右手に女湯ののれんがさがる。フロント周りやロビーには、Tシャツタオルなどグッズがたくさん置かれている。冷蔵庫には「巣鴨湯」オリジナルビールもある。フロントに券を渡す。脱衣場。すぐに大きなハイテクマッサージチェア、天井に大きなテレビ、壁沿いに大型ロッカーと中型ロッカー。めずらしいのは、洗い場入り口右手に黒い箱のようなスペースがあり、天井から常時風が吹いている。体乾燥機。はじめて見た。洗い場。左手に別料金のサウナ、左手の壁沿いにカラン、真ん中に島カランが一列。いずれも白い椅子桶が設置されている。桶は薄めで軽い。ボディソープなども設置されていて便利。湯船は、右手手前から、掛け湯、水風呂、泡のぬる湯、普通の湯、寝ジェット、正面にガラス窓で囲まれたウチ露天風呂、左手に曲がって「く」の字型の端と端に電気風呂と座ジェット、と7つもある。正面左手には椅子がならぶ外気浴スペース。水風呂は15度と低く、何回入っても足先がしびれるくらい冷たい。ぬる湯は30度。外気浴スペースは薬草的なドライフラワーがさがり、いい匂いがする。普通の湯、寝ジェット、内露天風呂、電気、座ジェットはマンゴーラッシーの湯で、きれいなサーモンピンク色をしている。ぬる湯ジェット電気を繰り返し入る。ときどき水風呂にチャレンジしてしびれる。フロントで判子をもらう。見ると逆さまに押してあるがなにも言われず。2年前に改装して、前は古い昔の銭湯って感じだったんですけど、昔やってた人たちとは違うひとがやってますね。都電で、庚申塚から東池袋4丁目まで。マルエツで買い物し、お茶割り飲みつつS家に帰る。シチューの素の野菜に、玉ねぎ豚肉を足してシチューを作り、少し食べる。10時ごろS帰る。Sの夕飯は、シチュー、昨晩の食べそびれた焼き鳥、納豆にミョウガを入れたもの。ドラマ「ファーゴ」続き見る。S家泊。

 

8月6日火曜日

曇り。流しの石鹸はそのままだが、ネズミの気配は消えず。Sが古書組合でもらってきた大門素麺。ミョウガ生姜をそえる。くるっと丸まっている玉を半分に割ってゆでる。細い麺をつかんで割るときの感触が、小鳥や小さな生き物の骨を折ったらこんなではという感触で少し怖い。量の加減がわからず超大盛りになる。うまい。水曜日のダウンタウン、アカツさんのアクリル板で津軽海峡を渡る、見る。楽しい。絵。Sは休日、布団でごろごろしていたが夕方往来座へ。夜、M家に寄り母が作ったラタトゥユをもらい、往来座へ。Sとお茶割り飲みつつまいばすけっとで買い物。夕飯は、ミョウガオクラ納豆、冷凍の大阪餃子、ラタトウイユ。水餃子にして食べたときはたいしてうまくなかったが、焼くとおいしい。ドラマ「ファーゴ」見る。S家泊。

 

8月7日水曜日

晴れ。玉ねぎと、あまりものをいろいろ入れたカレー。水曜日のダウンタウン、見る。Sは休日、布団に転がり高校野球を見るか、ブログを書くか、Bスポの支度をするかしている。絵。夜、Sと缶ビール飲みつつまいばすけっとへ。買い物。お茶割り飲みつつ帰る。夕飯は、ごぼうもやしほうれん草豚肉鍋。冷凍のフライドポテトをトースターで焼いて食べる。麦チョコも少し。ドラマ「ファーゴ」シーズン2最後まで見る。毎回謎を残したまま終わる。ぜんぶを描かない。シーズン2でかかる音楽がどれもかっこよかった。夜、また雷雨。S家泊。

 

8月8日木曜日

曇り。昨晩ネズミ捕りに石鹸をしこんで台所の隅に置いておいたがそのままある。大門素麺。昨日より少なめに茹でる。ミョウガ生姜をそえる。高校野球、沖縄・興南負ける。沖縄、石川、と出るたびに住んでいるひとたちの顔が浮かぶ。見ていると毎回負けているほうに肩入れしてしまう。Sは11時過ぎに往来座へ。文章。絵。夕方、宮崎で地震震度6弱。夜、缶ビール飲みつつパルコの世界堂へ。画材買う。缶チューハイ飲みつつ東池袋マルエツへ。買い物。夕飯は、チーズピーマン入り豚肉お好み焼き。先日買ったおたふくソースが甘くもう少し辛口が欲しいが近所で売っておらず。9時過ぎ、S帰る。Sの夕飯は、マルエツで買った、枝豆、タコときゅうりの酢の物、アジフライ、焼き鳥。みな割引シールがついている。なにこれ、好きなものばっかりじゃん、とS。ドラマ「ファーゴ」続き見るが途中で寝落ち。S家泊。