断片日記

断片と告知

コロナの秋 9月27日から10月3日

9月27日金曜日

曇り。涼しい。玉ねぎミックスビーンズ豚肉のカレー。Sは体調不良、半分だけ食べまた寝ている。アメトーク、テレビ千鳥、あちこちオードリー、見る。Sは往来座へ。ゲラ、読み終わる。夜、大倉で買い物してから往来座へ。saさん。お茶割り。Sは酒を飲まず、温かいお茶のペットボトルを飲んでいる。夕飯は、トマト、もらったチキンのチーズ焼きをトースターで温めたもの、ごぼう汁。ドラマ「ファーゴ」シーズン4、最後まで見る。看護師の死なせ方にぐっとくる。口紅を塗り、横の男の頭がふっとばされるのを見、車に写る顔、顔、顔、遠景の最後。車に顔を写していたのは自分の頭がふっとばされるところを見るためか。最後までメイフラワーらしい。洋服の襟やセーターがかわいい。S家泊。

 

9月28日土曜日

曇り。涼しい。玉ねぎもらったチキンのトマトソースパスタ。Sは往来座へ。昼過ぎ、豊島区役所の1階、としまセンタースクエアへ。萩尾望都先生トークイベント「素晴らしきマンガの世界」。 入口に貼られているトークショーのポスターの右端が斜めにたわんでいるのがすごく気になる。 会場のチラシ置き場の衝立の後ろに、トークショーのポスターがぐちゃっと丸めて見えるところに置かれているのがすごく気になる。 萩尾先生の話をしている姿が一番見えるであろう壁際の前から4番目の椅子に腰掛ける。2時開演。満席。200名の枠に5倍以上の応募があったと司会者。先生は緑のワンピースに薄緑の長めのカーディガンを着ている。マイクを台から抜き、手に持って話しはじめる。 池袋とのつながり、「ポーの一族」、夢枕獏さんが会うたびに再開しないのかと聞いてくるので「ポーの一族」が再開した話、面白かったマンガ、小説などの紹介。1時間があっという間に終わる。最後は萩尾望都先生とのじゃんけん大会。わたしはすぐに負けたが、勝ったひと3人が先生の手からサイン入り萩尾望都特集の『芸術新潮』をもらっている。詳細にレポートされている方がいてありがたい。

萩尾望都先生トークイベント「素晴らしきマンガの世界」レポート | 萩尾望都作品目録インフォメーション

トークショーが終わり、さっきまで先生がいたテーブルに先生おすすめのマンガと本、先生の著作が並んでいるので、皆スマホを手に囲んで写真を撮っている。しばらく遠くから見ていたが近づけず、あきらめて帰る。夜、K会長宅へ。いろいろ相談されるが、会長たちのストレスがないようにとしか言えず。わたしはもう極力関わらないと伝える。K夫人が倉庫の片付けて出てきたブツをもらう。みやこ染めの琺瑯鍋。K会長が子どものころ、薬局で染め粉を売っていたそう。往来座へ。MZちゃん。お茶割り。夕飯は、納豆みょうがアボカド、もらったハンバーグにおろしポン酢、ごぼう汁。 ドラマ「ファーゴ」シーズン5、見はじめる。時代がまた現代になる。S家泊。

 

9月29日日曜日

曇り、雨。もらった冷やし担々麺を、温かい担々麺にして食べる。サマちゃん、エガちゃんの五島列島の動画、見る。Sは往来座へ。セブんイレブンで資料をスキャン。行きに雑司ヶ谷霊園のそばで、自転車でこけている女性を見かけ、駆け寄って自転車をおこす。自転車の前後にのせた荷物を見、重いですもんねー、と話しかけると、あそこに猫ちゃんがいて見てたらコケちゃったのよ、と話す。目線の先を見ると、白黒の猫がこちらを見ている。S家に帰り、絵。夜、往来座へ。ZA先輩、saさん。お茶割り、缶ビール、缶のソーダワイン。深夜兄弟、のっぺら、松倉如子をユーチューブでかけると、のっぺらいいね、とZA先輩。閉店後、S、ZA先輩と明治通りを南下、tに教えてもらった高戸橋の居酒屋ツキアゲへ。カウンター数席の小さな店。便所は店を出て裏手の草茫々の空き地のなかにある。晩酌セットが、酒2杯と皿いっぱいに5品くらいのつまみがついて2千円という安さ。つまみも手間がかかっていてうまい。Sはカメノテをしゃぶるように食べている。しめにみなでパスタをひとつ。横のおじさんたちも近所のよう。気楽でいい店だ。SとZA先輩は2階のバークロスロードで飲むというので先に帰る。3時頃、S帰る。S家泊。

 

9月30日月曜日

曇り。玉ねぎトマト豚ひき肉のカレー。Sが先日食べ残したので、飯もカレーも少なめによそうが、カレーを食べたあとSは残った飯に生卵をふたつかけて食べている。Sは昨晩、バーで飲み、ZA先輩を家まで送り、近くの公園の便所に寄ってから帰ったそう。Sは休日、布団に転がり何でも鑑定団を見ている。絵。夕方、Sは定休日の往来座へ。夜、往来座へ。大市の下見に来たTちゃんが寄ってくれる。お茶割り。目白駅の交番横の階段をおりて左手にあった立ち食いそば屋、生そば車、が閉店していた、毎朝行ってたのに、ムトーさんはもっとそういうことを書いたほうがいい、1年でこんなに変わるとは思わなかった、とTちゃん。今日は六本木のアパホテルに泊まるそう。Tちゃんが帰り、ブログのあれこれを、直しといたから、とS。Sが仕事の残りをしているあいだにツルハ、ハナマサで買い物。往来座に戻ると、さっき直したブログがおかしい、とS。また以前と同じ、語尾が変、わけのわからない省略、と気持ちが悪い改変になっている。あわてて非公開にする。夕飯は、セロリのポン酢和え、母がくれた開楽の餃子、ごぼう汁。餃子がフライパンにくっつきうまく焼けずイライラする。皮が微妙に生な感じで、電子レンジでチンしてみるが、腹が心配。ブログが気になり、いろいろ見るがよくわからず。改変されたブログは残っていた履歴から元に戻す。往来座のパソコン2台、S家のパソコン2台、自分のスマホ、と時間が空いたときにあちこちから書き込むため、パソコンによってスクリプトが壊れるからかも、とSが言うがよくわからない。ドラマ「ファーゴ」続き見る。M家泊。

 

10月1日火曜日

晴れ。納豆ご飯。食堂アルバイトへ。毎日遅刻してくる社員に本社から指導が入ったらしいが、先週と何も変わらずあいかわらず微妙に遅刻してくる。終えて、S家へ。Sは休日だが、夕方から往来座に行くとのこと。絵。夜、往来座へ。お茶割り。夕飯は、もらった揚げ物、坦々味噌のせ冷奴、ごぼう汁。麦チョコを少し。ドラマ「ファーゴ」続き見る。シーズン5は、ときどき音が遠くなるのが気持ちが悪く、もしかして殺し屋が耳を撃たれたことと関係あるのかとも思うが、ファーゴはそういうことを一切説明しない。名画座手帖2025年版の帯文のゲストが発表される。アキ・カウリスマキ監督と俳優の岸井ゆきのさん。M家泊。

 

10月2日水曜日

晴れ。暑い。納豆ご飯。食堂アルバイトへ。終えて、K会長宅に寄ってからS家へ。Sは休日、ちょうどビリヤードをしに家を出るところ。帳簿書き。夕方、K会長宅に帳簿を戻し、目白通りセブンイレブンでスキャン、コピー。目白通りから鬼子母神通りに入ってすぐの左手、以前クリーニング屋だったところがビルごと建てかわり照明の明るいコインランドリーになっている。以前ビルの手前に小さなお稲荷さんがあったが見当たらず。ななめ向かいの飲み屋たつみはしばらく前に閉店、建物に売り出し中の紙が貼られている。S家に戻り、コピーしたものを折って様子見。『母の友』2025年3月号で休刊、『dancyu』2025年春から季刊化、『夕刊フジ』2025年1月31日付けで休刊、を同じ日に知る。夜、ロサ会館でビリヤードを終えたSとYくんと合流するはずが、接戦でなかなか終わらず。西口で待っていようとセブンイレブンで缶ビールを買い、西口公園のリングのしたのベンチに座って飲む。公園向かいのセブンイレブンは酒を買う人たちで常に列が出来ている。公園入口では地面に座って酒盛りする人たち。地面に座り込んでの酒盛り禁止の貼り紙があちこちに貼られている。ベンチで隣りに座る大学生らしきカップルは、ずっとパチンコの話をしている。夢あるよなパチンコは、入れた分より出てくればプラスってこと、人生経験で1回行っとこ。9時過ぎ、Sから電話。木々やで合流。生ビール、枝豆、ポテサラ、いぶりがっこチーズ、ピーマンの煮浸し、焼きとん盛り合わせ。2回目からQRコードを読んでスマホでオーダーしてください、と言われ、Yくんのスマホでオーダーしてみるもひとつも注文が通っておらず。面倒になり口頭で伝える。ビリヤードはSの負け。明日、キューを買う、とS。Yくんは、便所の扉が開けっ放しだったと怒っている。Yくんの前にはまた昔の白いタクシーしかとまらず、黒いいまどきのタクシーを探し、Yくんを見送って帰る。S家泊。

 

10月3日木曜日

曇り。涼しい。玉ねぎセロリひき肉のトマトソースパスタ。水曜日のダウンタウン、見る。記憶喪失ドッキリのロケ地が雑司ヶ谷野田クリスタル明治通り沿いの格闘ジムで記憶喪失になり、鬼子母神裏手の関はきもの店の前に佇み、三升屋でアジフライを食べ、ユルカフェで茶を飲んでいる。往来座にも来てほしかった。あちこちオードリー、見る。Sは、今日は前業はなし、と言いながら、朝飯を食べたあとまた寝ている。昼過ぎ、Sは往来座へ。絵。夜、往来座へ。ru先輩。明日は巨人優勝の飲み会に行くそう。閉店後、S、nと山手線で巣鴨まで、構内の花屋でnが花束を買い、三田線で白山まで。地上に出てすぐ、だんだんおりてJAZZ喫茶映画館へ。「名画座かんぺ」の配達。右手に大きな木製のスピーカー、その上や下にもスピーカーらしきものが何台も置かれ、その前に大型のテーブルがひとつ、左手に厨房、厨房に沿ってカウンター、ミシン台を改造したテーブルなどが並ぶ。天井近くの棚にはレコード、レコード、レコード、と本が並ぶ。壁には映画のポスター、レコジャケ、吉永小百合の色紙、首相官邸前のデモの写真、昔の映写機、天井から撮影所で使われていた照明がさがっている。壁は年代ものの琥珀色。男性がふたりスピーカー前の大型テーブルでリクエストしたレコードを聴いている。メニューはレコジャケで出来ており、開くとたくさんの酒とつまみが少し。瓶ビール3本、ミックスナッツ、チーズ。リクエストでかかっていた、早稲田のアジ演説からはじまる『ダンシング古事記』がかっこいい。店主もKさんも、こちらが気になるものがあると、ささっと本やレコードを持ってきて見せてくれる。レコードを聽くひとは右手の大型テーブルに、話したい人は左手のカウンター周りのテーブルに、となんとなく棲み分けられている。便所は左手の奥、入って鍵を閉めると電気がつく仕組みになっている。便所の壁には黒マジックでたくさんの落書き。全学連再建、正しく生きる、その本質はなにか、高原さん愛しているのです、世界が終わるとき君はリンゴの木を植えるのです、SEXしたいよ〜ん。こうした落書きも久しぶりに見る。学生は東大と芸大が多いそう。店主とKさんが長くやられていた映画館は、11月ごろ次のひとに引き継がれ継続されていくそう。白山の松屋へ。瓶ビール、ごろごろチキンのバターチキンカレー、食べる。Sは体調がだいぶ悪いらしく、ビール飲めないと言いながら、牛皿Wとチーズがかかったハンバーグを食べている。白山からまた三田線巣鴨まで。構内に一昔前のキオスクが描かれた大きな油絵がかかっていることに気付き写真を撮る。JR巣鴨駅のホームに出ると、以前キオスクだったらしい空の箱がぽつんとありそれも写真に撮る。池袋でnと別れ、雑司ヶ谷に帰る。体調が悪いから早く寝ると言っていたSはまたパソコンをぱかぱか叩いていて寝ず。猫エサが高くなった、倍くらいになった、とぶつぶつ言っている。S家泊。