断片日記

断片と告知

チュッパチャップス

昨日も寒かったけれど、今日も本当に寒い。こうゆう日はやはり銭湯に行くべきだと思う。東久留米駅から徒歩10分の銭湯「第二喜多の湯」へ。「第二」とあるけれど銭湯マップを見る限り近くに「第一喜多の湯」はない。フロントでお金を払うと脱衣所のロッカーの鍵をくれる。鍵の先にはマジックテープの輪が付いていて、腕にびしっとはめられるようになっている。ここのお風呂は大きな湯船が1つ。奥行きも広いので、カエルのように足を伸ばして浮かんでいるおば様もいる。打たせ湯もある。両肩の位置に鉄の塊が突き出ていて、そこの下に入ると鉄の塊から出るお湯が肩にあたる仕組み。でも水圧が弱いので、ほにゃほにゃ揉まれている感触。大きな湯船を仕切って、寝ジェットもあるし、電気風呂もあるし、床から泡ぶくぶくもある。正面の大きな壁にはフェニックスのタイル絵。バックは黒のタイル、フェニックスはグレーとオレンジ、その向こうに太陽と子供のフェニックスが3羽という不思議な絵。ここの銭湯最大の売りは、サウナが無料なこと。銭湯の端っこにある小さな扉を開けると、3畳くらいのスペースに10人もおば様たちがいる。入る隙間もないけれど、おば様たちは目線で「入れ」と促す。テレビがある。素人歌合戦をやっている。壁には砂時計もある。みんなビート版を小さく切ったようなマイマットを持っていてそれに座っている。チュパチュパ音がするので、何かと見るとみんなブロックアイスを嘗めている。はじめに誰かが持ってきて流行ったのだろう。おば様たちは、サウナ、水風呂、ブロックアイス、の順番を何度も繰り返していた。ここのお風呂はみんな滞在時間がとても長い。みんなゆっくりゆっくり汗を流して楽しんでいる。帰りにフロントのおじさんにスタンプをもらう。一見コワモテのおじさんが「もう大分行かれましたね。」と微笑んでくれたのがうれしかった。
第二喜多の湯