断片日記

断片と告知

2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

その人が弾くヴァイオリンの音が響いた瞬間に、普段閉まっているどこかの回路が開いたのだ。大きなホールでコンサートを聴いたこともある、CDも聴いたことがある、至近距離で演奏する人を見たこともある。それなのに、目の前の人がただ弓を弾いただけで、感…

白くなる

西武池袋線の大泉学園駅で降りる。バス通りを南に向かって歩く。道すがらいくつかの学校がある。都心から少し離れた学校の、大きな校庭を見るといつも、自分の通っていた小学校の小さな校庭を思い出す。小さな校庭いっぱいに描かれたトラックの線は、1周80メ…

春のたのしみ

桜が咲きはじめると、いつもよりも遠回りをして家に帰る。普段は通らない道を、桜の下を歩きたいからという理由だけで、頭の中にある近所の桜の木を思い出しながら、辿って歩く。飲んだあとの帰り道、さらに桜に酔って帰る。春の夜の楽しみのひとつ。

みちくさ市でした

「みちくさ市」無事終了いたしました。前日までの強風もやみ、お天気に恵まれた気持ちのよい一日でした。すぐそばの鬼子母神境内での「手創り市」とも重なり、朝から夕方の撤収まで、人出の絶えませんでした。ご来場いただいたみなさん、店主として参加して…

明日はみちくさ市

さて明日は、鬼子母神通り商店街での古本フリマ・みちくさ市です。風は強そうですが、どうやら晴れそうです。焼き鳥片手に、缶ビール片手に、雑司ヶ谷散策はどうでしょう。近くの鬼子母神では、手創り市も開催してます。 第5回 鬼子母神通り みちくさ市 〜…

通過していく

春になると、東京には人が溢れる。初々しさと、虚勢と、根拠のない楽しい未来を体に詰めた人たちで、溢れかえる。垢抜けない制服の、清潔な白い靴下の東京では見ない折りたたみ方の、背中にしょったリュックの子どもたちが、東京以外から来た修学旅行生だと…

白木蓮

雑司ヶ谷の弦巻通りを歩く。都電の線路を越え、左手に見えてくる小さな公園の向い、たしかここに白木蓮の木があったよな、とわかっているにも関わらず、白い花が空に広がるようにして咲くのを見た瞬間にたじろぐ。町を歩く。道を曲がった瞬間に目に入る白木…

もうすぐ、みちくさ

来週3月22日(月・祝日)は、「第5回 鬼子母神通り みちくさ市」です。商店街を使っての、一般参加型の古本フリマです。商店街をふらふらと、本を見ながら探しながら歩くのは楽しいですよ。みちくさ市会場そばには、新しくできた本と古本と雑貨の店「ひ…

ぼっこ

3月10日夜6時から3月11日朝6時までの12時間、高田馬場の定食屋「熊ぼっこ」に滞在し飲み食いし続けた。この12時間の記録は、5月発売予定の「HB」に載る予定。書けなかったら12時間分の飲食代を払え、と言われている。つらい。 「HB」って何、という方はこち…

いつからあるのかわからない

入るのに勇気がいる銭湯もある。池袋駅西口を出て要町通りを進み、右手に見えてくるデイリーヤマザキの手前の路地を右折する。高いビルに囲まれてはいるものの広い道のせいか抜けがいい要町通りの明るさと、路地を曲がった先の暗い色をした常緑樹に囲まれた…

丸三文庫、古書文箱

以前、開店前の店舗に押しかけ、無理やりパーティを開いた羊三君こと藤原君の店・丸三文庫が、3月8日オープンしました。しばらくの間は不定休営業とのこと、営業日営業時間等は電話で確認してからご来店ください。まだ全ての棚が埋まっているわけではありま…

積む

古書往来座「外市」へのご来場、誠にありがとうございました。3周年目、19回目の「外市」を無事終えることができました。2日間まるまる雨というのは19回の歴史の中でも例がなく、静かで寒い「外市」でしたが、そんな雨にもめげず遊びに来てくださるみなさん…

普通女子の外市

さて今週末は、古書往来座「外市」です。天気予報は雨と曇りなのですが、雨天決行です。今回のゲストは、アホアホ本でお馴染みの「BOOK ONN」さん。そして東京堂書店・畠中理恵子さんの「普通女子の本棚」も緊急参戦します。畠中さんのどの辺が普通女子なの…

みちくさ、と、外市

3月22日におこなわれる「鬼子母神通りみちくさ市」の参加者募集は、明日3月2日(火)の21:00からです。参加ご希望のみなさま、どうぞよろしく。 第5回 鬼子母神通り みちくさ市 ■日時:2010年3月22日(月・祝日):雨天順延日27日(土) ■…