2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧
数日前の新聞に載っていた将棋の話。 一般人とプロの差よりも、プロと超一流の差のほうが大きく、将棋を覚えた人がプロ棋士になるよりも、普通のプロ棋士が羽生善治や木村一基になるほうが難しく・・・。 将棋もそうだけれど、絵の世界も、文章の世界も、スポー…
夜、新宿に行く。学生時代の友人たちと飲みに行く。家の遠い友人たちと、こうして集まるのは1年に1度か2度か。かならず場所は新宿で、歩いていて見つけた適当な居酒屋で飲む。お洒落な店のときもあれば、今日のように焼き鳥屋のときもある。焼き鳥食べたかっ…
目白の住宅街を歩く。向こうから近づいてくる挙動不審な男がいる。目を合わせたらやられる、とひたすら無視を決め込む。目の前まで来て、うわぁぁぁー、と絶叫した男は古書往来座の瀬戸さんだった。 今日も暑いですね。
薄田くんのあだ名は王子です。白シャツ王子とも呼ばれています。なぜならいつも白シャツを着ているからです。冬は黒い外套を着ていたりもしますが、外套の下は必ず白シャツです。男の人にしては長めの髪を、後ろでおだんごに縛っています。伸ばしているのか…
お金持ってないのにボトル開けさせて。テーブルの境のすだれ越し、言われた男の顔をちらりと見る。携帯電話を首から2台下げ、財布の中にはクレジットカードが何枚か。だから油断したのよ。でもなんか怪しいと思って。今度こんなことしたら警察呼びますから。…
昼過ぎ、古書往来座に寄る。店員のノムさんにみちくさ市の売上をもらう。昨日大丈夫だったー?と心配される。見たよーいろんな人が撮ってた腐乱死体写真、とどうやらブルーシートに包まり寝ていた写真を何人かに撮られていたらしい。ブルーシートから手足だ…
朝10時、けやき並木の入り口第2みちくさ案内所まで、家からチョモランマを押していく。すぐに車が到着し、本と什器を降ろしていく。本棚を組み立て、台を作り、古本を並べていく。曇りの予報が晴れたのはいいが、まだ午前中にして危険なほど暑い。で、まず缶…
ここ数日は、高円寺のハチマクラさんに遊びに行き、古楽房で王子とアイスを食べ、1日に2回かえる食堂でかき氷を食べました。それ以外の時間は、絵を描くか、酒を飲むかしておりました。素敵古本女子「はなめがね本舗」さんともお酒を飲みました。楽しい時間…
歯のはなし 左上の銀と右下の銀。左上の銀のかぶせがとれたとき、金がなかった。かぶせてあった銀はどこかへなくし、また作り直しかとうんざりし、金がないのを言い訳にして歯医者へ行くのをなしにした。1ヶ月か2ヶ月か、今度は右下のつめものがとれた。飯を…
先週、火星の庭から大きなダンボールが届き、中身は個展で展示していた絵と額縁一式だとわかっているのだが、開けてしまうとなんとなく仙台の日々が終わってしまいそうな気がして、しばらくそのまま置いておいた。今日思い切って箱を開け、中を見てみる。芳…
家とアトリエとの往復の日々に少し飽きる。たまには早稲田を経由してアトリエに行くか、と神田川へ向かって坂を下り、神田川を越えてまた坂を上る。早稲田通りの酒屋でウーロン茶のペットボトルを買い、古書現世のパロパロ向井に差し入れる。店猫ノラは、番…
遅めの朝に目が覚める。時代劇の再放送を見て、早目の昼飯を食べてから、家を出る。古書往来座の前を通り、何かしている瀬戸さんと話すこともある。画材が足りないときはそのまま明治通りを池袋まで歩き、世界堂で用を足す。画材が足りているときは池袋には…
アトリエの窓に網戸はない。夏のこの時期、開けっ放しの窓からは、蛍光灯の明かりめざしてよく虫が飛び込んでくる。ある日はトンボ、ある日は蛾、ある日は甲虫が、飛び込んできては蛍光灯にぶち当たり、ぶぶぶ、と嫌な音をたて、また懲りずに蛍光灯にぶつか…
西向きのアトリエの、大きな窓から見る夕日。描き疲れて体を起こし、正面の窓に沈んでいく真っ赤な太陽を見るのが何よりの楽しみ。窓の外の葉桜の、真っ黒い影の向こうに、夕日と薄紫の空が広がる。ふー、とか、ほー、とか長い息を吐いて、また絵の続きを描…
先日の話。アトリエの帰り道、缶ビール片手に古書往来座を覗くと、番台には瀬戸さんがいてノムさんがいて朝さんがいて、楽しそうに映画の話などしていたので乱入してみる。宮崎の実家に戻っていたノムさんに、宮崎の地ビールをお土産にもらう。ついでに宮崎…
ひとつの仕事が終わるころに、また次の仕事がくる。4月の個展が終わったあたりから、なぜか忙しい日々が続く。今の仕事と、その前の仕事と、その前の前の仕事のお金が入れば生活が楽になる。さらば残高191円の日々。このまま精進すれば、来年の正月には餅が…
初蝉 アトリエのそばの図書館のそばの小さな神社の大きな木で蝉が鳴いていた。今年の初蝉。忘れないよう書いておく。
女子校という場所は、女王様の住む場所だ。強い女王様、弱い女王様、楽しい女王様、勤勉な女王様、それぞれがそれぞれの王国に住み、頭の上に王冠を載せて生きている。 他人の頭の上の王冠はよく見えるが、自分の王冠はよく見えない。もしかしたら、私にだけ…
古書目録が家に届く。頭が悪いせいか見慣れていないせいか、文字だけがみっちりと並ぶ古書目録は苦手だ。古書の値打ちが解っていない人間には、この文字列をどう楽しめばいいのかが解らないのだ。 しかし、今日家に届いた目録は違う。薄いブルーの表紙をめく…
仙台のいがらしみきおさんから、漫画家30周年のTシャツ、が届く。いがらしさんと知り合った年に仙台に行けて、仙台で個展が出来て、いがらしさんの30周年と重なったこと。その偶然が、とてもうれしい。いがらしさん、ありがとうございます。ジュンク堂仙…
外市2日目。曇り。久しぶりにエンテツ(遠藤哲夫)さんが遊びに来る。往来座前のベンチに座り、2人でぼーっと話す。俺の周りでアル中で死んだやつが、とエンテツさんが指を折って数えている。アル中で死んだ80過ぎのばぁさん、部屋では垂れ流しの生活なの…
外市1日目。曇り。土曜日はわめぞ民が少ないので、朝から昼過ぎまで、外市のレジに入る。 昼過ぎからアトリエに行く。仕事の絵を描く。夜8時過ぎ、気力と体力が果てる。アルコールを体に入れなければと、初日の打ち上げ会場を目指す。雑司が谷奥地の居酒屋…
明日明後日は、曇りか曇りのち雨か微妙ですが、古書往来座の外市です。雨天決行です。旅猫雑貨店・金子さんの七夕飾りが往来座の軒下でゆらゆら揺れております。みんなでお願いごと書きましょう。 そう言えば、先日青山を歩いていたとき、店頭の軒先にある七…
アトリエで絵を描いてから、夕方、早稲田鶴巻町のギャラリーLIFTへ行く。昨日も訪れたのだが、また今日も行く。知人に小さなバッグを買うよう頼まれたからだ。ちょうど北村さんもいたので、ギャラリーの人を交えて3人で話す。 もともとこの場所は、絵の学校…
仙台には行ったけれど、それ以外は家とアトリエとの往復で、ほぼ引き篭もりの日々。これではイカンと、久しぶりに青山に行く。 HBギャラリーで櫻井乃梨子さんの個展「LINE」を見る。アメリカの砂漠と山と町と人が、シンプルな線で描かれている。絵を描くため…