断片日記

断片と告知

コロナの秋 10月25日から10月31日

10月25日金曜日

雨、曇り。玉ねぎブロッコリーコーンベーコンのシチューにチンした飯を入れたリゾットもどき。アメトーーク、見る。小杉さん、伊達さんたちでずっと笑う。Sは往来座へ。文章。夜、M家へ。部屋の隅に転がっていたカード入れ見つかる。セブンでスキャン。往来座へ。ru先輩、saさん。ベイスターズファンのsaさんが、巨人ファンのru先輩に頭を下げている。ru先輩と「ジュラシック・パーク」話。スピルバーグ映画は、異文化、相容れないものとの葛藤が必ず描かれているそう。映画を観ていて泣くってぼくのなかでは低いんです、びっくりしたいんです、とru先輩。大倉で買い物。夕飯は、トマトアボカド、ごぼう汁。Sはフライパンで焼いたサンマも食べる。2本。サンマは頭までうまく焼けず、身も崩れてひどいあり様だが黙々と食べている。比嘉チハルさんの動画「おかえりなさい、アーケード」#1、#2、をSに見せる。『小説室生犀星』続き読む。小説と言いつつ実際のエピソードが多々出てくるので、犀星家をのぞいているようでとても生々しい。S家泊。

 

10月26日土曜日

雨、曇り。玉ねぎ人参ミックスビーンズひき肉のカレー。ルーはジャワカレー中辛のカロリーハーフ。Sは往来座へ。文字。夕方、往来座へ。KOさんが胸に見習いのシールをつけながら働いている。東上線上板橋へ。月一のS実家の片付けでS、S兄夫妻、S母が揃っている。Sは昼過ぎから車で来て不要な本など積み終えている。S父の彫刻とS母の絵をどうするか問題。S母のもろもろを心配するS兄の声が大きくなっていく。夜、みなでおでんのお多幸へ。南口の再開発で北口に移転、はじめて入る。だいぶ広く明るくなった。生ビール、ウーロンハイ、刺身盛り合わせ、ごぼう揚げ、牛すじ焼き、おでんいろいろ。S母は、名物のとう飯ハーフも食べる。ぜんぶ甘じょっぱくてうまい。Sは、ビールとかわらない、と言いながらノンアルコールビールを飲んでいる。電車で帰る3人と別れ、Sと車で雑司ヶ谷に帰る。往来座に寄り、本などおろす。鬼子母神境内では紅テントの公演があり店が忙しかったとn。缶ビール渡す。駐車場に車を戻し、お茶割り飲みつつ帰る。S家泊。

 

10月27日日曜日

曇り。玉ねぎ人参ひき肉のトマトソースパスタ。テレビでドジャースヤンキース戦。洗濯。Instagramのトップページに、今日は日本の投票日です!!と表示。Sは往来座へ。文字。夜、往来座へ。Sと投票へ。わたしは南池袋小学校、Sは雑司が谷公園。小学校から回る。候補者が4人しかおらず、入れたいひともおらず、消去法で自民、維新、参政党と消していく。鬼子母神の横を通ると、今日も紅テント。ちょうど入場するところで、境内の暗闇にひとがわらわら立ち、チケットは3種類あります、と劇団員が声をあげて説明している。ローソン100で酒を買って往来座に戻る。お茶割り。明日健康診断なので、今日は2本しか飲めないから、と言いつつSは3本飲んでいる。疲れ切り大きなため息をつくsaさん。大倉で買い物。帰るころ雨が振り出し、法明寺境内にかえるがたくさん出没している。夕飯は、ツナコーンオニオンスライス、そぼろ肉豆腐、ごぼう汁。お笑い向上委員会、見る。『小説室生犀星』続き読む。軽井沢の家が出てくる。家の大きさ、距離感、周りの雰囲気、町に出る様子、テニスコートなど、行ったばかりなのですごくわかってうれしい。S家泊。

 

10月28日月曜日

雨、曇り。健康診断なのでお湯だけ飲む。大谷翔平の左肩脱臼のニュース、ロシアが北朝鮮ウクライナ戦に派遣のニュース。衆院選は、自民公明が過半数を割っている。大阪が維新一色でとても怖い。Sは電子レンジで温めた湯を飲んだかと思うと、そのままぼえっと吐いている。熱すぎたそう。Sと鶉山医院へ。健康診断。1時間ほどで終える。Sと往来座裏の浮浪雲で昼飯。Sは中華そば、わたしは汁なし担々麺、どちらも中盛り、味玉、チャーシュー、瓶ビール。辛くてうまい。コーヒー買いたいとSが言うのでセブンイレブンに寄ると、コーヒーマシンの後ろで葉巻きがたくさん売られているのに気付く。Sは往来座へ出勤し、定休日の店内で値段つけ。わたしはS家へ。文字。夜、往来座へ。お茶割り。大倉で買い物して帰る。夕飯は、山芋の千切り、ごぼう汁。Sは大倉で買ったはたはた焼きも食べる。麦チョコを少し。poさんおすすめの映画「オー!ゴッド」観る。なんてことない神様の姿、仕事をクビになる主人公、不思議な読後感がある。説教臭くないところがいい。M家泊。

 

10月29日火曜日

雨。寒い。納豆ご飯。食堂アルバイトへ。忙しい。終えて、S家へ。今秋に入ってはじめてサンダルの足が寒いと感じる。Sは休日、映画「学校」を流しながらブログを書いている。カレンダー作業。夜、Sと創造館へ。外のショーウィンドウで母が絵の展示をしているというので観に行く。ワードで描いた鳥の絵。どうやって描いているのかさっぱりわからない。背景のグラデーションを、浮世絵みたい、とSがしきりに感心している。母が3人の誕生日会をしたいと言うので、Sと母と都電沿いのビストロシェヌゥへ。完全予約制ではじめて入る。おまかせのコース。スパークリングワイン。前菜は、ブリの燻製、ズワイガニのクレープ包み、とらふぐの白子スープ、メインは岩手産の合鴨のロースト、パン、バター、レバーパテ、デザートにクリームブリュレ。母のメインは、牛肉の赤ワイン煮、Sはいちぼ肉のステーキ。出てくるものが隅から隅までうまい。量も多く、それほど高くもなく、ここはこんな店だったのかと驚く。店主は新座に畑を持っておりそこで作られた野菜や、店の入口で育てた果物、椎茸なんかも素材として使っている。店の前のバイパス工事の騒音問題。雑司ヶ谷のひと誰も文句言わないんですよ、と店主。騒音や振動は鳴り続けないと認められないそう。もともと堤義明プリンスホテルまで道路を通すのに昭和50年代に計画されたものをいまやってんですよ、時代が違うのに、いまは千登世橋が落ちないよう補強してるみたい、あと10年は終わらないですよ。都電沿いのフェンスにかかる工事計画は本来ならとっくに終わっているはずが、見るたびに工事終了時期が年単位でのびている。母は北海道旅行で支笏湖に行き、気温が5度で寒くて閉じこもっていたら、めったに見られないエナガが出たとくやしがっている。M家泊。

 

10月30日水曜日

晴れ。納豆ご飯。外が生暖かい。食堂アルバイトへ。忙しい。終えて、S家へ。Sは休日、布団のうえでブログを書いている。映画「駅 STASION」と「冬の華」、どちらが面白いか問題をはっきりさせたい、とSが言うのではじめに「駅 STASION」を観る。どっちが面白いか、どっちの高倉健がかっこいいか観て、とSは言っていたが、倍賞千恵子演じる桐子が一番かっこいい。雪に閉じ込められたような北海道増毛の飲み屋「桐子」の年末のテレビでなんども流れる「舟唄」。増毛の風待食堂。田舎の年老いた母親は愚かで寂しいもの、昔の女は律儀に男を覚えて待っててくれるもの、みたいなロマンチシズムが気持ちが悪いが、倍賞千恵子、宇崎竜童、烏丸せつこなどサブキャラがよくてぐっとくる。北海道の町や駅の情景も面白い。出てくる駅の路線は廃線になっている。夜、Sとお茶割り飲みつつ雑司ヶ谷霊園向かいのマルエツへ。買い物。本搾り飲みつつ帰る。夕飯は、カバオ味の肉そぼろ豆腐、ホワイトシチュー。続いて映画「冬の華」を観る。クロード・チアリの音楽がねちっこくてつらい。自分が殺した男の子どもを影で見守る健さんが微妙に気持ちが悪い。ヤクザの親分役の小林亜星がうるさい。オロナミンCばっかり飲んで、など笑い要素がとても邪魔。どちらが面白いかと言えば「駅 STASION」だ、と言うと、やっぱり、とS。Sは「駅 STASION」派で、Aさんは「冬の華」派、ru先輩はどちらも好きじゃない派、nはどっちも観ていないそう。M家泊。

 

10月31日木曜日

晴れ。納豆ご飯。食堂アルバイトへ。ひま。今日さ、ハロウィンじゃん、働いてるスーパーでさ、今日だけお客さんに、ハッピーハロウィン!って言わないといけないんだって、おれやだよ、いらっしゃいませでいいじゃん、とMさん。Mさんが帰るときに、ハッピーハロウィン!と言いながら手をふる。終えて、S家へ。カレンダー作業。夜、セブンイレブンでプリントしようとするも保存したはずのデータが重すぎてひらかず。往来座へ。pさん、ru先輩、poさん。お茶割り。12月に成増歩こう会、決まる。poさんに「オー!ゴッド」の感想言う。パート2とパート3は観なくていいそう。ハナマサで買い物。東上線が事故でとまっており、poさんとnが悩みながら、とりあえず駅まで行ってみよっか、と帰っていく。夕飯は、セロリポン酢、ファミマで買った冷凍餃子、母の北海道土産のチーズ、ごぼう汁。Sは昨晩のシチューの残りも食べている。早々に寝る。S家泊。

アーケードの本

那覇の「市場の古本屋ウララ」で開催していた「おかえりなさい、アーケード」展は10月12日に最終日をむかえましたが、ウララ店頭でいまもひっそり続けられています。

店主・宇田智子さんの冊子『アーケードの本』は展示最終日に出来上がりました。アーケードの装画や挿絵は、「おかえりなさいアーケード双六」を作るさいに、宇田さんに確認してもらうために描いたラフ絵です。気に入っていただき、そのまま冊子に使われることになりました。

「違法」「留置場まで連れていかれても守ってきたアーケード」「合法なものを作る金はなかった」「なにがあっても工事を中止しないという約束ができるところ」などはらはらすることばが並ぶなかで作られてきたマチグヮーのアーケードたち。そのなかでもウララの前の「公設」市場と「私設」の水上店舗をつなぐ市場中央通り第一アーケードを作る、建て替える、ことがどんなに難しいことか。アーケード問題を考えるために宇田さんが読んだ本のなかには、『世界のアーケード』など「目のくらむようなアーケード街」を紹介した本もあれば、『金沢民景』の「キャノピー」や、クリストの「アンブレラ」プロジェクトの図録まである。アーケードをつけることでその土地らしさが無くなると嘆く知識人たちへの怒りも書かれている。

冊子に同封されていた橋本倫史さんのフリーペーパー「わたしの街」には、アーケードの解体現場に立ち会いながらも「すべてを見届けることはできない」と歯がゆく思いつつ「でも今は、私が見れないものは、きっと別の誰かが見ていてくれるだろうと考えるようになった」とある。

比嘉チハルさんは、「最終日の10/12から毎週1本ずつ再整備の動画を投稿します。」とユーチューブに動画をあげている。市場の庇のうえの猫、ウララ向かいの古本市、会議、アーケード修繕費の集金、アーケード解体、を映像で見ることができる。庇のうえの猫の鳴き声も残されている。

それぞれの目が、それぞれのアーケードを見上げている。展示になることで、それが形になり残されていく。

那覇に行かれるかたはウララの店頭で、遠いかたは通販で、それぞれのアーケードの形に触れてもらえたらうれしいです。

アーケードの本 宇田智子:市場の古本屋ウララ

わたしの街 橋本倫史:市場の古本屋ウララ

比嘉チハルさんの「おかえりなさい、アーケード」展、動画

https://www.youtube.com/watch?v=4pIrnlv4SNI

https://www.youtube.com/watch?v=KHCeCsPvPfU

「おかえりなさいアーケード双六」もぜひ。

おかえりなさいアーケード双六 武藤良子:市場の古本屋ウララ

おかえりなさい、アーケード展 - 断片日記

コロナの秋 10月18日から10月24日

10月18日金曜日

小雨。納豆ご飯。往来座にちらっと顔を出すと、疲れ切ったnと、昨晩ビリヤードに行き力が抜けてたのかいい球うてたんだ、と陽気なS。池袋から東上線で坂戸まで、越生線に乗り換えて終点越生まで、八高線に乗り換えて毛呂で降りる。車中、宇田さんの冊子『アーケードの本』を読みながら。乗るほど車窓に畑が増えていき、里芋、玉ねぎなどは遠目からもわかる。越生に着くころ、梅林、栗林、が見える。越生駅周辺は観光地らしく、なんとか寺、ここから何キロ、などの観光看板が駅のホームにもある。越生線八高線も単線で揺れる。毛呂駅のホームにあった便所でうがいすると、小学校の校庭の蛇口から出る赤錆の味がする。小さなかわいらしい駅舎、改札には駅員。切符を渡して出る。改札を出るとベンチに家庭用のでかい座布団が並ぶ待合室。駅舎の正面には埼玉医科大学病院が見え、途中に喫茶、定食屋パン屋割烹など飲食店がぱらぱら並んでいる。左手にはシャッターが降りたままの「驛前本屋」があり、看板は実篤文字で書かれている。病院前まで散策し、また駅まで引き返す。遅れてすみません、と言いながらsっちゅが到着。以前、驛前本屋に取材に来たことがあるそう。国道30号を歩く。ガードレールがあるようなないような、あっても草茫々で歩けるか歩けないか微妙な道を南下していく。トラックや車が横をすり抜けていくのが怖い。霧がかかる山、畑、びっしりなる柿の木、など目にするたび、すげー、すごくないっすか、とsっちゅ。畑と民家だけの道に、突然スイートポテトの店、毛呂出身だという俳人の碑。参政党の女性のイラストが使われたポスターを見、これぜんぶAIで描いてるんですって、とsっちゅ。sっちゅがスマホで道を確認しつつ、どーんとでかい「新しき村」の看板の先を左手に折れる。看板を見、うぉー、ずっと来たかったんですよ、とsっちゅ。八高線の線路を渡り、森を抜けると実篤の碑が建つ「新しき村」の入口がある。道の脇には手入れされた生け垣、民家、集会場などぽつぽつと見えるがひとっこ一人いない。道には落ち葉さえもない。これホラー映画だったら、と言い合いながら村のなかに入っていく。しばらく行くと右手に、アトリエ、都電、の看板が見える。外に彫刻が置かれたアトリエ、その先の林のなかに白く塗られた古い都電が見え、その先に田んぼが見える。都電は村の幼稚園として使っていたそう。田んぼの前には小さな畑、その横にベンチ。さっきの道に戻りしばらく行くと、左手に井戸、右手に公会堂。入口のガラス扉から公会堂のなかをのぞくと、窓から入る光のなかに古いテーブル椅子が並んでいるが、ほこりひとつ見えない。それなのにやっぱりひとがいない。向かいの実篤美術館へ。入口に、開館中、と出ているが電気が消えている。引き戸を開け、こんにちはー、と大きな声で呼びかけると、なかから、はーい、と男性の声。すばらくすると、パジャマにガウンを羽織った方が出てきて電気をつけてくれる。入館料200円を払い、来館者名簿に名前を書く。日付を見ると、ほぼ毎日数人の来館者がある。ロビーにかけられた劉生の絵を観ていると、着ていた上着をほめられる。スリッパに履き替え、右手の展示室へ。実篤の絵、実篤の思い出の品、実篤の本、新しき村の雑誌、劉生がが装丁した本、などが二部屋に並んでいて見応えがある。かぼちゃやナスの絵の仲良きことは、のイメージしかなかったが、油絵もあり、90歳を過ぎても画風が変わらなかったりと、いろんな実篤を観られて楽しい。図書館のようなスペースで村民だった渡辺貫二さんの『無車詩集』と、入口で売っていた新しい村で作られた米を買う。『無車詩集』は、「武者小路先生の二千数百の詩の中から新しき村に係り深い詩を選んで本集を成す」と巻末に書かれている。折り手本に、すべて手書きで、間違ったところは紙が貼られて訂正されており、迫力がある。米はミルキークイーンの新米だそう。便所がすごいきれいでした、とsっちゅが言うので、公会堂横の便所に入る。外から見ると木造の古いキャンプ場にありそうな怖い便所に見えるのに、なかに入るとゴミ、虫ひとつ落ちていない真っ白な洋式の便所で驚く。ほんとに便所きれいだった、と報告する。さっきのひと27歳で村に入って49年ですって、いま住んでるひとは3人ですって、とsっちゅ。道を戻り、生活館へ。井戸の向かいのベンチでおしゃべりする女性3人を見かける。生活館も電気がついておらず。なかに入ってまず電気のスイッチを探してつける。こちらは村民たちの作品が並ぶ。油絵、書、陶芸、村の写真など。実篤美術館と違い、絵には蜘蛛の巣がかかり、ホコリがつもっている。写真には大人子どもがたくさん写っているが、最盛期でも村人は60人ほどらしい。村外の会員たちの手で維持されているそう。実篤夫妻の骨が入る納骨堂、大愛堂を見、田んぼ沿いを戻ってさっきのアトリエまで。ここも引き戸を開け、スイッチを探し、電気をつけて入る。ここにも油絵など壁にかかり、テーブルにはお茶セット、新しいお菓子が置かれている。ご自由に飲んでいいらしい。村にも建物にも入るのに若干勇気がいるが、入るとどこも温かいひとの気配がし、排他的な空気はまったくない。田んぼ沿いに出、公会堂にかかっていた手描きの村内地図と、美術館でもらった手描きの地図のコピーをもとに歩いていくが、村の外の道に出られず。雨で濡れた草のなかをサンダルをずぶずぶに濡らしながら道なき道を行くが公道に出られず。近くまで行けても深い溝でその先に行けず。だいぶ手前まで戻り、きっとここです、あそこに坂が見える、というsっちゅのことばを信じて進み、やっと公道に出られる。このまま村から出られないかと思った、と言い合う。村から武州長瀬駅まで20分くらいと教えてもらっていたが、すでに20分以上経っている。公道に出、団地といいながら戸建ての家が並ぶ住宅地を抜けて武州長瀬駅へ。途中、道沿いに埼玉ではよく見るという弁当屋の日本亭。海苔弁が安くてうまい、とsっちゅ。買って帰ると家族がよろこぶそう。武州長瀬駅で切符を買っていると、sっちゅが駅舎の窓から駅の反対側を見ている。反対側も必ず見るようにしているんです、とsっちゅ。小腹が空いたので買ってきてもいいですか、と言うので駅の反対側に見えたドラッグストアに行く。ドラッグストアセキ、も埼玉でよく見るそう。甘いお菓子と甘いジュースを買っている。柿の種チョコくれる。ちょうどホームにいた越生線に飛び乗る。車内で柿の種チョコを食べつつ、新しき村でもらった冊子を見る。坂戸で乗り換え、東上線で池袋まで。どうしたらいいのか、と世の中や老後のわからないことをぶつぶつ言いながら帰る。池袋でsっちゅと別れ、M家に帰り、泥と草まみれの足を洗う。泥が足の爪まで入り込んでいてなかなか落ちず。往来座へ。『名画座手帳』の発売日。『名画座手帳』の発送の手伝い。冊数、送り先を確認し、テープで封をしていく。もらった缶ビール飲む。KAさん、KIさん、BIさん、ru先輩。BIさん、ru先輩にもらった太鼓渡す。uちゃんが松茸おにぎりくれる。握りたてでうまい。お会式を見に行くuちゃんと一緒に参道まで。鬼子母神周辺までくれば賑やかだが、例年より太鼓も講も少なく、やっぱり町が静かだと思う。参道の屋台でKさんおすすめのシャーピンを買い往来座に戻る。シャーピンをnと半分こずつ食べ、もらった缶ビール飲み続ける。ru先輩はバスで早稲田松竹まで手帳の納品へ。閉店後、nとru先輩は文芸坐へ手帳の納品へ。saさん。画像をpdfにまとめることをすすめられる。編集者に提案しやすいそう。uちゃん戻り、ファミマまで一緒に帰る。例年なら最終日は12時近くまで太鼓の音が聞こえていたが、それもない。夕飯は、そぼろ肉豆腐、ごぼう汁。Sのごぼう汁には卵をおとす。『アーケードの本」最後まで読む。宇田さんの一喜一憂。読んだあとはアーケード協議会の手を広げているイラストさえ違って見える。疲れと飲み過ぎで早々に寝る。S家泊。

 

10月19日土曜日

晴れ。暑い。玉ねぎじゃが芋コーンひき肉のカレー。米は昨日、あたらしき村で買ったミルキークィーンの新米。新米なのを忘れて水をいつものように入れたら少し柔らかく炊ける。米、うまい。水曜日のダウンタウン、見る。Sは往来座へ。今日のSは車で本局へ行き手帳を発送し、店に戻ってBスポの準備。明後日はまた買い取りと、忙しさが途切れず。洗濯。数日来ないだけで部屋が荒れているので掃除をしなければと思うものの、疲れて出来ず。『アーケードの本』と一緒に送られてきたはっちのフリペ「わたしの街」を読む。こちらもおもしろい。ふたりとも決意表明で終わっている。たまったブログ書き。疲れて転がる。夜、往来座へ。9時から不忍ブックストリームの配信開始。ゲストは文学通信の松尾さん。Bスポは文庫の番号を当てる、背番号でGO!。終えて、S、nとタカセ横の日高屋へ。生ビール、餃子、野菜炒め、明太ポテサラ、汁なし麺。nは味噌ラーメンを食べながら、この平たい麺久しぶり、とうれしそう。nと別れ、Sと雑司ヶ谷に帰る。雑司ヶ谷霊園のなかを抜けると、おれここでいい、と真ん中に造っている共同墓地をSが指す。おいらはどこでもいい、その辺に捨てといていい、と返すと、モズと一緒のとこは、とSが言うので、モズと一緒がいい、じゃぁおれもそこがいい、と埋まる場所が決まる。モズをぎゅっとするんだーと話していると、ぴゅっと涙が出てくる。S家に帰り、早々に寝る。S家泊。

 

10月20日日曜日

晴れ。冬の気配。玉ねぎピーマンベーコンのトマトソースパスタ。お笑い向上委員会、ゴットタン、見る。TVerの広告に自民党が出る。Xにも自民党の広告。うんざりする。葉山修平『小説室生犀星』読みはじめる。来年のカレンダーは切り絵はどうかと試しに作りはじめる。ほぐしの達人に予約の電話。夕方、ほぐしの達人へ。近くの中池袋公園ではなにかのイベントをやっており、屋台が並び、舞台のほうからときどき野太い声援が聞こえる。いつもは60分だが今日ははじめて90分。わたしの硬い肉を押すたび施術者の指がぽきぽきなる。終えて、往来座へ。寒いので焼酎お湯割り。閉店後の店内でS、nが手帳発送などの作業をしている。自民党に火炎瓶を投げたひと。遅くなりそうなので大倉で買い物して先に帰る。夕飯は、トマト、白菜水餃子汁。汁にはごぼうと大根も入れる。9時半過ぎ、S帰る。Sの夕飯は、トマト、薬味をたくさんのせたかつおのたたき、水餃子汁。『小説室生犀星』読んで早々に寝る。S家泊。

 

10月21日月曜日

晴れ。玉ねぎピーマンひき肉のカレー。ルーはジャワカレー中辛のカロリーハーフ。米粒写経の古書探訪はらせん堂さんの後半。青森に行きたくなる。Sは往来座へ。昼過ぎ、わたしも往来座へ。S、nと近所へ買い取りへ。わたしが小さいころテーラーだった家。ショーウィンドーに背広が飾ってあったのを覚えている。35年前までお住まいだったそうで、それからずっと空き家だったため、昭和がぎゅっと残っている。思っていたより本が多く、夜までかかる。S、nと缶ビール飲みながら、東池袋の何駄感駄へ。生ビール、白ワイングラス、ルッコラのサラダ、ピクルス、生ハム盛り合わせ、肉盛り合わせ、マルゲリータピザ、ブルーチーズのパスタ。Sが主語を抜いて話してくる問題。M家泊。

 

10月22日火曜日

晴れ。納豆ご飯。食堂アルバイトへ。今日から新しいひとが入る。有名な漫画家と同じ名字なので、もしかして、とたずねると、親戚でもなんでもありません、とのこと。終えて、S家へ。Sは久しぶりのなにもない休日、布団に転がり動画を見るかブログを書くかしている。文字。夜、Sと缶ビール飲みつつ護国寺マルエツへ。買い物。本搾り飲みつつ帰る。夕飯は、納豆みょうがオクラ、ごぼう汁。Sはマルエツで買ったイワシの南蛮漬けを、わたしは小籠包を食べる。麦チョコを少し。田坂具隆監督の映画「女中ッ子」観る。女中役の左幸子がまぶしい。女中の実家は角館の奥地でこけしを作っており、こけしの顔に紅をさすシーンがある。こないだ観た「暢気眼鏡」でかわいらしかった轟夕起子が嫌な母親役で悲しい。家の主人が時計屋に務めており、応接間らしきところに何十台も時計が置かれ、1時間ごとに、ぐわんぐわんしゃんしゃんちんちんと鳴り出しノイローゼになりそう。音楽は、伊福部昭。子どもたちの運動会のシーンで、ゴジラのテーマ曲が一瞬流れる。息子が唯一心を開いた女中を家から追い出し、息子の非行が悪化する未来しか見えないところで終わる。それなのに読後感は、不思議とからっとしている。M家泊。

 

10月23日水曜日

曇り。納豆ご飯。食堂アルバイトへ。忙しい。終えて、外に出ると雨は降っていないが地面が濡れている。往来座へ。店員tがぎっくり腰のため、かわりにSが出勤している。ブツの商品化。5時に閉店し、Sと丸ノ内線本郷三丁目まで。大通りに出たところで樋口一葉散歩をしていたn、ru先輩に会う。待ち合わせの時間には早いので、近くの本郷薬師、十一面観音像、櫻木神社を見る。本郷薬師には「医王山」の額がかけられている。東大は元前田藩の土地だからなんかあるのかもね、とru先輩。ru先輩が予約していた焼肉屋房家へ。しばらくして仕事帰りのKOくんも来る。KOくんの就職祝い飲み会。生ビール、ナムル盛り合わせ、白菜キムチ、焼き肉いろいろ、しめに冷麺とガーリックチャーハン。どれもうまい。生わさびにまみれた肉とサラダのようなキムチがとくにうまい。明日のドラフト会議、幼馴染で結婚した両親、舎人公園本郷三丁目駅でKOくんと別れ、S、n、ru先輩と丸ノ内線で池袋まで。nと別れ雑司ヶ谷に帰る。M家泊。

 

10月24日木曜日

曇り。暑い。納豆ご飯。今日、お父さんの命日だけど、と母。食堂アルバイトへ。終えて、S家へ。文字。夜、セブンイレブンへ。描いた文字をスキャンしようと思うも、usbを入れたカード入れごと見つからず。どこかにぽんと置いた場所が思い出せず。M家で母が作ったササミの味噌漬けもらう。往来座へ。ru先輩。お茶割り。ru先輩が昨日買った石井いり豆店の豆菓子食べる。わさび味とカレー味、うまい。外が生暖かく、Tシャツで帰る。夕飯は、母が作ったササミの味噌漬けとピーマンじゃがいも炒め、ごぼう汁。楽しい映画が観たい、あんまり考えなくていいやつ、とru先輩に相談し、すすめてくれた映画「ジュラシック・パーク」観るも途中で寝落ち。Sは最後まで観る。S家泊。

コロナの秋 10月11日から10月17日

10月11日金曜日

晴れ。首肩の痛み治らず。もらったハヤシライス。水曜日のダウンタウン、見る。Sは往来座へ。絵。夜、M家に寄ると母が、これ捨てるんだけど、とカーペットと父が着ていたらしき黒のダウンジャケットを見せてくる。黒のダウンを持って、往来座へ。ru先輩、KOくん、saさん。お茶割り。みなに黒のダウンを見せ、SとKOくんが試着。襟が高いので男塾感があるが、ちょうどダウンを探してたというKOくんがもらってくれる。saさんに以前なにげなく言ったことば。大山のぶ代の訃報。ぼくら同じ誕生日ですよ、とKOくん。大山のぶ代、KOくん、わたしの誕生日10月16日。夕飯は、トマト、大根おろしごぼう汁。nに借りた漫画『女の園の星』最新刊、読む。S家泊。

 

10月12日土曜日

晴れ。玉ねぎ舞茸ベーコンのトマトソースパスタ。Sはパスタのうえにツナ缶をのせて食べている。Sは往来座へ。昼過ぎ、有楽町線銀座一丁目まで。京橋を越え、国立映画アーカイブへ。早めに着いたので常設展を観る。大藤信郎の千代紙アニメーション、河野鷹思のポスターが観られてうれしい。常設の奥に企画展「没後50年 映画監督 田坂具隆」展。先日観た「乳母車」の監督。ポスターやスチール写真のほか、撮影中の日記や撮影計画表、好きだった民芸品、関係した俳優や子役たちが大事に持っていた思い出の品スナップ写真など。優しく真面目な人柄が忍ばれる。「乳母車」主演の芦川いづみが怖い監督が多かったなか田坂監督はそうではなかったと寄せている。sさんとsさんに挨拶。展示を前にいろいろ教えていただく。民芸品の小さな人形たちは監督がつけたかわいらしい名前がひとつひとつについているそう。充実していて観きれず。4時から2階の長瀬記念ホールOZUで田坂監督の関連上映「特急三百哩」「暢気眼鏡」観る。「特急三百哩」は無声映画でピアノの伴奏付き。主演女優で田坂監督の妻・瀧花久子が、劇中すぐ死のうとするのではらはらする。「暢気眼鏡」は三十分ほどしかフイルムが現存しておらず、貧乏作家の真木が文学賞をとってこれで貧乏脱出かといったところでぶつっと終わる。雨だれと一緒に歌う轟夕起子の歌がすごい。大観堂書店という古本屋が出てくる。店主が古本を広げてぱらぱらっと見、奥の丁稚かなにかに、みれ、ふら、と2文字のことばを伝えると、丁稚も復唱しながら帳面に書き込んでいく。あとからSに聞くと、大観堂は早稲田にあった古本屋で志賀直哉尾崎一雄が通っていた店だそう。二文字のことばは符丁で、買い取りの金額か、売値ではないかとのこと。古い本にそれ書いてあったの見ることあるよ、とS。田坂監督の作品をもっと観てからもう一度展示を観に行きたい。歩いて八重洲いしかわテラスへ。石川県のアンテナショップ。能登のポテトチップスとビーバーのあおさ味と缶ビール「金沢百万石コシヒカリエール」を買う。石川のつまみと酒が飲めるイートインコーナーもあるが満席。いつか利用したい。缶ビール飲みつつ、小川町まで散歩。ビルがピカピカしている。JR高架下の飲み屋がとぎれるあたり、お掘りと高速とJRが立体交差する下に架かる竜閑さくら橋を渡る。そこら中ピカピカなのに誰も歩いておらず。お掘りを越えると街の雰囲気がかわり、街にもひとの姿が戻る。小川町から丸ノ内線で池袋まで。パルコの世界堂で画材を買う。往来座へ。saさん、poさん、sさん。お茶割り。さっき買ったポテチとビーバー食べる。このポテチすげーうまい、とn。nに田坂監督の展示を観てきた話をすると、小杉勇さんのお孫さんは、田坂監督を坂の下の駄菓子屋のおじちゃんだと思ってた、と話していたと教えてくれる。映画館のマイルールの怖さ。ハナマサで買い物。夕飯は、オニオンスライスツナコーンのせ、ひき肉豆腐、ごぼう汁。オニオンスライスにはKOさんにもらったゴマドレかける。飲みすぎて早々に寝る。S家泊。

 

10月13日日曜日

晴れ。気持ちがいい。玉ねぎ舞茸ひき肉のトマトソースパスタ。お笑い向上委員会、見る。Sは往来座へ。洗濯。絵。nに借りた『猫奥』『女の園の星』読み終わる。夜、往来座へ。『名画座手帳』の発売に合わせ、nとSが映画の棚を入れ替えている。レジ横に移動になったDVDがびっちり入る棚を見て、古本大学みたい、エロのDVDとかVHSとかこんな感じだった、とS。saさん。お茶割り。閉店後、S、nと「やきとんだいだら」へ。ウーロンハイ、セロリ漬け、山芋の醤油漬け、ピリ辛ごぼう、枝豆、アヒージョ、フライドポテト、やきとん盛り合わせ。みょうがの肉巻き、うまい。次のBスポは手帳発売の翌日。中身は決まり、あとは名前を考えるだけ。全員疲れているのでさくっと飲んで帰る。ミニストップで買い物。S家へ。Sは夕方作っておいたごぼう汁を飲んでいる。「笑いの日」の出会い頭‐1GP見て笑う。Sは最近nにすすめられた栄養補助食品「ファイングリシン+」を寝る前に飲んでいる。目覚めがいいそう。S家泊。

 

10月14日月曜日

晴れ。気持ちがいい。今日はいっぱい寝た、6時間、いつもは2時間だから3日分寝た、とS。玉ねぎブロッコリーベーコンのクリームパスタ。出会い頭‐1GPのとこをもう一回見て笑う。Sは往来座へ。文章。夜、往来座へ。お茶割り。nは今日も映画の棚の入れ替え。夕飯は、納豆ミョウガ、白菜餃子、ごぼう汁。M家泊。

 

10月15日火曜日

晴れ。納豆ご飯。食堂アルバイトへ。忙しい。終えて、往来座へ。往来座は定休日だが、Sとnは出勤し、午前中に届いた『名画座手帳』の付録の正誤表入れなど、作業をしている。店の奥で、nは帯折り、わたしは帯巻き。夕方からykkoさん、仕事終わりにru先輩が来、付録入れ、opp入れを手伝ってくれる。ykkoさんが釧路の映画館で友人たちと「ローラ・パーマー最後の7日間」と「ラ・マン」を観たこと、写真に撮るため親に流氷にのせられたこと。7時から酒を解禁し、nが買ってくれた缶ビール飲む。半分までopp入れ終わり、10時に作業終了。S.n.ru先輩と、近くのインドカレー屋アナモルへ。瓶ビール、サグパニール、チキンバター、ナン、サラダのセット。ナン苦手なのにライス選ぶの忘れてた、とru先輩がうなだれている。ナンうまい。uさんから『アーケードの本』とHっちのフリペが届く。疲れ切り、早々に寝る。M家泊。

 

10月16日水曜日

晴れ。誕生日。納豆ご飯。良子さんの誕生日にいつも咲くマユハケオモト、今年もきれいに咲いたわよ、と母。食堂アルバイトへ。忙しい。終えて、往来座へ。店番tがぎっくり腰で休み、Sとnが出勤し店を開けつつ、映画の棚を入れ替えている。店の奥でひとり名画座手帖をoppに入れていく。opp入れが終わる。今日もtがぎっくり腰のため5時で早仕舞い。閉店後、外から男性が入ってき、すみません今日は5時で閉店しました、と伝えると、往来座さんはさー、月曜火曜定休だからなかなか来れねーんだよな、儲かってんだかしらないけど、楽な商売してんなー、と言うので、定休日もなかで作業してんだよ、儲かってねーんだよ、楽な商売してるなんて絶対言わないで、と言い返す。それでもなかを伺い、谷崎とか有名なのはおれ読まないんだよ、と探しているという全集の名前をごちゃごちゃ言うので、見かねたSがあいだに入り、いまは在庫ないですねー、とやんわり受け流してくれる。仙台のJOが来店。S、n、JOと雲吉へ。生ビール、ウーロンハイ、焼酎蕎麦湯割り、豆腐とアボカドのサラダ、ごぼう揚げ、ガーリックポテト、鰹のタタキ、だし巻き卵、揚げタコポン酢、焼き鳥いろいろ、締めにざる蕎麦。めずらしくSもしめを食べる。新幹線の時間まで、西武本社のデッキでチョコモナカジャンボを食べながら4人で話す。店は少しずつよくなっているそう。取材はすべて断っているとも。見ていてわくわくする棚だった、と昨年訪れたときに思ったことを伝えられてうれしい。M家泊。

 

10月17日木曜日

晴れ。今日から母は友人H夫妻と北海道へ行き朝からおらず。納豆ご飯。食堂アルバイトへ。西田敏行死んだって、と食堂のチーフ。それを聞き、えー!と叫んでいると、さっきあっちでなに叫んでたの?とtさん。西田敏行亡くなったって、と伝えると、えーっと叫び、そりゃ叫ぶよ、とうなずいている。終えて、K会長宅へ。使っていない太鼓もらう。今年は例年よりお会式が静か、まといはたくさん見るけど、太鼓が少ない、とK会長。昨晩がお会式の初日だが、静かだな、と同じことを思っていた。M家で洗濯してから往来座へ。Sが西口に行っているあいだに店番。映画本をすぐにoppでパックできるよう余分な部分を切っていく。nはずっと映画の棚の入れ替え。Sが戻り、アキ監督のポスターを天井から吊るす作業の手伝い。NO先輩、MZちゃん。お茶割り。nを手伝い映画本の入れ替え。段ボールからジャンル別に本を取り出し、nに差し出す。監督はあいうえお順ではなく、活躍した時代順に並べており、昨年の名画座手帳を渡され、監督チャートのページを見、なんとか監督となんとか監督のあいだ、などとnに伝える。11時過ぎまで作業し、映画の棚がやっと終わる。名画座手帳を並べた棚の前で告知用の写真撮影。12時近く、終電を気にしながらnは急いで帰り、どっか飲みに行ってくると言い張るSと別れ、M家に帰りセブンイレブンでSが買ってくれた赤飯おにぎりと台湾まぜそばを食べる。Sはビリヤードに行ったそう。疲れきる。M家泊。

コロナの秋 10月4日から10月10日

10月4日金曜日

晴れ。風が気持ちがいい。Sのリクエストでとんこつラーメン。味玉、万ネギ、豆もやしものせる。うまい。タマ(猫)が夜中、鳴いてSにまとわりつきSの寝不足、体調不良の原因になっている。対策として、わたしの頭を坊主にしてSだと思わせる、寝る位置を交換してSだと思わせる、と案が出る。Sもnも手帳、かんぺ、買い取り、と疲れ切っており、今日はゆっくりめに出勤しようとSは昼過ぎに往来座へ。絵。夜、大倉で買い物してから往来座へ。poさん。お茶割り。poさんが買ってきた缶ビール、氷結、うずら卵、柿ピー。ヒロポンはどういう形状だったのか、値段は、など気になり調べる。錠剤で、名画座手帳の当時の物価表を参考に考えると薬局でユンケルを買うくらいの感覚だったのではとなり、そりゃ流行るわ、と言い合う。三田線西高島平駅周辺の暗さ問題。体の調子が悪いとき三田線乗れなかったもん、なんだろうなあの感じ、とpoさんとn。夕飯は、もらった甘辛味の唐揚げ、ごぼう汁。Sは食べ足りず、納豆をそのまま食べている。麦チョコを少し。ドラマ「ファーゴ」続き見る。シーズンを通して必ず出てくる家族愛。タマによるSの寝不足を解消するため、Sと寝る位置を交換して寝る。S家泊。

 

10月5日土曜日

曇り、小雨。玉ねぎキャベツひき肉のカレー。キャベツは以前お好み焼きを作ったときの残り。茶色くなっていたところを削って使う。ジュンク堂で働いていたとき、「夢民」の炒めたキャベツとトマトが入ったカレーをよく食べていた。昨晩もタマはSの顔のところに来て寝たらしく、あまり寝られなかったそう。タマだけの問題じゃない、おれの頭がおかしい、とS。Sは往来座へ。東池袋セブンイレブンに絵をスキャンしに行くもUSBを忘れ、コピーだけして帰る。同じコンビニもつまらないので、USBを持ち、こんどは不忍通りのセブンへ行ってスキャンする。S家に帰り、見比べる。夜、往来座へ。saさん。お茶割り。夕飯は、ゴーヤチャンプルーごぼう汁。ドラマ「ファーゴ」の続き見る。「ファーゴ」の面白さは、突拍子もないように見えて普遍性を描いていることじゃないか、と話す。今日もSと寝る位置を交換して寝る。S家泊。

 

10月6日日

曇り。玉ねぎブロッコリーコーンベーコンのシチューにチンした飯を入れたリゾットもどき。ゴットタン、見る。Sは往来座へ。昼過ぎ、大鳥神社へ。一足先に手創り市を見ていたKOさんと待ち合わせ。一緒に大鳥神社鬼子母神と見て回る。今年は雷が多かったから作ったという雲から雷が落ちているアクセサリー、ラオスの布地のマフラー、大きな顔の版画のTシャツ、きれいな形のコート。KOさんは小さな着せ替え人形を買っている。いい服はどこへ着ていくか。腹が減ったKOさんとユルカフェへ。瓶ビール、グラスワイン、ポテトフライ、ソーセージ盛り合わせ、KOさんはハーフサイズのカレーも食べる。手創り市の日だからかひっきりなしに客が来、とても忙しそう。写真の構図、新しい習い事、店で食べるポテトフライのうまさ。往来座へ。外に先月並べたブツが少しだけ置かれている。ぼちぼち売れてるそう。帰り道、KOさんは東通りのラシーヌでパンとドレッシングを買い、一緒に都電雑司ヶ谷停留所まで。KOさんを見送り、S家へ。絵のデータ送る。夜、往来座へ。poさん、saさん。お茶割り。店は一日忙しかったそう。poさん、saさんが同じ大学とわかり、そのころ通った居酒屋や、有名サークルの名前をあげ懐かしがっている。ハナマサで買い物して帰る。夕飯は、ごぼう大根小松菜油揚げ豚しゃぶ鍋。Sはファミマで買ったホッケ焼きも食べている。麦チョコを少し。ドラマ「ファーゴ」の続き見る。今日も寝る位置をSと交換して寝る。S家泊。

 

10月7日月曜日

晴れ。にんにく味噌ラーメン。湯がいたキャベツ豆もやし味玉のせる。Sは湯がいたキャベツ豆もやしに、生卵とツナ缶をのせて食べている。うまい、とのこと。これ見て、と言いながら、宮城大弥、無念の降雨コールドの動画を見せてくる。今日は12時から出勤になった、と言いながらSは往来座へ。明日から雨のようなので洗濯。絵。夜、大倉で買い物してから往来座へ。お茶割り。夕飯は、玉ねぎサラダ菜アボカド生ハムのサラダ、冷凍のしゅうまい、ごぼう汁。サラダにKOさんにもらったゴマドレをかける。優しい味でうまい。ドラマ「ファーゴ」続き見る。M家泊。

 

10月8日火曜日

雨。納豆ご飯。寝違えたのか、左肩から肩甲骨にかけてものすごく痛い。食堂アルバイトへ。忙しい。終えて、S家へ。Sは休日だがネットで注文していた額縁を受け取りに往来座に行っていておらず。肩の痛みが半端なく、布団に転がるが寝返りがうてず。Sが戻ってき、自力で起きるのがつらいので引っ張って起こしてもらう。Sと缶ビール飲みつつマルエツまで。買い物。お茶割り飲みつつ帰る。夕飯は、母にもらったメンチカツとクリームコロッケ、玉ねぎ舞茸ブロッコリーミックスビーンズのトマト汁。ドラマ「ファーゴ」の続き見る。M家泊。

 

10月9日水曜日

雨。納豆ご飯。首肩の痛み治らず。食堂アルバイトへ。終えて、S家へ。Sは休日、雨のなか、やむかと思ったと言いながら洗濯している。絵。夕方、少し晴れて夕焼けが見える。夜、Sと缶ビール飲みつつ雑司ヶ谷霊園向かいのマルエツへ。寒い。買い物。お茶割り飲みつつ帰る。夕飯は、トマト、もらった豚肉の揚げ物、ひき肉豆腐、ごぼう汁。ドラマ「ファーゴ」シーズン5、最後まで見る。こんなに壮大な終わり方をするとは思ってもいなかった。神話と日常が隣り合わせでぐっとくる。M家泊。

 

10月10日木曜日

曇り。納豆ご飯。お会式に一緒に行くはずだったsさん、いま癌で闘病してんだけど、行くはずだった日からまた入院になっちゃったんだって、周りがみんないなくなっていって、もうやんなっちゃう、と母。首肩の痛み治らず。食堂アルバイトへ。終えて、S家へ。絵。夕方、Sからこれから古書組合の会議に行ってくると、と電話。夜、缶ビール飲みつつサンシャイン60へ。くまざわ書店、見る。西友したのセリアでしゃもじ買う。ファミマで本搾り買い飲みつつ雑司ヶ谷霊園向かいのマルエツへ。また本搾り買い、飲みつつふらふら散歩してS家に帰る。夕飯は、ベーコンじゃが芋ブロッコリージェノベーゼパスタ。映画「乳母車」を観ているとS帰る。Sの夕飯は、ファミマで買ったそら豆、もらったソーキ汁に豆腐を足したもの。Sも観たいというので、「乳母車」をはじめから観る。若い石原裕次郎のきらきらさ。菅田将暉をはじめてみたときのよう。九品仏、由比ケ浜など昔の景色がうれしい。家庭崩壊レベルの大変なことが起きているのに、ヒステリックになる人がひとりもおらず。妙にカラッとしていて救いもあり不思議な読後感がある。S家泊。

コロナの秋 9月27日から10月3日

9月27日金曜日

曇り。涼しい。玉ねぎミックスビーンズ豚肉のカレー。Sは体調不良、半分だけ食べまた寝ている。アメトーク、テレビ千鳥、あちこちオードリー、見る。Sは往来座へ。ゲラ、読み終わる。夜、大倉で買い物してから往来座へ。saさん。お茶割り。Sは酒を飲まず、温かいお茶のペットボトルを飲んでいる。夕飯は、トマト、もらったチキンのチーズ焼きをトースターで温めたもの、ごぼう汁。ドラマ「ファーゴ」シーズン4、最後まで見る。看護師の死なせ方にぐっとくる。口紅を塗り、横の男の頭がふっとばされるのを見、車に写る顔、顔、顔、遠景の最後。車に顔を写していたのは自分の頭がふっとばされるところを見るためか。最後までメイフラワーらしい。洋服の襟やセーターがかわいい。S家泊。

 

9月28日土曜日

曇り。涼しい。玉ねぎもらったチキンのトマトソースパスタ。Sは往来座へ。昼過ぎ、豊島区役所の1階、としまセンタースクエアへ。萩尾望都先生トークイベント「素晴らしきマンガの世界」。 入口に貼られているトークショーのポスターの右端が斜めにたわんでいるのがすごく気になる。 会場のチラシ置き場の衝立の後ろに、トークショーのポスターがぐちゃっと丸めて見えるところに置かれているのがすごく気になる。 萩尾先生の話をしている姿が一番見えるであろう壁際の前から4番目の椅子に腰掛ける。2時開演。満席。200名の枠に5倍以上の応募があったと司会者。先生は緑のワンピースに薄緑の長めのカーディガンを着ている。マイクを台から抜き、手に持って話しはじめる。 池袋とのつながり、「ポーの一族」、夢枕獏さんが会うたびに再開しないのかと聞いてくるので「ポーの一族」が再開した話、面白かったマンガ、小説などの紹介。1時間があっという間に終わる。最後は萩尾望都先生とのじゃんけん大会。わたしはすぐに負けたが、勝ったひと3人が先生の手からサイン入り萩尾望都特集の『芸術新潮』をもらっている。詳細にレポートされている方がいてありがたい。

萩尾望都先生トークイベント「素晴らしきマンガの世界」レポート | 萩尾望都作品目録インフォメーション

トークショーが終わり、さっきまで先生がいたテーブルに先生おすすめのマンガと本、先生の著作が並んでいるので、皆スマホを手に囲んで写真を撮っている。しばらく遠くから見ていたが近づけず、あきらめて帰る。夜、K会長宅へ。いろいろ相談されるが、会長たちのストレスがないようにとしか言えず。わたしはもう極力関わらないと伝える。K夫人が倉庫の片付けて出てきたブツをもらう。みやこ染めの琺瑯鍋。K会長が子どものころ、薬局で染め粉を売っていたそう。往来座へ。MZちゃん。お茶割り。夕飯は、納豆みょうがアボカド、もらったハンバーグにおろしポン酢、ごぼう汁。 ドラマ「ファーゴ」シーズン5、見はじめる。時代がまた現代になる。S家泊。

 

9月29日日曜日

曇り、雨。もらった冷やし担々麺を、温かい担々麺にして食べる。サマちゃん、エガちゃんの五島列島の動画、見る。Sは往来座へ。セブんイレブンで資料をスキャン。行きに雑司ヶ谷霊園のそばで、自転車でこけている女性を見かけ、駆け寄って自転車をおこす。自転車の前後にのせた荷物を見、重いですもんねー、と話しかけると、あそこに猫ちゃんがいて見てたらコケちゃったのよ、と話す。目線の先を見ると、白黒の猫がこちらを見ている。S家に帰り、絵。夜、往来座へ。ZA先輩、saさん。お茶割り、缶ビール、缶のソーダワイン。深夜兄弟、のっぺら、松倉如子をユーチューブでかけると、のっぺらいいね、とZA先輩。閉店後、S、ZA先輩と明治通りを南下、tに教えてもらった高戸橋の居酒屋ツキアゲへ。カウンター数席の小さな店。便所は店を出て裏手の草茫々の空き地のなかにある。晩酌セットが、酒2杯と皿いっぱいに5品くらいのつまみがついて2千円という安さ。つまみも手間がかかっていてうまい。Sはカメノテをしゃぶるように食べている。しめにみなでパスタをひとつ。横のおじさんたちも近所のよう。気楽でいい店だ。SとZA先輩は2階のバークロスロードで飲むというので先に帰る。3時頃、S帰る。S家泊。

 

9月30日月曜日

曇り。玉ねぎトマト豚ひき肉のカレー。Sが先日食べ残したので、飯もカレーも少なめによそうが、カレーを食べたあとSは残った飯に生卵をふたつかけて食べている。Sは昨晩、バーで飲み、ZA先輩を家まで送り、近くの公園の便所に寄ってから帰ったそう。Sは休日、布団に転がり何でも鑑定団を見ている。絵。夕方、Sは定休日の往来座へ。夜、往来座へ。大市の下見に来たTちゃんが寄ってくれる。お茶割り。目白駅の交番横の階段をおりて左手にあった立ち食いそば屋、生そば車、が閉店していた、毎朝行ってたのに、ムトーさんはもっとそういうことを書いたほうがいい、1年でこんなに変わるとは思わなかった、とTちゃん。今日は六本木のアパホテルに泊まるそう。Tちゃんが帰り、ブログのあれこれを、直しといたから、とS。Sが仕事の残りをしているあいだにツルハ、ハナマサで買い物。往来座に戻ると、さっき直したブログがおかしい、とS。また以前と同じ、語尾が変、わけのわからない省略、と気持ちが悪い改変になっている。あわてて非公開にする。夕飯は、セロリのポン酢和え、母がくれた開楽の餃子、ごぼう汁。餃子がフライパンにくっつきうまく焼けずイライラする。皮が微妙に生な感じで、電子レンジでチンしてみるが、腹が心配。ブログが気になり、いろいろ見るがよくわからず。改変されたブログは残っていた履歴から元に戻す。往来座のパソコン2台、S家のパソコン2台、自分のスマホ、と時間が空いたときにあちこちから書き込むため、パソコンによってスクリプトが壊れるからかも、とSが言うがよくわからない。ドラマ「ファーゴ」続き見る。M家泊。

 

10月1日火曜日

晴れ。納豆ご飯。食堂アルバイトへ。毎日遅刻してくる社員に本社から指導が入ったらしいが、先週と何も変わらずあいかわらず微妙に遅刻してくる。終えて、S家へ。Sは休日だが、夕方から往来座に行くとのこと。絵。夜、往来座へ。お茶割り。夕飯は、もらった揚げ物、坦々味噌のせ冷奴、ごぼう汁。麦チョコを少し。ドラマ「ファーゴ」続き見る。シーズン5は、ときどき音が遠くなるのが気持ちが悪く、もしかして殺し屋が耳を撃たれたことと関係あるのかとも思うが、ファーゴはそういうことを一切説明しない。名画座手帖2025年版の帯文のゲストが発表される。アキ・カウリスマキ監督と俳優の岸井ゆきのさん。M家泊。

 

10月2日水曜日

晴れ。暑い。納豆ご飯。食堂アルバイトへ。終えて、K会長宅に寄ってからS家へ。Sは休日、ちょうどビリヤードをしに家を出るところ。帳簿書き。夕方、K会長宅に帳簿を戻し、目白通りセブンイレブンでスキャン、コピー。目白通りから鬼子母神通りに入ってすぐの左手、以前クリーニング屋だったところがビルごと建てかわり照明の明るいコインランドリーになっている。以前ビルの手前に小さなお稲荷さんがあったが見当たらず。ななめ向かいの飲み屋たつみはしばらく前に閉店、建物に売り出し中の紙が貼られている。S家に戻り、コピーしたものを折って様子見。『母の友』2025年3月号で休刊、『dancyu』2025年春から季刊化、『夕刊フジ』2025年1月31日付けで休刊、を同じ日に知る。夜、ロサ会館でビリヤードを終えたSとYくんと合流するはずが、接戦でなかなか終わらず。西口で待っていようとセブンイレブンで缶ビールを買い、西口公園のリングのしたのベンチに座って飲む。公園向かいのセブンイレブンは酒を買う人たちで常に列が出来ている。公園入口では地面に座って酒盛りする人たち。地面に座り込んでの酒盛り禁止の貼り紙があちこちに貼られている。ベンチで隣りに座る大学生らしきカップルは、ずっとパチンコの話をしている。夢あるよなパチンコは、入れた分より出てくればプラスってこと、人生経験で1回行っとこ。9時過ぎ、Sから電話。木々やで合流。生ビール、枝豆、ポテサラ、いぶりがっこチーズ、ピーマンの煮浸し、焼きとん盛り合わせ。2回目からQRコードを読んでスマホでオーダーしてください、と言われ、Yくんのスマホでオーダーしてみるもひとつも注文が通っておらず。面倒になり口頭で伝える。ビリヤードはSの負け。明日、キューを買う、とS。Yくんは、便所の扉が開けっ放しだったと怒っている。Yくんの前にはまた昔の白いタクシーしかとまらず、黒いいまどきのタクシーを探し、Yくんを見送って帰る。S家泊。

 

10月3日木曜日

曇り。涼しい。玉ねぎセロリひき肉のトマトソースパスタ。水曜日のダウンタウン、見る。記憶喪失ドッキリのロケ地が雑司ヶ谷野田クリスタル明治通り沿いの格闘ジムで記憶喪失になり、鬼子母神裏手の関はきもの店の前に佇み、三升屋でアジフライを食べ、ユルカフェで茶を飲んでいる。往来座にも来てほしかった。あちこちオードリー、見る。Sは、今日は前業はなし、と言いながら、朝飯を食べたあとまた寝ている。昼過ぎ、Sは往来座へ。絵。夜、往来座へ。ru先輩。明日は巨人優勝の飲み会に行くそう。閉店後、S、nと山手線で巣鴨まで、構内の花屋でnが花束を買い、三田線で白山まで。地上に出てすぐ、だんだんおりてJAZZ喫茶映画館へ。「名画座かんぺ」の配達。右手に大きな木製のスピーカー、その上や下にもスピーカーらしきものが何台も置かれ、その前に大型のテーブルがひとつ、左手に厨房、厨房に沿ってカウンター、ミシン台を改造したテーブルなどが並ぶ。天井近くの棚にはレコード、レコード、レコード、と本が並ぶ。壁には映画のポスター、レコジャケ、吉永小百合の色紙、首相官邸前のデモの写真、昔の映写機、天井から撮影所で使われていた照明がさがっている。壁は年代ものの琥珀色。男性がふたりスピーカー前の大型テーブルでリクエストしたレコードを聴いている。メニューはレコジャケで出来ており、開くとたくさんの酒とつまみが少し。瓶ビール3本、ミックスナッツ、チーズ。リクエストでかかっていた、早稲田のアジ演説からはじまる『ダンシング古事記』がかっこいい。店主もKさんも、こちらが気になるものがあると、ささっと本やレコードを持ってきて見せてくれる。レコードを聽くひとは右手の大型テーブルに、話したい人は左手のカウンター周りのテーブルに、となんとなく棲み分けられている。便所は左手の奥、入って鍵を閉めると電気がつく仕組みになっている。便所の壁には黒マジックでたくさんの落書き。全学連再建、正しく生きる、その本質はなにか、高原さん愛しているのです、世界が終わるとき君はリンゴの木を植えるのです、SEXしたいよ〜ん。こうした落書きも久しぶりに見る。学生は東大と芸大が多いそう。店主とKさんが長くやられていた映画館は、11月ごろ次のひとに引き継がれ継続されていくそう。白山の松屋へ。瓶ビール、ごろごろチキンのバターチキンカレー、食べる。Sは体調がだいぶ悪いらしく、ビール飲めないと言いながら、牛皿Wとチーズがかかったハンバーグを食べている。白山からまた三田線巣鴨まで。構内に一昔前のキオスクが描かれた大きな油絵がかかっていることに気付き写真を撮る。JR巣鴨駅のホームに出ると、以前キオスクだったらしい空の箱がぽつんとありそれも写真に撮る。池袋でnと別れ、雑司ヶ谷に帰る。体調が悪いから早く寝ると言っていたSはまたパソコンをぱかぱか叩いていて寝ず。猫エサが高くなった、倍くらいになった、とぶつぶつ言っている。S家泊。

コロナの秋 9月20日から9月26日

9月20日金曜日

晴れ。ヨーグルト。池袋から山手線で上野まで。車窓から見える空が秋になっている。駅構内のメルヘンでローストビーフサンドを買う。軽井沢まで新幹線。車内で早々にサンドイッチを食べる。1時間かからずあっという間に着き、軽井沢駅のコインロッカーのあたりでうろうろしているとuちゃんがやって来る。uちゃんに200円借り、ロッカーに荷物を入れる。北口に出て大通りを北上。日差しが強く、首が焼ける気配がしている。脇田和美術館へ。ピアノの調律中だそうで100円負けてもろう。ばいーん、どかーん、ぎゅいーん、と館内に大きな音が鳴り響いている。2階にあがるとグランドピアノ2台が調律中。音に囲まれながら絵を観る。大きなものより小品が好き。年代がばらばらに展示されているが、年代ごとの絵の差があまりない。年表を見ると、12人兄弟で、小さいころから絵を習い、大正時代に外国に留学と、とても恵まれている。旧アトリエも庭から眺める。かっこいい。軽井沢でよく見る火山岩の石垣から草が出ているのを見、こういう風にしたいんだよね、とuちゃん。脇田和のサインが読めず、受付のひとにどう読むか教えてもらう。このへんが「w.」で、これが「K」で、昔のはもっと読めるように描いてたんだけど。「w.」だけ読めるようになる。昼飯を食べる店を探してさまよう。通りではじめに見た店がドイツのソーセージ屋だったせいか、ソーセージ、ソーセージと唱えながら歩く。大通りからつるや旅館まで歩き、しっくり来る店が見つからず、結局何店舗かある腸詰屋に入る。ソーセージセットと生ビール2杯。一皿に3種類のソーセージ、何種類かのハム、サラダ、ピクルスがのり、パンがふたつついている。平日のせいかとても空いてる。入口に生ハム教室の案内。作った生ハムを1年かけて干し、真空パックして渡してくれるそうで、生ハムに名札がついている。つるや旅館、テニスコート、軽井沢ユニオンチャーチ、矢ヶ崎川、「お気持ちの道」を歩いて室生犀星の旧居へ。林のなかに転々と別荘が建ち並ぶ軽井沢っぽい景色のなか、車も通れないような細道の先にある。思っていたより敷地は広くなく、高低差があり、ゲストハウス母屋など3棟建っている。苔の緑が鮮やか。苔の手入れをしていた方に聞き、犀星と同じ場所ポーズで写真を撮る。大通りからそう遠くもないのに、とても静かで気持ちがいい。向かいの家の土管煙突。大通りを越え、別荘の石垣に生えているきのこを眺め、雲場池へ向かう川沿いの遊歩道を歩く。足をひたすと水がこれでもかと冷たい。雲場池正宗白鳥の文学碑を見、駅向こうのミカド珈琲でモカソフトを食べてから軽井沢駅へ戻る。新幹線で長野まで。善光寺に行く参道沿いを左折した先にある銭湯「アルプス湯」へ。マンション1階の銭湯、建物の右手に居酒屋がある。男女別れた入口で、左手に女湯のドア。わかりやすくドアに便所に貼るような赤い女型のマークが貼られている。入ると左手に下足箱、右手前に傘入れ、正面右手に入口がある。右手に番台。入浴代500円払う。脱衣場。右手にロッカー、左手に3人分のベビーベット、手前の壁に鏡とドライヤーが置かれている。洗い場入口のガラス戸に上のハイツの入居者募集の貼り紙。入浴代、水道代が無料はうれしい。洗い場。左右の壁にカラン、真ん中に二人向かい合わせの小さな島カランが縦並びでふたつ。奥の湯船に向かって小さな島カランに座ると、カランが銭湯を動かす操縦桿のよう。湯船は奥の壁にそってふたつ、右手が深め、左手がジェットがついた浅め。ジェットは強めで体が前に押されるくらい。正面の壁にはモザイクタイル画で、黄色い草のなか、左手に牧場のような建物がある風景画。素朴でかわいらしく、ねむの木学園を思い出す。脱衣場も洗い場もこじんまりしていて、渋谷の銭湯「さかえ湯」を思い出す。ペットボトルの水を買う。あたしが子どものときからだから90年前から、昔はうえが宴会場でね、建て替える前、上で飲んでお風呂入って、お風呂入って上で飲んで、昔は湯船も三つあって、あの絵は北海道、稲穂を干すなんとかって建物、男湯の絵は黄色と紫の花が咲いてて太陽がのぼっているところ、たまに写真撮ってくひとがいるのよ、昔は髪を洗うと10円、入浴代も10円、昔はよく髪を染めた粉をここで落としていってね、床が黒くなって、前はあっちとそっちともっと銭湯があったんだけど、500円、高いわよね、時代は変わるから。夜の善光寺へ。山門そばの溝で猫が寝ている。山門の仁王像がデカくてものすごい迫力。ほとんどひとがおらず、古い建物や寺が左右に並び、暗くて江戸時代にいる気分。月も出ている。権藤から長野電鉄で須坂まで。権堂駅の地下鉄の構内が古く、昔の浅草駅みたい。特急券プラス100円。須坂で降り、夕飯の店を探す。スパークリングワインが飲みたいと言い張り、ワインを置いてそうなイタリアンKitchen&Bar SABOへ。スパークリングワイン、アボカドのバルサミコ酢サラダ、生ハムの盛り合わせ、カツオのカルパッチョ、海老入りペペロンチーノ。どれも盛りがよく、パスタはふたりで分けて食べる。昔はもっと食べられたのに、と言い合う。夜道を歩いてuちゃんちへ。元はuちゃんのばあちゃんちだったところ。いまはuちゃんの東京との二拠点生活の家になっている。砂壁をどうにかし、襖と障子を張替え、本棚を置き、といろいろ夢があるが、いまはuちゃんの荷物が畳のうえに転々と転がっている。布団でだらだら話しているうちにいつの間にか寝る。虫の声が大きい。須坂泊。

 

9月21日土曜日

曇り。涼しい。虫の声。ときどき須坂動物園からなにかの鳴き声が聞こえる。野菜ジュース、中国茶、シャインマスカット。須坂動物園へ。入園料200円。聞こえてきていた鳴き声はフラミンゴだったよう。くま、トラ、など大型のものから、アヒルうずらなど小さなものまで、こじんまりした動物園だがいろいろいる。猿の檻がとても小さく、小さすぎる、もっと大きくしてやればいいのに、と猿の前で話していると、猿にドラミングされる。ひとんち来て小さいとか言うから怒られるんだよ、とuちゃんにも怒られる。カピバラが水のなかでうんこをする習性と知る。1匹のカピバラが体ぴったりくらいの濁った水槽に身を沈めている。トカラヤギのタイヨウ、ロバのアイボン、かわいい。アイボンは虫が来てもよけないので刺された足から血が出ている。動物園のひとが虫よけの布を足に巻いてあげている。2匹ともひとが好きで寄ってくる。ほっぺがもちっとしていて毛がかたい。動物園の敷地に沿って墓地とテニスコートがあり、賑やかなのか静かなのか。野球場を横に見、百々川を渡り、戸隠そば「たけの春」へ。瓶ビール、天ざる、蕎麦大盛り。uちゃんはみょうが蕎麦を食べている。エビ愛がないので天ぷらのエビをuちゃんに譲渡。ざる蕎麦はザルのうえに一口サイズU字型に丸められた蕎麦が並んでいる。ぼっち盛り、と言うそう。ふつう盛りが5ボッチ、大盛りが7ボッチ、だったような。つるっと平らげる。帰り道、ブドウ畑のあいだを歩く。右を見ても左を見てもぶどう、ときどきりんご。正面が飯綱山、左横のギザギザが戸隠、あの奥がアルプス、だと教えてもらう。園芸店ガーデンソイルでuちゃんが花瓶を買う。uちゃんちに戻り、畳に転がる。中国茶飲む。ムール貝酒蒸しにしてー、滝平二郎の半日村、ホームセンターの歴史。夕方、須坂駅に向かって歩いていると、住宅街の奥から賑やかな音がする。見ると酒蔵の祭りと縁日。遠藤酒造場。ちんどん屋が屋台のあいだで演奏している。バスの送迎も出ていて、とても賑やか。心惹かれるもここで日本酒を飲んだら帰れなくなると、チラ見して須坂駅まで。構内の八百屋でシャインマスカットとみょうがを買う。マスカットは粒がぱつぱつででかい、みょうがは大きな袋に入って120円と安い。最高。長野電鉄で権藤へ。アーケード街を歩く。相生座、古本のだんち堂。アーケードのした、道に野菜を並べて売っていて那覇を思い出す。uちゃんの妹が昔バイトしていたというつるやでuちゃんが酒饅頭買う。皮だけ一口もらって食べる。ほかほかでうまい。参道渡り、官庁通りの銭湯「亀の湯」へ。以前、小布施で古本市をやったさいに一度来たことがある。裏に警察の道場・武徳館がある。「亀の湯」は2階建てに見える洋風な建物。正面に草木が生え、コンクリの柱のうえに道に向かって獅子が置かれ、その奥に男女別れた入口のドアがある。右手が女湯のドア。開けると右手に下足箱、左手に番台。道から見えないよう、大きな木の衝立が置かれている。入浴代500円。脱衣場。島ロッカーが真ん中にひとつ、右手の壁にもロッカー、左手に鏡と小さな冷蔵庫。不思議なのは、脱衣場にガラス窓に覆われた何かが突き出ていること。見ると地下におりる階段になっている。洗い場。入るとすぐ溝、左手に立ちシャワーがひとつ、ぐるっと四方の壁にカラン、正面入ってすぐに島カランが1列。島カランは、鏡がなく、カラン台のうえに浮く形でパイプが通され、シャワーがつけられていて、パイプの額縁のよう。湯船は、真ん中に長方形であり、右手に小さめの泡風呂、左手に大きめの湯船、仕切りの壁から大きめに向かって湯が流れ落ちている。湯船は白い長方形のタイルでとてもかわいらしい。1階から吹き抜けに向かっての木の壁のカーブがとても優雅。壁には洗い場側に赤富士の大きな写真、反対の天井の段になっているところに、茶色い鍋から唐草がのびている絵、がある。窓枠もアーチ状になっており、ローマとかギリシャとかを思わせる。脱衣場の真ん中に突き出ていたガラス窓のなかの階段をおりると、右手にサウナ、正面に天井から四角く水が落ちるシャワー、左手に大きなベンチスペースがあり、とてもめずらしい。いろんな種類のリンゴジュースが売っており、紅玉のリンゴジュース買う。うまい。今年で創業106年、道の向かいから建物ごと移してきて80年、最後にリニューアルして40年、でももっと古いところあるんじゃないかしら、アルプスさんは90年って?そう?鍋と唐草の絵は何が描かれているかわからない、40年前に東京から来たデザイナーさんが提案してくれてあーなったんだけど、富士山はね、絵師に描いてもらうとそのひとの富士山になっちゃうじゃない、だからお父さんが写真のカタログから選んで、お客さんがあれと同じ富士山の写真を撮ったことがあるって、あれは700何号線の坂を降りたところから見た富士山だって、秋の早朝じゃないとあんなに赤くないんですって。権藤のアーケード商店街で夕飯の店を探す。居酒屋まえのへ。生ビール、ウーロンハイ、ポテサラ、冷やし茄子、焼き串いろいろ、バイ貝、厚揚げ、ポテトフライ。野菜のメニューには自家農園と書かれている。松茸のすき焼きが気になるが高くて頼めず。ほくほくしたものに興味がない、とuちゃん。じゃが芋、さつまいも、栗、かぼちゃ、など。野菜しかほくほく使わないのかねー、ホッケは?ホッケはほくほくと違う、と却下される。店内のテレビで能登の大雨を報じている。長野駅まで歩く。花火の音がするが反射してどこからあがってるかわからず。ちらっと右手のビルの隙間から見える。裾花川のあたりか。長野駅みどりの窓口で新幹線のチケットを買い、閉店間際の駅ビルでイタリアン七味買い、ニューデイズで信州りんごのチューハイ買う。uちゃんと別れ、新幹線で上野まで。チューハイのアルコール度数が思いのほか高く酔っ払う。同じりんごの産地なのに、青森にはコンビニにでさえあれだけ並んでいたシードルが長野では見ない。上野から山手線で池袋、往来座へ。Sがひとりで仕事している。nに買ってきたシャインマスカットを置いて帰る。S家泊。

 

9月22日日曜日

雨、風。もらった冷やし担々麺セットを、涼しいので温かい担々麺にして食べる。味が濃いので牛乳を足す。SはTシャツを着て、くさい、と脱ぎ捨て、忘れてまた脱ぎ捨てたTシャツを着て、くさい、と同じことを言っている。Sは往来座へ。雨がやんだので洗濯。ゲラ読み。夕方、ふと窓を見るとものすごい夕焼け。雲が燃えているよう。夜、大倉で買い物してから往来座へ。asさん、saさん。お茶割り。須坂土産のシャインマスカット食べる。nがいままで食べたなかでも3本の指に入る、とよろこんでいる。夕飯は、トマト、担々麺の肉味噌をのせた冷奴、ごぼう汁。ドラマ「ファーゴ」続き見る。S家泊。

 

9月23日月曜日

雨、晴れ。涼しい。朝の雨で干しておいた洗濯物がびちょびちょに、風で飛ばされベランダに落ちている。もらった肉そぼろでジャージャー麺。ユーチューブで深夜兄弟の「夜更かし」聽く。ライブ行きたい。Sは往来座へ。洗濯。ゲラ読み。夕方、往来座へ。東通り入ったところの蕎麦屋まつやから出前をとる。Sがカツ丼ともりセット、nが冷やしたぬきそばとおにぎりセット、ru先輩が天ぷらもり、わたしが親子丼もりセット。しばらくして大きなお盆にのせてバイクが到着。正月にサン浜名2階で飲んでいたら声をかけられた雑司が谷小学校の一学年下だったひと。どもども、と挨拶。量も多く、安く、うまく、懐かしい。食べ終え、丼を洗って外に出しておくところも懐かしい。ザルのしたに、ごちそう様、と手紙そえる。S家に帰り、ゲラ読み。夜、往来座へ。ru先輩。お茶割り。5時間経ってもまだ腹がいっぱい。Sが出汁のようなものだけ飲みたいと言うので、仙台のお客さんにもらったメカジキの汁のレトルトパックを電子レンジでチンする。夕飯は、Sだけメカジキ汁。これすごい魚の出汁、とS。麦チョコを少し。「ファーゴ」続き見る。M家泊。

 

9月24日火曜日

晴れ。涼しい。納豆ご飯。食堂アルバイトへ。終えて、往来座へ。定休日だがSが仕事をしている。Sがげらげら笑いながら、むちょすのブログ変なんだけど、下書きのままあげたの?と言われ、確認すると、わけのわからない省略、語尾が書いてもいないですます調、書いてもいない単語、とぐちゃぐちゃになっている。気持ちが悪いので慌ててパスワードを変更する。ブログを訂正してあげなおしていると、TちゃんTっちがやってくる。お土産に「かるかや」缶バッジとTシャツもらう。グッズが出ているとは知らなかった。S、Tちゃん、Tっちと、法明寺を歩きつつ、ラシーヌでドーナツとエッグタルト買うふたりを眺め、南池袋公園で遊び、東通りの硯やへ。生ビール、ウーロンハイ、じゃがバタ、本マグロ刺、トロサバ、小松菜のおひたし、味噌きゅうり、きつねおろし、鳥の唐揚げ、ゲソ揚げ、しめにスパイシーカレーうどんをみなでわけて食べる。プラセンタ、いろんな買い取り、フラハピさん、徒然舎の3階が楽しみ。Sがまたビリヤードに行こうと騒ぎ、みなで歩いて西口のロサ会館まで。途中、IWGPのロケ地のひとつ池袋大橋を通る。ロサ会館でビリヤードを2時間ほど。Sの打ち方講座、最後は東京対岐阜のチーム戦。僅差で東京が勝ち、帰り道にチョコモナカジャンボを奢ってもらい、食べながら帰る。東口のホテルまでふたりを送り、酔っ払ったSがまたしつこく帰りたがらず。帰り道、Sは上機嫌で缶ビールを飲んでいる。M家泊。

 

9月25日水曜日

曇り。涼しい。納豆ご飯。Kさんちのお父さん亡くなったんだって、音大の横のセンターで囲碁うってて倒れてそのまま、大往生よね、と母。食堂アルバイトへ。終えて帰るころに雨。蟲さんからお知らせいただき、東通りの新栄堂書店で『暮らしの手帖』32号買い、S家へ。Sは休日、布団に転がりアニメ「お〜い!竜馬」を見ている。『暮らしの手帖』の「書皮の心意気」という特集に蟲文庫枇杷の書皮が取り上げられている。うれしい。ゲラ読み。夜、缶ビール飲みつつ東池袋マルエツへ。買い物。Sは連日酒の飲み過ぎのため、ゆうちゃん死んじゃう、今日は飲まない、と言いペットボトルの茶を飲んでいる。本搾り飲みつつ帰る。夕飯は、冷奴の肉味噌のせ、もらったチーズ入りメンチカツと焼き鳥、ごぼう汁。麦チョコを少し。ドラマ「ファーゴ」続き見る。絶対に関わり合いになりたくない最も厄介だと思っていたキャラたちが何人もいるが、あっさり死んでいく。M家泊。

 

9月26日木曜日

晴れ。納豆ご飯。食堂アルバイトへ。終えて、S家へ。ゲラ読み。夜、缶ビール飲みつつ目白台まいばすけっとまで。缶ビール飲みつつ護国寺マルエツまで。ひとりで飲み歩きながらふわふわと、いろんなことばが浮かんで消える散歩が好きだ。あそこでちょっと前までTちゃんが古本屋やってたんだよ、あれからどれくらい経ったのか、中央線よ空を飛んであのこの胸に突き刺され。買い物。本搾り飲みつつ帰る。夕飯は、ブロッコリーじゃが芋ベーコンのジェノベーゼパスタ。12時過ぎ、Sから電話。酔っ払っている。1時ごろS帰る。Sは神保町で飲み会だった。ぶえー、ぶえー、と叫ぶので、うるさい、とこちらも叫ぶ。しばらくするとぱたっと寝るが、こちらは目が冴えて寝れず。数時間でSが起き、そこらの電気をばんばんつけまた、ぶえー、ぶえー、と叫び便所に行ってさっさと寝る。また目が冴えて眠れず。S家泊。