断片日記

断片と告知

みちくさ市、前日の記憶

みちくさ市、前日、19日のこと。
午前11時半、鬼子母神通りのキク薬局ガレージに集合。宅急便で送られてくる出展者の方々の荷物を受け取り、解りやすいように名札を貼り、出店場所ごとにまとめていく、という作業の繰り返し。合間に、肉の日高で買ってきた揚げ物と惣菜を貪り食い、漫画「東京都北区赤羽」の2巻を回し読みして笑う。いつもより作業が順調に進むのは、初参加の古書往来座経理主任マコチ嬢の働きが素晴らしかったからで、出来れば毎回参加していただきたいと切に願う。ひととおり荷物が揃ったところで、車に備品と荷物を積み、前日の作業がほぼ終了する。
6時過ぎ、まだ細かな作業をしているわめぞ民を残し、目白のブックギャラリーポポタムに行く。今日は、大竹昭子さんのトークイベント「カタリココ」の日で、ゲストは詩人であり小説家でもある小池昌代さん。エッセイと小説の話、詩の朗読、と盛りだくさんな内容で、50人以上のお客さんが詰め掛ける、大盛況のイベントだった。何よりも驚いたのが、お2人の声の美しいこと、その朗読の見事なことだった。眼福ということばがあるが、耳福ということばがあってもいいのでは、と思った夜だった。
イベント終了後、ポポタムの片付けを手伝い、残った数人で軽く飲む。少人数で飲みながら聞く大竹さんと小池さんの話はさらに面白く、観客がいないのが勿体ない、いやいやこれは贅沢である、というふたつの気持ちが沸き起こる。軽くといいながらワインを飲みながらの話はやたらに面白く、結局お開きになったのは深夜12時近くで、家に帰り寝たのは午前2時過ぎだった。