2009-10-08 傷跡 日々 台風が通り過ぎた町を歩く。道路にへばりついた湿った落ち葉。落ちて踏まれて潰れた銀杏の実。吹き溜まりのちりあくた。死んで浜辺に打ち上げられた海月のようなビニール袋。荒々しく水洗いされた町は、あちこち破けて傷だらけだ。スモッグの吹き飛ばされた高い空と空気だけが、いつも以上に輝いている。