断片日記

断片と告知

霧の中

恵比寿へ。リムアートの別館で山本祐布子さんの「Paper Foods」展を見る。切り絵の展示。日本の品種とは違う、細長く種がいっぱいあって水っぽそうな、スイカの切り絵が1番好き。
青山まで散歩。HBギャラリーで北村人さんの個展「となり町」を見る。北村さんの絵は、久しぶりに頭にきちんと入ってくる絵だった。気持ちがいい空間と線と色。伸び伸び楽しそうに描いている。描いているときに迷わない、と北村さんは言っていた。悩んでばかりの私には、その言葉がとても羨ましい。
ここのところ、絵の好き嫌いが良く解らない。何を見ても頭にすっきり入って来ない。好き嫌いも良し悪しも解らないということは、自分の中の基準がぐらついているということ。ぐらついていると、自分がどうゆう絵を描いていいのかもわからなくなる。どうゆう絵が描きたいのか、描きたかったのか、もう一度考え直す必要がある。個展の前で時間もないのに、こんなことをしているのは、しなくちゃならないからだ。霧が晴れないと、一歩も前に進めない。