断片日記

断片と告知

満開の桜の下

アトリエのある場所は、元小学校の3階の旧理科室。窓の外には満開の桜の花がもわっと広がっている。視線の先まっすぐにある桜は、下から見上げる桜とは少し違う。花の一つ一つがこちらを向いているように見えて少し息苦しい。去年もここでこの桜を見たはずなのに、その記憶がない。
夜は目白台にある眺めの良い公園で、「わめぞ」の花見。かなり厚着をしてきたつもりだったのに、やっぱり寒い。桜はちょうど満開で、その下に寝転がり、旅猫雑貨店の金子さんの弾く三味線の音を聞く。もうこのまま何もしたくない。花見6回目。