断片日記

断片と告知

埋立地

招待券をいただいたので、東京ビックサイトで行われているデザインフェスタを見に行く。昼過ぎに着くと、すごい人と、すごいブースの数で、会場が、わーん、としている。とりあえず端から見ていく。足を止めてまで見たいと思う展示は少ない。参加している人たちはみんな若くて、まだ途中、のような作品が多い。きっとみんな、これからの人たち、なんだろう。
おっ、と思って足を止め、良い絵だな、と見入っていると、大阪でお世話になった、原君とミロコさんのブースだった。先週行われたゲイサイにも二人は参加していて、見に行くと言っていたのに、私がすっぽかしたのだ。東京で飲もう、と言っていたのをすっぽかしたのも私だ。その非礼を詫びて、大阪でのお礼を言って、絵を見る。会えて良かった。この絵を見れて良かった。ミロコさんの絵、大好きだ。
天気も良いので、ビックサイトから豊洲まで歩く。歩き出してから、湾岸の埋立地には、ほとんど日陰がないことを知る。頭も皮膚もじりじりしてくる。暑い。歩いていて目に入るものは、大きな空き地と、建設途中の高速道路くらいしかない。楽しくない。たまに見える、大きな河口と、そこに浮かぶ水海月と、古い都営団地の力強い形、だけは見ていて楽しい。歩いたのを後悔し始めた頃、豊洲の駅に着いた。あまり楽しくない散歩もあることを知る。