断片日記

断片と告知

要町ちょっとご報告

今日は、「マルプギャラリー」のある要町のご案内をしようと思います。要町は「かなめちょう」と読みます。要町は、地下鉄の有楽町線または副都心線に乗り、池袋から1つ目の駅です。地上に出ると、山手通りと要町通りという2つの大きな道路が交差しています。要町駅は、この交差点の真下にあります。山手通りは南北に、要町通りは東西に走っています。5番出口を出て、要町通りを池袋方面に歩いてみましょう。緩い坂道になっていますのでのぼってください。少し歩くと左手に祥雲寺という大きなお寺があります。ここの墓地には漫画家・石ノ森章太郎先生のお墓があります。003のフランソワーズ・アルヌール と、009の島村ジョーの石碑が目印です。祥雲寺のすぐ横には、茶色の大きなビルがあります。ビルの上にある、女性自身、JJなどの広告でも解るように、ここは出版社・光文社のビルです。この光文社ビルの中には、ミステリー文学資料館があります。今の展示は「疾走する本格ミステリーの騎士 島田荘司、その挑戦と冒険」です。入館料は300円です。光文社ビルの横に細い道があります。この道を入って少し歩いた左側にかえる食堂があります。いつも私が「みどりのカレーご飯大盛り辛め」を食べているお店です。カレーも美味しいですが、シフォンサンデーも美味しいです。お昼にカレーを食べるもよし、3時にお茶をするもよしです。この道をまっすぐ行っていくつか曲がるとマルプギャラリーに行けるのですが、必ず道に迷います。なので、かえる食堂を堪能したら、先ほどの5番出口までひとまず戻ってください。5番出口の横に弁当屋があります。この弁当屋の横に、谷端川緑道という緑生い茂る道がありますので、そこを道なりに北上してください。この道は、その名前のとおり谷端川を埋め立てて作られた緑道です。宇佐美承の「池袋モンパルナス」(集英社文庫)を読むと、昔はここ谷端川沿いにもアトリエがいくつかあったようです。緑道は、むかし橋があったような形跡をいくつか残しながら右に大きく湾曲しています。本当にこの道沿いにあるのかしらと心配になる頃、左手に大きな銀杏の木が見えてきます。この銀杏の木を越えると行き過ぎです。20歩ほど戻ってください。この木がある家の手前に建売住宅が3軒並んでいます。この3軒の真ん中の家が、マルプギャラリーです。ちょっと緊張するかもしれませんが、思い切って玄関のドアを開けてください。玄関入って正面の壁に、DMになったスプーンの絵が飾られています。その絵の下には芳名帳がありますので、お名前など記入してください。靴を脱いで奥の部屋に行ってみましょう。正面に黒い絵、両側にカラーの絵が並んでいます。ギャラリー内には椅子もテーブルもありますので、絵を見つつ、歩き疲れた体を少し休めてください。マルプギャラリーは、マルプデザインという装丁のデザインをしている会社が経営しています。なので上の階はデザイン事務所になっています。まったりと絵を見た後は、また要町駅まで戻ってみましょう。交差点にあるコンビニ・ampmの横の横にブックオフがあります。2階まである大型店です。先に105円棚を見ておかないと落ち着いて絵が見られないという人は、とりあえずブックオフから先に行ってください。このブックオフの前の道を池袋とは逆方向に少し歩くと、右手に商店街の入り口があります。えびす通り商店街です。先日「おさんぽ市」をした日の出優良商店会に負けず劣らず、ここも「ザ・昭和」な商店街です。この商店街の中ほどの路地の奥に、私が要町で1番お薦めする銭湯「山の湯温泉」があります。温泉とありますが、450円で入浴できる銭湯です。この銭湯、たぶん普通の人は辿りつけません。マルプギャラリーの100倍くらい難易度が高いです。この辺りは戦火の被害がなかったようで、整備されていない入り組んだ細い道が残っています。商店街の奥のその細い道のどこかに「山の湯温泉」はあり、特に目印もないので、そこまでの道のりを説明できません。地図を見て、この辺かしらと思った辺りで空を見て煙突を探してください。私もそうして探し当てました。夕暮れ時、細い路地の奥に山奥の温泉ような佇まいの銭湯を発見したときは、本当にうれしかった。しかもこの銭湯、湯船が変わっていて、洗い場の中央に瓢箪型というか達磨型というかで鎮座しています。東京でもめったに見ない形です。自分の目で見て、そして体感してください。帰りはもちろん、商店街か要町駅前の居酒屋で生ビールをきゅーっと飲みましょう。はっきり言って、至福です。
ミステリー文学資料館 | 光文文化財団 | 光文社
イベント情報 | 一般財団法人 光文文化財団 ミステリー文学資料館
足のむくみを解消する漢方薬
Malpu Design | 書籍の為のデザイン
山の湯温泉
※ギャラリーそばの大きな銀杏の木は、4月18日に切られてしまいました。残念です。