断片日記

断片と告知

貧乏と焼肉

携帯電話が繋がりません。大規模な通信障害ではなく、貧乏のせいです。2か月分の通話料を延滞し、ついに今日、電話が繋がらなくなりました。考えてみれば、貧乏人が携帯電話を所持すること自体、贅沢なのです。所得に合わせた通信方法というものが、きっと世の中にはあると思うのです。糸電話、のろし、トーキングドラム伝書鳩。どれも素敵に楽しいのですが、こんなもので仕事の電話がくるとは思えません。残念でなりません。
諦めて料金を支払い、夜は高田馬場へ行きました。立石書店ブルゴーニュ岡島さんに焼肉を奢っていただきました。食べ放題ではない焼肉屋に行くのはいつぶりだろう。考えても考えても思い出せません。もしかしたら食べ放題の焼肉しか食べたことがないのかもしれません。一皿1000円以上の肉を頼むのは勇気がいります。岡島さんの顔とメニューを交互に見ます。いいから何でも頼めよ。上カルビでもいいの?いいよ。上カルビと、白ホルモンと、タン塩と、豚ロースと、イカと、レバ刺しと、焼き野菜と、ナムルと、キムチの盛り合わせと、あっ、サンチュもお願いします。メニューをよく見ると、カルビにも3種類あるようです。どう違うのか、お店の方に聞きました。脂の量が違います、多いのと普通のと少ないの。それじゃその普通のやつもください。生ビールを飲んで、肉を片っ端から食べていきます。どれをどう食べても美味しいです。お腹いっぱいの帰り道、跳ね回って走り回って雑司ヶ谷まで帰ります。途中、何かを蹴ったような気もします。