断片日記

断片と告知

ダメな客

先日の話。アトリエの帰り道、缶ビール片手に古書往来座を覗くと、番台には瀬戸さんがいてノムさんがいて朝さんがいて、楽しそうに映画の話などしていたので乱入してみる。宮崎の実家に戻っていたノムさんに、宮崎の地ビールをお土産にもらう。ついでに宮崎地鶏の焼き鳥が真空パックされたものももらう。缶ビールはちょうど飲み終わり、もらった地ビールはほどよく冷えている。ここで飲む、とワガママを言い、地ビールの蓋をポンと開けてもらう。焼き鳥のパックも開け、箸を借りてつまむ。身がほろほろと鶏というより魚のようで、濃く苦い地ビールによく合う。古本屋の番台を立ち飲み屋にしてくだを巻き、何も買わずに立ち去るダメな客は私。