目の前に座る女性が不思議な煙草を吸っていた。灰皿に溜まっていく吸殻が、やけに細く頼りなかった。それ手巻きの煙草?と隣りに座るNさんの言葉で、あぁそうか、と気づく。横溝正史の「獄門島」の中で、脱走兵か何かが土蔵の中で隠れて吸っていたのが、辞書…
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