断片日記

断片と告知

十条のリトルコさんで伊藤絵里子さんの個展「茶の間」を見る。古い商店街を歩き伊藤さんの絵にたどり着く。その過程がいい。商店街と伊藤さんの絵は似合う。リトルコさんはカフェ件ギャラリー。カレーが美味しいとの噂なので、本日のカレー(チキン)とりんごジュースを注文する。出来上がるまで壁の絵を見る。藁半紙に黒で描かれた急須や湯飲み、そしてお茶菓子。錆びた画鋲で壁に貼られている。出来上がったチキンカレーを食べる。おいしい。カレーを食べながら正面を見ると、換気扇の横にコケシの絵。似合っている。カレーを食べ終え、もう一度ゆっくりと絵を見る。身近にあるものをじっと見て描いた絵。私には描けない絵。また羨ましい病が出そうだ。リトルコさんを出て、長い長い十条の商店街を探検する。商店街を抜けてもまた商店街がある。小さな焼き鳥屋の前でおばあちゃん3人組がカルピスソーダを飲みながら焼き鳥を食べていた。この町のおばあちゃんは元気だ。
伊藤さんの個展は10月14日(日)まで。晴れた日にお散歩しながら行ってください。
http://homepage2.nifty.com/littleko/introduction.html
夜、初台のオペラシティへ。コンサートホール・タケミツメモリアルで「インド=スリランカ交響楽団」の演奏を聴く。演目は「大学祝典序曲」「スワラサンガ・ヴァンナマ」「シンプル・シンフォニー」「ロメオとジュリエット」とアンコール曲「ばらの乙女たちの踊り」の5曲。さまざまな音がぎゅうっと集まってきて、一瞬でふわっと空に解き放たれる。その瞬間がとてもいいなと思う。インドの太鼓もおもしろかった。カーンカーンというとても高い音が楽しい。音を体に一杯詰めて歩く夜の散歩も、またいい。Mさん、どうもありがとうございました。楽しい夜でした。