断片日記

断片と告知

煮込む

日の出会へ。研ぎ猫さんが何かを煮込んでいる。コンロに鍋が2つ、床にあぶれた鍋が1つ、その周りに大量の野菜がザルに入って置かれている。3つの鍋の正体は、1つはカレー、1つはハヤシ、1つはホワイトシチュー。中に入る具は全て同じ。その出来上がった3つの鍋を部屋の真中に、どんっ、と置き、その周りを取り囲むようにみんなが座る。12合焚いたという大量のご飯がナミナミとどんぶりに盛られ、それにこの三種の神器をかけて食べるのだ。3つの鍋から皿にすくうお玉は1つだけ。なので使い回していくうちに、この3つの鍋が同じ色になっていく。もはや、どれがカレーで、どれがハヤシで、どれがシチューなのかがよくわからない。