断片日記

断片と告知

阿吽の呼吸で

外市、初日。晴れ。じっとりと暑い。古書往来座の瀬戸さんに作ってもらった外市専用機「チョモランマ」。本を入れると、重い、道の段差を越えられない、と1人で運ぶのが無理なので、退屈くんに家まで来てもらい、一緒に往来座まで押していく。ゴロゴロと言わしながら、本がぎっちり入った本棚が道を転がっていく。不思議な眺めだ。往来座に着き、所定の場所に置いてみると、あまりにもしっくりと普通になじみ、かえって存在感がない。これが、「乙女」を目指した結果なのか。
コミケではイマイチの売上だった「死闘篇」。わめぞの本拠地「外市」では、さすがによく売れていく。サインを求められることも、しばしば。慣れないことゆえ、どうしていいのかよく解らず、とりあえずちんまりちんまりと名前を書いていく。たくさん書くうちに、いつかもっと格好いいサインが書けるようになるのだろうか。それとも、こんな機会は2度とないから、そんな心配は無用なのか。
「死闘篇」の売れ行きに対して、イマイチなのは自分の出した古本の売れ行き。「チョモランマ」の乙女度に対して、出した本がいけなかったのか。今回のイチオシ本は「 男同士のSEXマニュアル 」。「本書はゲイの専門書ではありません。男同士で気軽に性欲処理をしようという、画期的な男同士のSEXのマニュアル本です。」と謳うこの本。「まえがき」からしてめちゃくちゃ面白く、わめぞ男子全員にむりやり読ませ、女子にも読ませ、その面白さを訴え、これはきっとボーイズラブ関係者、腐女子のみなさん、必読の本だと宣伝するも、さっぱり売れない。というか誰も手に取ってさえくれない。中を見ていただければわかるのですが、豊富な写真と図版で、漫画を描く人たちには必携のポーズ集にもなりえると思うのですが、どうでしょうか。
夜は、恋バナの女子飲み会。往来座そばのうどん屋で、一杯やりながら、またぐじぐじとした話を。なぜこれが恒例になってしまったのか。隔月の毒吐きデーになりつつある。これでいいのだろうか。
明日、日曜日も外市です。「死闘篇」をぜひよろしく。古本もよろしく。朝11時から夕方17時までです。