断片日記

断片と告知

八重咲き

今日は、研ぎ猫さんの彼女・ゆうちゃんの誕生日。なので、金曜には1日早いけれど、日の出会なのであります。池袋駅の地下でプレゼントの花を選ぶ。やっぱりバラかな、という無難な心は、八重咲きのひまわりを見た瞬間に消し飛ぶ。すらっとのびた茎の先に、ほこほことした山吹色の花びら。優しくて強い色と形。これにしよう。店員さんを捕まえて、これを花束にしてください、と言うときの心地よさと誇らしさ。花は、誰かに貰うときはうれしくて、誰かのために買うときはとても楽しい。
花屋で時間を取られ、8時前に研ぎ猫さんの家に着く。路地の奥の研ぎ猫さんの家、その入り口横に小さな露天風呂が出来ている。これが、研ぎ猫さんからゆうちゃんへの誕生日プレゼントだ。池袋に露天風呂付きの一軒家だ、とゆうちゃんがうれしそうに笑っている。
とんかつを食べ、卵焼きを食べ、鶏肉野菜炒めを食べ、親子丼を食べ、アップルパイを食べ、ショートケーキも食べる。もちろんビールも飲む。痛風の心配は、とりあえず封印する。ムトーさんみたいにストレスのない人間は痛風にはなりません、と断言されたからだ。ストレスと痛風の関係がイマイチよくわからないけれど、あのデカイ体にそういわれたら、そうかもね、とちょっと信じてみたくなる。