断片日記

断片と告知

妙々々々

渋谷の松涛美術館へ。「生誕100年記念 けとばし山のおてんば画家 大道あや展」を見る。大道あやさんは、丸木スマさんの娘。兄は原爆の図の丸木位里。位里の嫁さんは、女絵描きの丸木俊。そんな人たちに囲まれて、夫を亡くした1年後の60歳から絵を描きはじめるというのは、どんな気分なのか。80歳で絵を描きはじめ、院展に入選している母を持ち、「母さんにできて、ワシにできんことはない。」と描き続けたのは、どんな日々だったのか。辛くないはずはないと思うのだけれど、大道あやさんの描く絵はどれも、暖かく幸せそうで、辛い影など微塵も見せない。