断片日記

断片と告知

不発連合

杉作J太郎の漫画「ヤボテンとマシュマロ」、もしくはQBBの漫画「中学生日記」。「不発連合」の彼らと話していると、そんな漫画が頭に浮かぶ。「不発連合」は、人生が不発だ、と言い切る男子の集団だ。まだ20代という若い身空で自分の人生を「不発」だと言い切るところも面白ければ、1人じゃなく連合というところも面白い。そんな楽しい集団があるならば、ぜひお近づきになろうじゃないのと、「わめぞ」女子との合コンをセッティングしたのだ。
古書往来座で待ち合わせて、雑司ヶ谷の奥地にある居酒屋「アミ」へ。まずは乾杯をして、それから自己紹介なんかもして、初々しくもにぎやかに合コンがはじまっていく。はじめから彼らは元気だ。文科系「わめぞ」女子がどこまでついていけるだろうか、と心配していたのだが、彼女たちもその元気さにつられてひたすら笑っている。中学高校と女子高で暗い青春を過ごした私には、彼らのように元気でおバカな男子たちが眩しく見える。人生をやり直せるのなら、こういう男子に囲まれて思春期を過ごしたかったと思う。「不発連合」と名乗りつつも「不発」には見えず、その言い方には男子流の照れが見え隠れする。昨日会った研ぎ猫さんが「本当に不発だったら不発だなんて名乗りませんよ」と言っていたのを思い出す。