断片日記

断片と告知

生存

久しぶりに走らないゾンビの映画を見た。やはりゾンビは、ぎこちなく、たどたどしく歩くほうがいい。
ゾンビの映画を見ているといつも思うのが、こういう状況に自分がなったらどうするか、ということ。その1、早目に自殺する。その2、ひたすらがんばって生き延びる。その3、早目にゾンビになっておく。死ぬのと、ゾンビになるのは楽そうですが、いつでも出来そうな気もするので、ここはひとまず生き延びることを選択する。アメリカと違って、日本は火葬の国だから、あんなにいきなりゾンビばかりの世界にはならないと思う。自衛隊か警察が早めにきちんと動けば最小限の被害でくい止められそうな気がするがどうだろう。なので、助けがくるまで、どう生き残るかを考える。とりあえずスーパーやコンビニで食料と水の買出し。もしすでになかったら家にあるもので、なんとかする。水道はいつ止まるかわからないから、出るうちに家中のバケツやタライや風呂桶に貯めておく。ガスと電気もいつまで持つか解らないから、米とか冷凍の肉とかは、炊いたり焼いたりしておいたほうがいいのか。それとも夏だといたみやすいからダメか。冬ならいいのか。いやそれよりも、まず戸締りか。雨戸を閉めて、雨戸がない窓は何か打ちつけておかなければ。武器になりそうなものを確保して、常に手元に置いておく。ラジオとテレビとパソコンは、貴重な情報源なので、常につけっぱなしにしておく。電話も同じく。これで何日持つのだろうか。大量のゾンビに急襲されなければ、食料と水が尽きるまで10日間くらいは持つのだろうか。万策尽きて、もう無理、となったらどうしよう。窓の隙間からちょっとだけ指を出して、ゾンビにちょっぴり噛んでもらって、それで仲間に入れてもらおうか。