断片日記

断片と告知

雨の図書館

返却日が迫った本を抱えて、アトリエそばの図書館へ行く。本を返し、また新しい本を借り、外に出てみると大雨大嵐になっていた。この中を本を抱えて帰るのは無理だと思い、また図書館の中に引き返す。本を借り、ありがとうございました、と言われたカウンターの前を、また本を持って引き返すことの気まずさよ。雨のせいかいつもより空いている図書館の椅子に腰掛け、棚から抜いた漫画を読む。1冊読み終わるころ、外を見てみるとさっきよりは空が明るくなっている。持っていたビニール袋に借りた本を詰め、腹に抱えて、アトリエまで帰る。雨でどこかに閉じ込められるなら、断然図書館がいい。