断片日記

断片と告知

苔まして亀でとう

外市、2日目。昼前に古書往来座に着くと、店の入り口に立つ蟲文庫さんを発見。はじめて会う人への挨拶がこれでいいのかと思いながらも、ウゥゥゥウェルカメ!と発すれば、今秋のNHK朝の連ドラのタイトルが「ウェルかめ」だそうで、それを知ってて言ったのかと思いました、と蟲さんに微笑まれる。ウェルカメ!は蟲さんをお迎えするために昨夜の臨時会議で考えた言葉で、まさか国営放送に先を越されていたとは思ってもいませんでした。やっぱり、苔まして亀でとう、の方にすればよかった。
はじめてお会いした蟲さんは、眼鏡にお下げ髪が似合う、読書好きの少女がそのまま大人になったような人でした。一緒に昼飯でうどんを食べ、店番しながら梅酒のお湯割りを飲み、蟲バックがなぜカメラ好きのおじ様たちに人気があるのかの秘密を聞き、往来座の前の歩道に生えている苔は銀苔という名前だと教えてくれました。植物のような、一服の清涼剤のような人でした。いつか倉敷に遊びに行きます。
昨日よりは暖かいせいか、それとも蟲さんのお陰か、一日中人が絶えず、棚の前、箱の前には常にお客さんの姿が。今回のために増刷したミニコミ「オ風呂ノ話。」も閉店1時間前にめでたく完売しました。外市に来てくださったみなさん、「オ風呂ノ話。」を買ってくださったみなさん、どうもありがとうございました。
6時に閉店、片付けを済まし、池袋駅前の居酒屋へ向かう。団体用の50畳くらいある大広間に案内されると、真ん中のテーブルに1人ぼっちで座るナンダロウさんを発見。1人寂しくみんなの到着を待つ姿が面白すぎる。ナンダロウさんの横には塩山さんが座り、目の前には武藤が座る。この3人で話していると、てめー、おめー、あのヤロー、アンタさー、ジジイ、など二人称三人称がとにかく汚い。「わめぞ」以外の人たちには見せたくない姿だが、この3人でトークショーをやるという恐ろしい計画が水面下で行われており、いったいどうなるのでしょうか。
わめぞ女子たちは蟲さんを囲みながら静かに話し、その横では広いのをいいことにプロレス大会が催され、あいかわらずみんな好き勝手に楽しんでいる。「わめぞ」は今年もこんな感じで楽しくやっていきましょう。今年もどうぞよろしく。