断片日記

断片と告知

無い物強請り

アトリエで絵を描く日々。個展の前はいつもこんな感じ。その合間に、仕事の依頼がポツポツ入る。個展には、アラスカのグループ展で展示したようなカラーの絵を半分、iTohenやHBギャラリーに展示したような白黒の絵を半分、展示しようと考えている。全くタイプの違う絵だがどちらも今の私の絵なので、どちらも等しく見てもらえたらと思っている。白黒の絵を描いた後で、カラーの絵を描こうとすると、頭がうまく働かない。カラーの絵を描いた後で、白黒の絵を描こうとすると、やっぱり頭がうまく働かない。同じ、絵を描くという行為なのに、使っている脳みその部位が違うのだ。白黒に慣れるまで、カラーに慣れるまで、紙と絵の具の山が築かれる。もっと器用に生まれたかった。何でも出来る人に生まれたかった。個展の前はいつもこうして無いものねだりばかりしている。