断片日記

断片と告知

ワンラブジャマイカ

代々木公園での催し「ワンラブジャマイカ」へ行く。広大な代々木公園は、明治神宮と隣接する木々が鬱蒼と繁る公園部分と、道路を渡ってNHKに隣接する屋外ステージ部分とに分かれている。屋外ステージ側では、週末ごとになにかしらイベントが催されており、今日と明日は「ワンラブジャマイカ」というジャマイカのお祭りなのだ。屋外ステージにはラスタカラーの垂れ幕が下がり、その下でレゲエダンサーが踊り狂い、ステージ向かって右側には青く塗られたスピーカーが山のように積まれ、そこからレゲエが爆音で流れ、ステージ前はその爆音で踊る人たちで賑わっている。それを横目で見ながら、とりあえず腹を満たすためにビールを飲み、ジャマイカ料理の出店でベジタブルカレーと、すき焼のように甘く煮た牛肉が挟んであるパンを買い食べる。またビールを飲む。ジャマイカの雑貨、洋服を売る店を冷やかして歩く。少しずつ公園が夜になっていく。爆音に誘われてスピーカーの前に行く。細胞がぶるぶると震えるような音。そこに浸っているのがなぜだか気持ちがいい。ステージ上にはたぶんランキンタクシーがいて、告別式に出られないからと、レゲエの音に混ぜてRCサクセションの「雨上がりの夜空に」を流す。みんな踊りながら歌っている。楽しくて悲しい。