断片日記

断片と告知

さらば雑司が谷

電車の中で、新潮社のPR誌「波」を読む。ひととおり記事を読み、それでも電車はまだ目的地に着かず、それならばと8月の新刊のページを端から見ていた。気になるタイトルの本があった。「さらば雑司が谷」。雑司が谷の本なんて珍しい、エッセイかしら小説かしら、と著者の名を見る。ひ、樋口君じゃないか。雑司が谷小学校の同級生の。いったいどんな本を書いたんだ、と詳細を読む。
H・Sへ、これは雑司ヶ谷からの返答である。俺を育て歪めた町に別れを告げる前に大掃除しておこう。友人の死、女の行方、宗教団体、汚れた中国人、存在の危機……ゲリラ豪雨で洗浄し、霊園からあの世へ送り出す。ひねりと哄笑が一体となった、新世紀の暗黒小説。
http://www.shinchosha.co.jp/book/316931/
雑司が谷が舞台の新世紀の暗黒小説ってなんなのだ。本人にメールしてみる。人がいっぱい死ぬ話ですよ、と返事。発売は8月21日です。