断片日記

断片と告知

佐伯祭り

古書往来座で「外市」のチラシとポスターを受け取り、下北沢へ行く。新宿から小田急線に乗り、各駅で6駅、もしくは急行で2駅。遠くもなければ、近くもない町。改札を出て階段を下る。電車の高架下をくぐって線路沿いを歩き、突き当りを右折すると本多劇場がある。本多劇場をぐるりと回るように歩き、茶沢通りに出て左折する。北沢タウンホールの手前の横道を入ったところに古本屋「ほん吉」があり、茶沢通りをそのまままっすぐ歩き、ザ・スズナリの手前に「古書ビビビ」がある。まずは「ほん吉」さんに挨拶をして、チラシとポスターを置かせてもらう。ぐるっと店内を見る。天井が高い。スチールの本棚の天板の上、高く高く積み上げられた漫画セットを、いま地震がきたらどうなる、と見上げる。この店内のみっちり感、なんとなく古書往来座を思い出す。
古書ビビビ」へ行く。外の均一棚に、アクリル板がはまった扉がついているのが珍しい。埃除け、雨除け、日焼け防止か。店内を見る。本棚の置き方にかなりの余裕があり、通路がこれでもかというくらい広い。床はコンクリートの剥き出しで、壁面は真黒に塗られている。電気はついていてもなんとなく薄暗く、秘密の部屋に入ってしまったような、淫靡な期待が盛り上がる。「古書ビビビ」さんに挨拶をして、チラシとポスターを置かせてもらう。そして今日の目的、「古書ビビビ佐伯俊男ポスター」を買う。第一号ですよ、といううれしいビビビさんの言葉。このポスターは「佐伯俊男のポスター」ではなく、「古書ビビビ」特製の「古書ビビビ佐伯俊男ポスター」だ。なので、右上には「古書ビビビ」の店名と住所が印刷されている。古本屋さんで、こんな豪華な店独自の宣伝ポスターを作れるのか、作るのか、ということに驚く。しかも佐伯俊男のサイン入りで値段が1200円。ビビビさんと佐伯さんの繋がりから、佐伯さんの千葉の家の話、そして今後ビビビさんが仕掛けていくイベントの話を聞き、うなる。みんなが羨ましいと思うようなものをやっていきますよ、と笑うビビビさん。素敵でした。ポスターは限定300枚。近々にもう1枚買いに行こうと思います。
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