断片日記

断片と告知

ふくろ飲み

池袋の東急ハンズのすぐ裏側、美久仁小路と書かれた小さなアーケードをくぐると、バーや飲み屋の看板が立ち並ぶ、昭和の飲み屋街が現われる。その真ん中に安酒場「ふくろ」東口店はある。その場所で、仕事でお世話になった人とめったに会えない人とを招いて、小さな女子飲み会をした。小さな飲み会にするはずが、人が人を呼び結構な人数となったが、それも年末らしくて悪くなかった。夏前に仕事でお世話になったKさんの久しぶりの笑顔がうれしい。私がパリスヒルトンだったら、と笑う東京堂の畠中さんの相変わらずの豪快さが楽しい。S社に移ったTさんの落ち着いた様子にほっとする。みんな仕事が忙しく、それなのに金もなく、なので愚痴はこぼすけれども、この人たちには暗さがない。自分のことも世の中のことも笑いとばすことができるこの人たちが私は好きで、一緒に飲めることを幸せに思う。