断片日記

断片と告知

ジャイアニズム

飲む前に風呂だろ、と銭湯「大塚記念湯」に行く。ぬるめの泡風呂と熱めの薬風呂そして水風呂とを交互に入る。汗が出れば出るだけ酒は美味くなるだろう、といつもよりも時間をかける。のぼせた頭を風にさらして「わめぞ」忘年会会場の雑司が谷「アミ」へと歩いて行く。時間よりもだいぶ早くひとり着く。素面で待つのも馬鹿馬鹿しいので生ビールを注文し飲みはじめる。宴会時間が近づくにつれ少しずつ集まってくる「わめぞ」民を玄関まで出迎える。ひとりひとりの顔を見るたび、今年もお世話になりました、と心の中で言ってみる。7時から飲みつづけて12時近くまで。そこから目白の日高屋に流れラーメンを食いつつ閉店まで飲み散らかし、さらに体力と時間を持て余す奴らが池袋のカラオケへと流れて行く。音痴ゆえにカラオケにはめったに行かず、実は「わめぞ」民とカラオケをするのも今日がはじめて。いつもと違う顔を見せられ見せて朝6時まで歌い続ける。「金太の大冒険」などつボイノリオまみれの古書現世パロパロ向井、ベンチの上に立ち上がりどこから出しているのかわからないかわいい声で聞いたこともない歌を歌う木村衣有子、ごつい体に似合わない女の子アイドルの歌ばかりの「HB」橋本くん、暗い恋の歌ばかりさらに暗く歌う王子、清志郎ならもっと他に有名な歌があるだろうになぜその歌をのうーちゃん、女子受けしそうな歌をさらに甘い声で歌うのはどうなのかの立教生の関根くん、カラオケでニール・ヤングを歌う人をはじめて見たよの古書往来座・瀬戸さん、昭和の古い歌ばかりなぜその若さで歌うのかのU-SEN、そしてジャイアン・ボエー系で何を歌ってもデスメタルにしか聞こえないのになぜ松田聖子なのだの武藤良子。みなさん、朝までどうもすみませんでした。