第20回目の外市、無事終了いたしました。ご来場のみなさま、ありがとうございました。2日間とも晴天というのは久しぶりのことで、店番も気持ちのいい外市でした。
しいて、悲しかった出来事をひとつあげろと言われれば、古書往来座すぐ横のミニストップが閉店したことで、店番中に気軽に酒とつまみを買える店がなくなったこと、そしてなによりも24時間こうこうと照らされていた道が暗くなり、辺りが寂しくなりました。コンビニ激戦区のこの通りで、ひとつのコンビニが閉店して不便だなと思うことはあっても、悲しい寂しいと思うことはめったにありません。外市のたびにここで、缶ビールを買い缶チューハイを買いつまみを買いおやつにソフトクリームやガリガリ君を買ったこと。なにかの記憶が結びつけば、どこにでも同じ顔をしてあるように見えるチェーン店でさえ、なくなることが悲しいのだと知りました。平日の午後、ミニストップ前に置かれた大きな灰皿の周りで、このビルの上に入る介護施設の入居者と車椅子を押す介護士の人たちが、食後の一服、散歩の途中の一服を、介護される側する側を離れ、楽しんでいる姿も好きでした。
楽しかった出来事をあげろと言われれば、仙台から「火星の庭」の前野さんが、愛知県犬山から「五ッ葉文庫」のごっぱ君が遊びに来てくれたことで、はじめて会うごっぱ君の過剰なしゃべりにやられ、それをものともしない前野さんに痺れました。どの街にも不思議な活力に満ちた人たちが必ずいて、その人たちが動くことで街も動き、違う街の人たちと会うことでさらに大きな動きになる。自分がその中で何ができるのかと考えながら、これからも気になる人たちにはがぶりと喰らいついていきたいです。