断片日記

断片と告知

ゼクシィ

しばらく前、羊三ちゃんこと丸三文庫の藤原君が、ゼクシーを買う勇気を僕にください、と書いたつぶやきに、プレゼントするよと返事をしておきながら、まだその約束を果たせていなかったのを思い出し、約束を守るべく本屋へと急ぐ。
小さな本屋を見渡したが女性誌の棚か情報誌の棚かどこにあるのか探しきれず店員さんに尋ねる。ここですこれです、と見せられた雑誌は想像をはるかに越えてでかく厚く、その驚愕が一瞬顔に出たのを店員さんに見られ、大きいんですよ重いんですよ、と言われる。探してもらったものをやっぱりいりませんとも言えず、後悔しながらレジに差し出せば、さらに謎の付録も足され、厚さは10センチ近くに見える。店員さんはあれ持ってきて、とバイトの青年に言いつけ、店の奥から出てきたものはゼクシィ専用の袋で、ご丁寧にゼクシィと書かれたタグまでついている。せめて本屋の普通の袋に入れて欲しかったがピンク色のおめでたい袋に入れられ、どこからどう見てもゼクシィを買った人にしか見えず、その通りなのだがこれを持って町を歩くのが恥ずかしい。持った瞬間重さによろけ、早稲田の丸三文庫にたどり着くまでに何度か捨てようと思ったが、もったいないお化けが背中に張り付きそれも出来ず。はい約束の品、と渡した途端の羊三ちゃんの爆笑する姿を見て、捨てなくてよかったと自分も笑う。
久しぶりにのぞいた丸三文庫は開店当初より棚も本も増えている。催事などに出店するため閉店していることも多いが、早稲田に来たときには覗いて欲しい。貴重な開店日はブログやツイッターでどうぞ。
丸三文庫
Шахова Татьяна (@rum03) | Twitter