断片日記

断片と告知

Instagram

携帯電話を新しいものに替えてから、Instagram、というアプリをよく見ている。画像のツイッターのようなもので、140の文字の代わりに、わたしと、わたしがフォローしている友人たちの、撮った写真が時系列に並んでいく。
マフィンとヨーグルトと半分このオレンジが並ぶ朝食、学食の牡蠣フライ、誰かへの花束、見つかった葉書、家に届いた生協の野菜とスイカ、夜の深い時間に鳴った雷を撮りそこなった暗い空、ピンボケのイベントの看板、抹茶とバニラのソフトクリーム、昼休みの公園、食べるのに勇気のいる山葵味のチョコレート、閉店後の古本屋、1日遅れのバースデーケーキ。
誰かの今を、布団に転がったまま目で食べる。