断片日記

断片と告知

娘に伝えたい おせち料理と季節のごちそう

『娘に伝えたい おせち料理と季節のごちそう』に雑煮やお重の挿絵を描きました。難しい面倒くさいと敬遠されがちなおせち料理ですが、そのときはひとつからでも、と、娘たちへと書かれた著者・本田さんの序文のことばが柔らかくて嬉しいです。ひとつから、とレシピを見てみればひとつひとつはそう難しくも面倒でもなく、酒のつまみにも良さそうで、砂糖や醤油みりんなど、ふだんの調味料だけでなんとかなりそうな敷居の低さもありがたいです。
家族ができたり家族が増えたりした友人知人への贈りものにもいいかもしれません。はじめてのお正月に、はじめてのレシピを試してみるのは楽しそうです。そうして毎年作るうちに少しずつ、母の味になり、家族の味になり、思い出になったり受け継がれたり。
序文のことばやレシピのことばの隙間から、正月の食卓を家族と囲むことができる喜びがにじみ出る、そんな優しいおせちの本です。
娘に伝えたい おせち料理と季節のごちそう 本田明子著 講談社