断片日記

断片と告知

コロナの秋 10月21日から10月27日

10月21日金曜日

晴れ。気持ちがいい。ミートソースパスタ。Sは往来座へ。掃除、洗濯。3時過ぎ歩いて小石川植物園へ。入り口まで行くと小石川ボタニカルフェスティバルが開催中なことに気づく。入り口にたつ白いテントで500円払うと腕にオレンジ色の紙バンドを巻かれる。園内に白いテントが転々とたっている。椿園に行くと蕾はあるもののまだ咲いておらず。君が代、源氏など名札がついた椿の木のなかに1本だけピンクのような紫のような小さな花をつけているものを見つけたがそれだけ木に名札がない。SNSにアップしています、という看板が立っていたのでQRコードを読み込むもよくわからず。よくわからない花と椿の蕾の写真を撮る。園内の奥に行くと大きな黄緑色の実がいくつもなる木があり、小さな男の子が木をゆすって実を落とそうとしている。かりん、と表記にある。園内をぐるっと1周する。秋の空気とどーんと伸びている大きな木々たちが気持ちがいい。また歩いて雑司ヶ谷に帰る。S家で『あなたに安全な人』を読みはじめる。夜、往来座へ。閉店後、Sと西口の蘭蘭へ。以前と客層が違い若い女性グループしかいない。生ビール、ウーロンハイ、夢ちゃん、干し豆腐サラダ、タンの山椒和え、鶏肉とカシューナッツ炒め、豆苗炒め、トマト玉子炒め、土鍋ご飯。サービスで酒のつまみに塩ピーナッツを出してくれる。目白の海賊、明治通り沿いの世界の山ちゃん。懐かしさを噛み締めたいのに芯食ってない、とS。池袋駅で別れ雑司ヶ谷に帰る。ミニストップで買い物。「鎌倉殿の13人」見るも途中で寝落ち。S家泊。

東京都の感染者数、2840人。

 

10月22日土曜日

曇り。母が作ったチキンカレー。昨日寝落ちした「鎌倉殿の13人」5話目を見直す。平家物語の有名な冒頭部分「沙羅双樹の花の色ー」をSと音読。かっこいい、と言いながら何度かSが繰り返す。Sは往来座へ。『あなたに安全な人』読み終わる。落ちそうで落ちない気持ち悪さの綱渡りで、読み終わったあとまで何かが続いていく。小説家とはすごいもんだと思う。絵。夜、M家に寄ると表紙を作った入谷コピー文庫「どんくさいおでんたち」と火星の庭から戻ってきた絵が届いている。コピー文庫を持って往来座へ。Sがしばらく前の買い取りで入った木のはしごを帳場のうえに取り付けている。ここは番台です、というのを強調したかった、とS。久しぶりの工作で、この人奥で今日一日ずっとにやにやしていた、とn。本搾り。saさん。KOさんからもらった豆大福、sさんからもらった唐揚げ、火星の庭の荷に入っていたクッキーをつまみに飲む。介護問題。モラトリアム。ハナマサで買い物。夕飯は、トマト、バジルチキンとかぼちゃ玉ねぎをトースターで焼いたもの。「鎌倉殿の13人」続き見る。小栗くんの顔つきが変わってくる。この頼朝についていくのは本当に不安。S家泊。

東京都の感染者薄、3231人。

 

10月23日日曜日

晴れ。暑い。気持ちがいい。納豆ご飯。あまった三つ葉も入れて食べる。「どんくさいおでんたち」読む。年取っていいことはありましたか?と副題。自身の老化、病気、介護など暗い話が多いが、堀内和代さんの「年を取ることは、妻のパクシが踊る円のように循環することであり、日々、永遠の一部になって行くことなのかもしれないと思いたい。」の、思いたい、にぐっとくる。Sは往来座へ。絵。ここ数日、夕焼けがきれい。夜、パルコの世界堂で画材を買う。往来座へ。今日は早く帰るよ、最近毎日遅くて疲れる、とnが宣言。nのやりかけの仕事を手伝い、ハナマサで買い物、本搾り飲みつつ帰る。夕飯は、ごぼう春菊さつま揚げ豚しゃぶ鍋。チョココーンフレークを少し。テレビで日本シリーズを途中から見る。「鎌倉殿の13人」の続きを見る。数十人しかいなかった味方があっという間に万単位に。日々変わる情勢が恐ろしい。S家泊。

東京都の感染者数、2805人。

 

10月24日月曜日

雨。寒い。もらったトマト煮込みにベーコンとナスを入れたパスタ。沖縄のユーチューバーを探して見る。豊島区の健康推進課のようなところから、健康診断はお済みですか?今月いっぱいですが、と電話。去年もかかってきた気がする。Sは車で古書会館へ。昼過ぎ、往来座へ。戻ってきたSとnと車で買い取り先へ。事務所で本と不要の品をまとめ車に積んでいく。こちらに来るのは2度目。故人の人柄、大きさや優しさのようなものが残されたものや会話からにじみ出ている。故人の写真の前に置かれた氷山に見立てた銀色に塗られた水石。積み終えまた雑司ヶ谷に帰る。往来座におろし、往来座の外に椅子を出し、Sとnと酒を飲む。明日日比谷でデモに参加するMさんが来、一緒に酒を飲む。外で飲んでいる風景を見、台湾かなにかみたいね、とMさん。SとMさんと缶ビール飲みながら、焼き鳥まさ樹へ。生ビール、焼き鳥、蒸し大豆、アボカドと豆腐、サラダ。本には書けないというMさんの各国遍歴の話など聞く。ガハハと笑うこの人が死ななくて本当によかったと思う。Mさんを北口のホテルに送り、Sと雑司ヶ谷に帰る。M家泊。

東京都の感染者数、1735人。

 

10月25日火曜日

曇り。寒い。納豆ご飯。食堂アルバイトへ。だらだらと混み続ける。昨日すごかったんだから、ムトーさんがいない日ばっかり忙しい、とtさん。終えて、近所の買い取り先へ。先に来ていたSとJさんに混ざり棚から本を抜いていく。Sが縛り、車に本を積む。Jさんと別れ、Sと車で往来座へ。大倉で買い物して帰る。夕飯は、もらったカニコロ、トマトアボカドルッコラオニオンスライスの豚しゃぶサラダ、鶏とごぼうの汁。ごぼううまい、とS。テレビで日本シリーズを見ながら食べる。トングートングーとテレビから聞こえるので何かと思ったら頓宮という選手の名字だった。調子の悪かった山田哲人復活の3ラン。「鎌倉殿の13人」続き見る。頼朝と義経の再会。義経がなんか怖い。M家泊。

東京都の感染者数、4702人。

 

10月26日水曜日

晴れ。納豆ご飯。食堂アルバイトへ。ずっと忙しい。終えて、往来座へ。Sと目白から山手線で新宿まで、小田急線に乗り換えて成城学園前まで。改札を出ると吹き抜けのある駅ビルにつながり、見上げると2階に三省堂書店が見える。三省堂書店をぐるっと見、Oさんに挨拶。待ち合わせの時間にはだいぶ早いので、駅ビルの最上階までのぼってみる。東側の端からスカイツリーが見え、西側の端からは真正面にどーんと富士山が見える。富士山だ、と騒いでいると、それ義経そのまま、とSに言われる。仕事終わりのOさんと落ち合い、駅そばの雑居ビルの2階にある喫茶店シュベールへ。3人で腰掛けメニューを眺めていると店長らしき男性が来、珈琲おいしいですよ、と2度言われる。Oさんがアイスのカフェオレ、わたしがカフェオレ、Sが小瓶のビールを頼む。Oさんにお願いして作業をし、Sが手元の動画を撮る。入院している義父のこと、8歳になったマンガ好きな娘さんのこと、など近況も話す。ここからバスと電車を乗り継ぎ1時間かけて帰るとのこと。駅前で別れ、Sと小田急線、山手線で目白に帰る。車中、アイホワイトってなんだ?とS。目白、と答える。そこから地名、駅名をざくっとした英単語で言い換えるクイズを交互に出す。ポンドバック、池袋、サンセットタウン、日暮里、キングチャイルド、王子、いやプリンスでよくない?目白駅前のファミマで缶ビールを買い、飲みながら帰る。ツルハで買い物。夕飯は、小松菜ごぼう豚しゃぶ鍋。しめにラーメン1玉入れて食べてしまい後悔。M家泊。

東京都の感染者数、4347人。

 

10月27日木曜日

晴れ。納豆ご飯。食堂アルバイトへ。だらだらと客が入り続ける。強い洗剤で床を掃除していたチーフが、傷口に洗剤が入った、痛い、と嘆いている。しばらくして、なんかヤケドみたいになってきたんだけど、と手を見つめているので、映画とかだとたいていそこからゾンビ化してくんですよ、とささやくと、鼻で笑われる。終えて、セブンイレブンで絵をスキャン。三井住友銀行で溜まっていた通帳記入。S家へ。掃除、洗濯。絵のデータを送る。夜、世界堂で額装と買い物。神保町の喫茶店ミロンガ閉店のニュースで、喫茶店は壁の色、とsaさん。夕飯はなにを食べたか覚えていない。S家泊。

東京都の感染者数、3941人。