断片日記

断片と告知

蟲文庫30周年 ショップカードと書皮

倉敷の蟲文庫さんは2024年2月7日で30周年をむかえます。記念のショップカードと書皮に、絵を描かせていただきました。ショップカードの絵は、蟲さんの希望で枇杷を描きました。枇杷蟲文庫の裏庭の石垣のところに生えている植物のひとつです。書皮は、文庫新書用のA4サイズが消しゴム判子で作った苔模様、単行本とラッピング用のA3サイズはオイルパステルで枇杷や苔をイメージした模様を描きました。

昨年「百椿図」の展示で久しぶりに蟲文庫を訪ねたさい、30周年記念の話になりました。ショップカードのほかになにを作ろうかと考えたときに浮かんだのは、ときどき蟲さんがSNSにあげる、倉敷や岡山にあった本屋や古本屋の書皮の写真でした。古本屋にはいまはなくなった本屋や古本屋の書皮が、買い取りした本に巻かれて入ってきます。本はずいぶん長生きなので、50年後100年後、誰かの本棚からどこかの古本屋へ、蟲文庫の書皮が流れ着くかもしれません。そんな夢を形にしました。

倉敷へ行かれるかたは、ぜひ蟲文庫にお立ち寄りください。蟲文庫の書皮を巻いた本たちを、本棚のお仲間に入れていただけたらうれしいです。

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蟲文庫

710-0054 岡山県倉敷市本町11-20

おしらせ | 古本・倉敷 蟲文庫

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