断片日記

断片と告知

二日目

9時起床。京都文化博物館へ。立派な建物。1階にあるギャラリーや雑貨屋さんをぶらぶらと。博物館前の三条通りもぶらぶらと寺町通りまで。昨日、ソーイングギャラリーで出会ったHさんが働いているという一保堂さんへ。京都の有名なお茶屋さんということで、なんとも立派な店構え。お店の中でお茶も飲めます。Hさんに入れ方を教えてもらいながら、はじめて玉露を飲みました。不思議な味。葉っぱの味。夏らしい水色の寒天のお茶菓子を一口。そしてまたお茶を一口。ゆったりと静かな時間を過ごせました。Hさん、どうもありがとう。東京に来るときは連絡くださいね。
すぐそばの三月書房さんへ。この本屋さんは、いい。中学生の頃、池袋のリブロやアールヴィヴァンで興奮しながら立ち読みしていた気分を思い出すような本の並び。久しぶりに本屋の棚を見てうれしくなりました。置いてある本が全部おもしろそうに見えました。
Hさんに教えてもらった竹紙の専門店TERAさんへ。2階はギャラリーで南米の陶器の展示。1階は竹紙と竹雑貨の販売。古い建物でこれまた素敵でした。この通りは、ギャラリー、古本屋、骨董具屋さんが軒を連ねていて、あっちにふらふらこっちにふらふら真直ぐ歩けない魅力的な道でした。
路地を歩いて出町柳まで。電車に乗り一条寺まで。この電車2両編成だったのですが、降りるのは一番前の扉からだけ。あせりました。変な電車です。一条寺駅を降り、恵文社一条寺店へ。女子がたくさんいます。何もない町の中にあるのに、不思議です。帰りは1両の電車で出町柳まで。京都大学のそばは古本屋が多いです。歩いていると石造りのがっしりとした建物がありました。これが噂の進々堂さん。お店の中がよく見える奥のテーブルに座り、名物のカレーパンセット780円を注文しました。カレー、ポテトサラダ、あつあつのパン2個と紅茶。有名な大きなテーブルと椅子を独り占めして、ぼーっとお店の中を見、いる人達を見、窓から見える道と京大を見、天井の高さを見、ハイカラな照明を見、後ろを振り返って中庭の緑を見、パンにカレーをつけてむしゃむしゃ食べました。みんなが薦めるだけあって、とても居心地いいのでありました。カレーを食べ終え、紅茶を飲みながら、今日ここまでの行動をメモしました。書き物するのも気持ちがいい場所でした。
今出川通りを歩きます。途中、左の路地を入ったところに九龍城のような建物がありました。近寄ってみると中国留学生用の寮。この雰囲気、この貫禄、すごいです。
白川通りを上がった所にあるガケ書房さんへ。漫画が充実しています。亀さんもいます。ここでも「わめぞ」をご存知とのこと。うれしいです。
白川通りを下りながら小さな川沿いを歩き祇園の町へ。家と家の間の路地が気になります。奥深そうです。家がみっちり隙間なく建っているのも不思議です。建蔽率とかはどうなっているのでしょう。玄関に貼ってある犬飼ってますシールがでかいのも不思議です。玄関の戸が小さいのも不思議です。体の大きい人はどうするのでしょう。町並みを見れば見るほど、ちょっとした違いが気になります。
四条まで戻り、MEDIA SHOPというART系本屋さんへ。そのままふらふらと歩き、綾小路通りを歩きホテルに戻りました。歩き過ぎました。足が痛いです。でもお腹も空きました。さっき歩いた綾小路通りの居酒屋さんで夕食にしましょう。奇天屋さんというお店です。付き出しを食べながら生ビールを飲み何を食べるか考えます。生湯葉三つ葉からし和え、鳥ももと白ネギの味噌焼き、鮭ぞうすい。どれも美味しい。ビールもすすみます。お腹いっぱいです。食後の夜の路地探検をしました。あっちの路地、こっちの路地、うろうろうろうろと。昼とはまた違って、明かりが格子の間から見え、また良い雰囲気です。でもさすがに疲れました。ホテルに戻り足を揉みながらゆっくりお風呂に入りました。今日はよく歩きました。
京都府京都文化博物館
一保堂茶舗
三月書房 現代短歌、ペヨトル工房、南天堂、吉本隆明、猫々堂、、飢餓陣営、脈発行所、人智学、黒色戦線社、自由価格本
恵文社一乗寺店 オンラインショップ
http://www.h7.dion.ne.jp/~gakegake/
mediashop