断片日記

断片と告知

板橋散策

東上線に乗って成増へ。板橋区立美術館の「生誕100年記念 ブルーノ・ムナーリ あの手この手 」を見る。いつもは下赤塚から歩いて行くのだけれど、美術館の地図を見たら同じくらいの距離だったので、今日は成増から行くことにする。駅前はどーんと西友があったり大きなマンションがあったりするが、しばらく歩くと静かな住宅街になる。道はどんどん寂しくなってこの道でいいのかと不安になるけれど、さっき抜かしたおしゃれ女子2人組が「ミッフィーが・・・」と会話していたので、たぶん合っているのだろう。萱葺き屋根の民家を展示してある郷土資料館の横を抜け、美術館に着く。最終日間近とあってなかなか混んでいる。ムナーリの作ったものを見ていると、自分もやってみたくなる。1枚の紙に切れ込みを入れ真中で折って立体的に見せる旅行用彫刻、読めない本、原紙を動かしながらコピーをとるゼログラフィーア、いろんな人に出した作品のような手紙の数々、どれも試してみたくなるものばかり。ムナーリの油彩を見れたのも珍しくてうれしかった。帰りは来た道と反対に歩き、三田線の高島平から帰ってくる。巨大な団地郡の中を歩くと「童夢」の世界そのままで楽しくなる。